凶兆
自分は小説の書き方とか全然わからないので色々な作品を参考に書きました。また誤字など見つけた時は気にせず読み進めていただくと幸いです。
「ルシ兄、ルシ兄起きて」
無邪気で元気な妹の声で俺は目を覚ました。
「おはようシェリー」
欠伸混じりの気だるい声でそう返すとシェリーはそれに笑顔で返した。
「もう朝ごはんできてるって」
「わかった、すぐ行くよ」
重い体を動かしベッドから出て一階まで降りたするとそこには朝の清々しい空気とは裏腹にどんよりとした重い空気が広がっていた。
「どうかしたんですかこの重い空気は?」
俺は呆れてわかりきったように母に問いかけた。
「ルドルの奴また私以外の女と遊んでたのよ」
「ルドルさんも懲りないですね」
「ほんとよこれでもう3回目今日はあいつの誕生日だけど盛大にシメてやるつもり」
「でもアリスさんもよくまだ一緒にいようと思いますね」
そう言うとアリスさんは呆れたように答えた。
「まぁ懲りないのは私も同じこんなこと何回もあったのに離れようとしないなんて」
そう言ったアリスさんの顔は少し微笑んでいた。
「さっ、そんなことはいいから早く学校行きなさい」
「やっばもうこんな時間か」
そして俺は急いで学校に向かった。
この世界には二つの種族がいる西の世界を統べる魔人と東の世界を統べる天使 これは魔人ルーシーの「決して涙の流れない国」を作る物語
学校に向かっている途中とある人物が俺を呼び止めた。
「よぉルーシーこれから学校か?」
「ルドルさんルーシーくんはこれから学校なんですからそうやって呼び止めたらルーシーくんが遅刻してしまいますよ」
呼び止めた人物は俺の父であるルドルさんとその後輩のロルキさんであった。
「ルドルさんとロルキさんおはようございます。これから仕事ですか?」
そう言うとルドルさんはダルそうに答えた。
「まぁなこれから警備何だがこの隣のロルキって奴が俺を差し置いて最近大出世しやがってよぉ、これからはこいつに敬語使わねーといけねぇんだわ」
それにロルキさんが答えた。
「別に敬語なんて使わなくていいんですよ年齢や勤務年数的にルドルさんが上何ですから。ホントそう言うとこだけ律儀ですよね」
そう言うとルドルさんは不満気な顔をした。
「ところでルドルさん家でアリスさんルドルさんが女遊びをしている件でカンカンになって怒ってましたよ」
そう言うとルドルさんは顔が真っ青になって焦っていた。
「わ、悪いルーシー今日は俺遅く帰るからアリスにはよろしく伝えといてくれ」
ダメなことをした自覚あるんだと思いつつも俺はルドルさん達と別れ学校に向かった。
学校に着いた時には登校終了時間がギリギリだったが何とか間に合い校門に入ったするとそこには怒気を纏った大男が立っていた。
「ルーシー、君は一体いつになったら登校終了時間ギリギリに来るのをやめるんだい最近ここら辺で殺傷事件が起きているから登校終了時間ギリギリにくると人気が少なく危ないと何度も言ったはずだ?僕を、この学校を舐めているのかな?」
そこにいたのは俺の担任であり戦闘の基礎知識の教授でもあるグラスモア先生だった。
「グ、グラスモア先生別に先生を舐めてるわけでもないですし、そんなの大丈夫ですよ」
そう恐る恐る答えたところ帰ってきたのは獣の咆哮のような怒号であった。
「君は自分の命も舐めているのかね!そもそも君は....」
「はぁ結局30分も説教しやがってあのゴリマッチョ卵」
「マジ朝は散々だったなルーシー」
「ホントだよーやる気無くすわー」
そんな他愛もない話を友達としながら授業が進み5限目の授業となった。しかしその5限目で俺に猛烈な睡魔が襲ったウトウトして授業を聞いていて気づいた時には眠っていた。だが俺は何か違和感と視線を感じ目を覚ました。そこには怒りにより顔が真っ赤になったグラスモア先生だった。
