表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界でチート無双!? いえいえ神達のミスで、相棒のもふもふ達がレベルアップしたみたいです  作者: ありぽん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/70

49.モグーの今までの努力が実を結ぶ時

「モグー、頼める?」


『すぐに粉々にしちゃうぞ!! 見ててくれ!!』


『うん!! モグーお兄ちゃん頑張れ!!』


 さっきのセレンを見たせいか、モグーが子ベアーに良いところを見せようと、かなり張り切っている。そんなに力を入れすぎて、失敗しなければ良いけど。それにがっかりしないと良いけど。僕はそれが心配だよ。


 だって僕はモグーとハピちゃんが頑張っている姿を、しっかり知っているから。そんな頑張っているモグー達が、自分の技がセレンみたいにレベルアップしていないって、ショックを受けたら? 訓練が足りてないなんて思ったら?


 成長速度はみんな違うんだから、気にしなくても良いんだけど。でもいざ目の前で他の人の成長を見ちゃったらね。どう思うか分からないから。もし、そうなったら、どうやって励まそうか。

 なんて、ちょっと考えちゃった僕。でも僕の考えは取り越し苦労に終わる事になる。


 あっ、ちなみのに。僕よりも強い魔法が使えて、将来が有望視されているカロリーナの成長を、いつも隣で見ている僕。僕は特に何も感じていない。さすがだなぁとは思うけど。


 確かに成長するのは嬉しい。だけどいくら練習をしても、自分のレベルの最大値まで成長したって、カロリーナに届かないのは確かで。だからと言って僕は何もできないわけじゃないからね。僕のできり限りで、家族を守れればって思うんだ。


 それに……。カロリーナみたいに自然破壊はしたくない。うん、あれはどうにかならないかな?


『モグーお兄ちゃんは、どんなことするの?』


『俺はこの大きな石を粉々にするんだぞ。そこの砂利みたいにしちゃうんだ!』


 モグーが砂利の方を指す。


『あんなに粉々にしちゃうの!? パパも大きな岩を粉々にできるけど、あんなに細かくできないんだよ!! わぁ、楽しみ!!』


 子ベアーの言葉に、さらに気をよくしたモグー。いつもはすぐに石を攻撃するのに、今日は変な格好をして。

 どうもポーズをとっているようだ。そんなモグーをしら~とした顔で見るセレンとハピちゃん。だからその顔やめなさい。そしてモグー、大丈夫か?


『行くぞ!! とりゃあぁぁぁ!!』


 いつもは そのまま石を粉々にするのに、なぜかジャンプしたモグー。それを見たセレンとハピちゃんの『ケッ』って声が聞こえて。

 モグーは格好つけることが多いんだよ。セレン達はもちろん、モグーの頑張りを分かっているんだけど。格好つけているモグーは受け付けないらしい。


 やたらジャンプしたモグーが、大きな石の真上から降りてきた。いつもなら石も岩もそのまま掘って進むから横に突っ切る形で、トンネルみたいになるんだけど。今日は真上だから縦に穴が開くなと思った僕。


 だけど僕の予想は違った。モグーが石に触ったと思った瞬間、石がガシィィィッ!! と弾け飛んだんだ。


 一応離れていた僕達。だけど粉々になった石だった物は、僕達の方まで飛んできて。僕は急いで、みんなを庇うように抱きしめた。

 そしてすぐに、背中にザササササッ!! 弾け飛んだんだ石だろうその感覚が。そしてにその感覚が止まったから、俺は急いでモグーを確認した。


 モグーはけっこう体が丈夫だから、こういう衝撃に対して、簡単には怪我をしないはずだけど。いきなりだったし、結構な弾け具合だったからな。


「モグー!! 大丈夫か!?」


 見るとそこには、ぼけっと地面を見ているモグーの姿が。急いで駆け寄る僕達。モグーが何を見ているか気になったけど、先にモグーの確認をしないと。


「モグー、モグー、大丈夫か? どこか怪我しなかったか?」


『だ、大丈夫だぞ。怪我してない。ビックリしただけだぞ』


 僕が何回もモグーを呼ぶと、やっと答えてくれた。ふぅ、良かった。大丈夫みたいだな。モグーは大丈夫だって言ったけど、一応鑑定で確認をしたら何も問題はなく、僕はため息を吐いた。と、今まで静かだったセレン達が僕を呼ぶ。


『アーベル、石ない』


『砂利もない』


『さらっさら』


 何だ? 相変わらず、地面を見ているモグー。モグーの確認が終わった僕も、みんなが見ている場所を見た。そこには……。周りにま~るく広がるように、砂が広がっていた。


「何だ、これ?」


『アーベル、これ、モグーが攻撃した石だよ』


『アーベルの横から見てた。シャアァァァッ!! って石が細かく弾けた』


『サラサラだった』


 え? この広がっている砂がさっきの石? これが? そうしてまた黙る僕達。確かにいつもよりも力が入っていたモグー。そしていつもよりも格好を付けていたけど。


「モグー、さっきのセレンじゃないけど、何かした? それともこんな凄い攻撃ができるようになったけど、僕達をビックリさせようと思って、秘密にしてた?」


 たぶんモグーのこの驚き方から、秘密にしてたって事はないだろうけど。モグーはブンブン首を振った。そしてモグーから返ってきた答えは、セレンと同じ答えで。

 やっぱりそうだよな。という事はモグーもレベルアップしたのか? モグーも頑張ってたもんな。


 僕がモグーの頭を撫でると、モグーが僕を見た。


「モグーもセレンみたいに成長したみたいだな。やったっじゃないか!!」


『俺、成長できた? レベルアップできた?』


「ああ、こんなに細かくサラサラの砂になるまで、粉砕することができるようになったなんて。今まで頑張ってきたからできたんだぞ!」


『もう1回やってみるぞ!!』


 庭の端の方に置いてあった、僕達が居なかった時に母さんが見つけた大きな石。いらない石だから、モグーの練習用にとって置いてくれたんだけど。それを砕いてみるって。


 そしてすぐに、今度は格好を付けずに、石を攻撃したモグー。結果は同じで、綺麗な砂になっていた。


 それからはさっきのセレン同様、みんな大喜び。もちろん僕もみんなと一緒に喜んだ。だってまさかセレンとモグー。2匹がいっぺんに成長できるなんて。こんな嬉しい事はない。


 それにそんな2匹を見たハピちゃんが、ぼくはきっとまだダメと。訓練遅れて始めたから。だけど頑張る、って言ってくれて。ハピちゃんがどう思うか心配していたから安心した。これなら大丈夫だって。


 みんなでたくさん喜んだ僕達は、最後の仕事に取り掛かる事に。さぁ、後は水やりで終わりだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