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異世界でチート無双!? いえいえ神達のミスで、相棒のもふもふ達がレベルアップしたみたいです  作者: ありぽん


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66.お互い攻撃開始、溢れかえる患者

「セレン!! 1番の薬を持って来て!!」


『分かった!!』


「モグー!! 薬草を持って来て!! セセリをたくさん!!」


『分かった、いっぱい持ってくるぞ!!』


「ハピちゃんは、モグーが持って来た薬草に付いている実を取って!!」


『潰さないように綺麗に早く取る!!』


「アンセル、テディーと一緒に、この薬の入っている箱を、メイナード先生の所へ運んでくれる?」


『ぼく運ぶ!!』


『任せておけ!!』


「ミルとモルトは、そのまま薬草作りをお願いできるかな」


『任せて、この薬には慣れているの! あなた、そっちしっかり潰して!!』


『分かってる!!』


 治療院の中は今、患者で溢れかえっている。治療院の外にも怪我人が横たわっている状態だ。


 早いお昼ご飯を食べた後、少しだけ自由時間をもらった僕達。そうしてその自由時間が終わって、薬作りを再開して20分くらいして。街に危険が迫っている時に鳴らされる、鐘の音が響いた。ついに魔物達が街の近くまでやって来たんだ。


 そうして鐘が鳴って数分後。遠くの方で大きな爆発音が聞こえて。アンセルが魔物達の遠距離攻撃を、前線にいる人達が攻撃して止めた音だと教えてくれた。ただ、その中にお父さん達やカロリーナ達は含まれていなかったらしい。

 アンセルが気配を感じて、確かめてくれていたんだよ。まだ、お父さん達がでなくても良い攻撃だったようだ。


 それからは数分置きに、爆発音が聞こえるようになったんだけど。それでも怪我人が運ばれてくることはなく。外を覗いても、街の中もそこまでの騒ぎにはなっていなかった。みんなそれぞれがしっかりと準備していたからだろう。


 でもそれも長くは続かなかった。魔物達が遠距離攻撃をしてくるくらいなんだ。街を守ってくれている、お父さん達が反撃しないわけもなく。街へ向かってくる魔物達に向かって、こちらからも遠距離攻撃をしていたんだけど。


 アンセルが突然顔を上げて、どこか高い場所へ行きたいと言ってきて。僕は急いでみんなと一緒に、治療院の屋上へ向かった。そして外へ出るとすぐに、魔物達が向かって来ている方へ走って行き、じっとそちらを見つめ。


『アーベル、すぐに知らせを。向こうも知らせてくるだろうが。魔物達の後ろの方に、はいオーク達とオークジェネラル達が現れた。あの感じ、その中の1匹は俺を襲ったやつだろう』


 まさかだった。あれだけ確認していたのに、アンセル達を襲ったオークジェネラルが現れたなんて。しかも1匹だけじゃなく、複数も現れたんだ。


『それと他にも複数、力のある魔物が現れた。気をつけなければ壁を突破されるぞ!!』


 急いで1階へ戻った僕は、メイナード先生にその事を伝え。メイナード先生は、僕達を疑うことはなく分かったと。それからすぐに、冒険者ギルドへ知らせに行くように言われ。


 この時ちょうど冒険者ギルドにアドルフさんが居たんだよ。僕達はすぐにアドルフさんの所へ。冒険者ギルドに入言った瞬間、メリアさんが目の前に。緊急って言えば、すぐにギルドマスター室へ通してくれた。

 そして部屋にいたアドルフさんに、オーク達や他の魔獣に関して伝えると、ギルド独自の、緊急時の連絡方法があって。それで各所に情報を流してくれた。


 僕達はその後すぐに治療院へ戻ったんだけど、アドルフさんが門の方へ行く前に寄ってくれて。アンセルの情報のおかげで、先手を打てて対策を取ることができたって。それから僕達が伝えてから少しして、目視で存在の確認ができたらしい。


 でもその時には分かっていたし対策が取れていたから、みんな慌てることなく動けたって、アドルフさんは喜んでいたよ。アドルフさんはアンセルにお礼を言ってから門の方へ。僕もアンセルにお礼を言ったよ。本当アンセルが気づいてくれて良かった。


 と、その時は安心してたんだけどね。やっぱり良いことばかりが続くわけもなく、だんだんと戦いは激しさを増し、徐々に怪我人が出始めて、今では怪我人で溢れることに。


 でもしっかりと準備して来たおかげで、治療にそこまで時間がかかることはなく。治療を終えた冒険者や騎士達は、すぐに戦いに戻って行っている。僕達にありがとうって、必ずお礼を言ってくれるんだ。


 ありがとうなんて、こっちが言う事なのに。僕達を街を守ってくれてありがとうって。いや、全員がそれぞれやれる事をしているんだから、全員にありがとうか?


『アーベル! 持って来た!!』


「ありがとう!!」


『アーベル、これで良いか!』


「うん、それだけあれば十分だよ。ありがとう!!」


『ハピちゃんの番!! プチチチチチチッ!!』


「ハピちゃん、綺麗に取れてるよ。これは綺麗に取れば取るだけ、良い薬ができるからね。ありがとう!!」


『アーベル、運んだ!!』


『ここにあったから箱も運んでおいたぞ』


「アンセル、テディー、ありがとう。これで動きやすくなるよ!」


『アーベル! こっちの薬ができたわ!!』


『早く患者に!!』


「ミル、モルト、ありがとう!! よし、じゃあこの薬はあの患者へ」


 うん、みんなの息がピッタリだ。今受け取った薬を同じ症状の患者、3人の元へ届け、しっかりと残さずに飲んでもらう。すぐに薬は効いて3人は動けるように。


「サンキュー、助かったよ」


「よし、これで戻れるぞ!!」


「しっかり倒してくるからな!!」


 3人はすぐに治療院を出て行った。


「次の方、どうぞこちらへ!!」


 先に受付で分けられていた、同じ症状の患者が4人入って来た。


「よし、次はあの薬で大丈夫だな。あの薬は予備を大量に作ってあるから、持ってくるだけで済む。みんなはミルとハピちゃんの手伝いを。僕は地下に行ってくるから!!」


『『『うん!!』』』


 僕はすぐに地下へ向かい、薬を持って戻ってきた。が、その時だった。今までで1番大きな爆発音が聞こえたんだ。

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