「ルーシー、君は朝の態度といいこの授業といい本当に僕を舐めているようだね。まぁいい前にも言ったが僕の戦闘基礎の授業で寝ると言うことはこの僕に勝てると言うことなんだろう?」
(やっちまった5限目で寝ることなんて何度かあったけど今日の5限目はこいつの授業かよ)
「ルーシーさぁ運動着に着替え校庭に来るんだ」
そう言われ言い訳することもできず半ば強制的に校庭に連れてこられた。
「ルーシーこれは指導でもあり抜き打ち戦闘基礎テストでもある体罰とは言うまいね」
「や、やるからには本気でやりますよ負けても言い訳しないでくださいよ」
そう言うとグラスモア先生は不敵に笑って豪快なスタートを切った。
その瞬間腹部が爆発したかのような痛みが走ったそして俺の体は十数メートル程飛んでいった。
「グァッ...!」
「ルーシー、いつも言っているだろう戦ってる最中相手から目を離すなと」
(てめぇが速すぎんだよ、でも)
「大体分かりました。もう食いません」
グラスモア先生の口角が上がる
「ほう、では間髪入れずに殴っていくよ」
先ほどより数段上の速さでグラスモア先生が突撃してくる
(よく見ろ、目で見えなくても腹でなら触覚で感じた腹部の少し下を狙ってきた)
「つまり下から上に殴ればもろに入る!」
すると俺の拳に何かが纒う感覚を感じた
ドゴッッッ!
「いやーまじでお前強いよなーあのグラスモア先生に勝っちまうんだから」
「たまたまだけどなでも勝ててよかったあのまま負けてたらゼッテー嫌味言われるからな」
「お前そんぐらい強いんだったら将来有望だよなーなんか夢とかあんの?」
(夢、あまり考えたことがなかったこれまで魔兵になるために頑張ってたからなー)
「俺は、、、」
その時街の路地裏にフードを深く被った人物が消えていった。
少し嫌な予感を感じたが勘違いだと思い気にしないことにした。
「そういえば今日はルドルさんの誕生日だから色々と買わないといけないものがあるんだった、それじゃ俺はこの辺で」
そして俺は友達と別れ買い物に行った
「ふぅ、すっかり遅くなっちゃった早く帰って誕生日会の用意をしないと」
自分の家に帰る途中ある人物とすれ違った
(あれさっきのフードの人、あっち側俺の家ぐらいしかないけど何してたんだろう?ま、いっか)
そして自宅の玄関の鍵を開けようとしたが鍵が空いていることに気づいた中に入ると朝の賑やかさとは違いひどく静まり返っていた。
「アリスさん、シェリー」
呼んでも返事がなく返ってくるのは静寂だけ
「アリスさん、シェリー」
何度も呼んだが返事がないため心配になり探しにいくことにした。
「ビチャ」
ルドルさんの寝室前に来てふと床が濡れていることに気づいた。電気を消しているためその水分の色を判断できなかった。
だが俺は感じたこの錆びた鉄のような匂いを、すぐさま寝室の扉を開けて部屋の中を覗いた。
電気を消していて何も見ていなかったはずの部屋だがそれは無情にも月明かりに照らされはっきりと見えた、それは血まみれの状態で倒れ込む母と妹の姿だった。
「え...アリス..さん?シェリー?」
あまりに衝撃的な光景に俺は何もできないでいたしかしそれは一瞬だけだった
「うわあああああ」
それ以降はあまり覚えていない気づいた時には魔兵が来て現場を抑えてくれた。いつのまにかルドルさんも帰ってきていた。
「こ、こりゃあ一体どういうことだ?」
そう言うと膝から崩れ落ちた。
第一目撃者である俺の取り調べが終わり家に帰るとルドルさんが机に俯いたまま座っていた。
「さっき病院の方から伝えられてな、アリスとシェリーが死んだ」
2人を見つけた時からわかっりきっていたのかもしれないそれでも俺はどうしても感情を抑えられなかった家中に俺の悲痛の叫び声とルドルさんの啜り泣く声が響いていた。
これは俺、ルーシーが「決して涙の流れない国」を作る物語
読んでいただきありがとうございました。気があれば二話目も書きたいと思います。




