私だっってやればできるんだ!!
私は発達障害である。
幼い頃に、親から虐待を受け過保護に放任され愛されずに大人になった。
母と父は仲が悪く、物心着く頃には両親は離婚していた。
母子家庭になってから母は酒とタバコに逃げるようになり、頻繁に暴言と暴力が日増しに増えていった。
私の心と体は知らない間にボロボロになっていたことを、この時はまだ知る由もなかった。
大人になって、生きにくさを感じ始めていた。
人生で初めて心療内科に行った時だった。
医者から衝撃の言葉を言われて、思わず私ははっとした。
「あなたは発達障害です。そこから長年のうつ病を併発しています。他にも社交不安障害、解離性障害、境界性パーソナリティ障害も。」
⋯訳が分からなかった。
私は「障害者なのか?」
みんなと何が違うのか?
この時ほど医者を憎んだことは無かった。
詳しく話を聞くと、幼少期からの暴力や家庭環境の悪さから身を守るために体がかなり無理をしていたそうだ。
今でも記憶が整理できず現実と夢が分からなくなることがある。
それによってパニックになることもよくある。
大人になっても未だに苦しみは癒えることはなく、現在も治療が必要なのだ。
フラッシュバックに悩まされることもあるし、外に出ることが困難な時もある。
だが、私だってやれば出来るのだ。
今は就労継続支援にも行けるまでになった。
日にちや時間はまだフルタイムでは無理だが、週二日の半日で活動できるようになった。
毎日大変ではあるが、それでも楽しく生活が出来ていることもある。
悲観することも勿論あるが、そればかりでもないこの生活が今は充実している。
同じ病気や障害を持つ人なら分かることもあるし、勿論分からないこともある。
ましてや皆他人なので分からないのが当たり前なのかもしれない。
それでも、人は生きていかなければいけないし辛いことや苦しいこともある。
挫けてしまいそうなこともある。
他人の理解を得ることはとても難しい。
ただ、個人でできることも少なからずあることを知って欲しいと私は思う。
幼少期からいじめや虐待、否定をされ続けてきた私でもできることはあったのだから、今、これを見ているあなたにも何か出来ることはきっとある。
だけど、急ぐ必要は無い。
人には人のペースがあるのだから。
あなたの心と体は、あなたしか分からないし守ることも出来ないのだから。
「私にだってできるんだ!!」
いつかそう自信を持ってほしい、心からそう思います。
あなたも私も。