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異世界でチート無双!? いえいえ神達のミスで、相棒のもふもふ達がレベルアップしたみたいです  作者: ありぽん


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37.親子スノーベアーと僕たち家族とのまさかの出会い

 何だ? 僕とお母さんの名前に、凄い食いついてきたけど、僕達を知っているのか? 僕は1度も会ったことないぞ? 


「確かに僕はアーベルで、僕のお母さんは薬を作っているけど。それがどうしたんだ?」


『まさか、探して訪ねようとしていた人間に、こんなところで会うことができるなんて。しかも俺を含め、息子を2度も助けてもらえるとは!!』


 は? 探していた? 僕とお母さんを? それに2回も助けたって、やっぱり僕にはそんな記憶はないし。今回初めて会っているんだから、2匹を助けたのは1回目なのは当たり前だし。本当に一体何なんだ?


「僕はあなた達と会ったのは初めてのはずだけど? それに治療だって、初めて会ったんだから、初めてのはずだろう?」


 それとももしかして、俺が小さい頃にあったのか? 赤ん坊の頃とか。でも俺は最初から前世の記憶を持ったまま転生してきて、意識ははっきりしていたから、赤ん坊の頃から何をしていたのか、しっかりと覚えている。


 大きくなるまでは、街から出たこともなかったぞ? それなのにどうやって野生の魔獣と会うことができるんだよ。もしかして野生の魔獣じゃないのか? 

 僕と同じように、契約している人間がいて、その人が街へ連れてきていて。その時に出会っていたとか?


「僕の記憶だと、あなた達には会ったことはないはずだよ」


『あっ、いや。すまない、あまりの偶然と最高の出会いに、嬉しくて声を上げてしまった。確かに俺とアーベルとは初対面なのだが、実はお前の母親と会ったことがあるんだ』


「お母さんと?」


 詳しく話しを聞いた僕。話しを聞いてみると、どうもそれは1年ほど前の出来事で。確かにその頃お母さんは、どうしても必要な薬草があるとかで、少し遠い街。行きと帰り、滞在期間を合わせると6日くらいの旅に出ていた。

 その時はお母さんは、仕事仲間も一緒だったから、僕とお父さんは家で留守番をしていることに。

 

 そして行きか帰りか、それは分からないが、その時にこの親子スノーベアーとお母さんは出会ったようで。その時も子スノーベアーは風邪を拗らせていたらしく、親スノーベアーはどうにもできず、大変困っていたと。


 野生の魔獣達は、少しくらいの体調の変化なら問題はないが、もし悪化してしまった場合。自分が回復魔法を使えるか、仲間が回復魔法を使えれば問題なく、すぐに魔法で回復する事ができる。


 もし仲間で回復魔法が使える者がいなければ、仲の良い別の種類の魔獣に助けを求めることも。ただこの場合は、本当に本当に仲が良い魔獣に頼むため、ほとんど頼むことはないようだ。


 となると誰も回復魔法を使えなければ? 具合が悪化するのをただただ見ていることしかできず、更に体調を崩した魔獣は……。


 1年前の子スノーベアーは、まさにその状態だったと。そしてそのときの親スノーベアーは、もう子スノーベアーはダメだと思っていたらしい。あまりにも症状が酷かったから。


 その時突然ある人間が現れて。勿論親スノーベアーはその人間を攻撃しようとした。でも一瞬で投げ飛ばされて、そのまま動くなと圧をかけられ、動けなくなってしまった。


 そんな動けない親スノーベアーの前で、その人間は子スノーベアーに何かを飲ませた。親スノーベアーはそれを見ているしかなく。きっと飲まされた物は毒で、子スノーベアーを殺され、素材にされると思っていた。


 だがいくら経っても子スノーベアーは死なずに、それどころかあれだけ苦しんでいたのに、どんどん症状が良くなっていき。最後には完璧に回復してしまったと。

 驚いている中、人間が親スノーベアーに話しをしてきて。子スノーベアーがもう少し落ち着くまで、一緒にいると言ってきたって。


 色々その人間と話しをした親スノーベアー。その時に名前とその人間が何をしている人間なのかを聞き、家族の話も聞くことに。そしてそれから数時間、最後別れる時に、予備の薬をもらい別れたと。


 1週間前、子スノーベアーはまた風邪を引いてしまい、薬で回復させたが心配で。その人間を頼りにここまで来た。別れる時に、いつでも尋ねてこいって言われたらしいんだ。それでここまで来たんだけど。


 その人間っていうのが、お母さんだったんだよ。まさかのお母さん。お母さん、薬草を買いに行っただけじゃなかったのか? まったく危ないことをして。って僕もか。まさか親子揃ってこのスノーベアーの親子を助けるなんてなぁ。


「そうか。ならちょうど会えて良かった。お母さんは尋ねてこいって簡単に言ったみたいだけど。このままだったら絶対壁の所で止められていたし。下手したら攻撃されてたよ」


『俺もそれはどうしようかと思っていたんだが、そのうちこの辺をお前の母親が通るとか、それまでこの森で暮らそうと思っていたんだ』


「どうする?、このまま僕が連れていっても良いけど、やっぱり壁で止められると思うんだよ」


『魔獣と人が共に入ることはできるか? よく人間が住んでいる場所へ、入って行っている魔獣達がいるだろう? お前の家族の魔獣達もそうだが』


「確かのそうだけど、それは契約している魔獣なんだ。僕の連れだって言って入れてもらえるかどうか。あなたは大きいから。それに一応街では、あなたは危険とされる魔獣なんだよ」


『それならば、縮むのはどうだ? 俺は息子と同じくらいまで縮む事ができるんだ』


「そうなのか!? それなら何とかなるか? それとももしダメそうなら、裏の壁の方へ回ってもらって、お母さんを呼んでくるか」

 

『できるならば会いたいのだが』


「分かった、やってみるよ。だけど今僕達は薬草採取の最中なんだ。それが終わってからでも良いか?」


『ああ、ならば俺達もそれを手伝おう』


「そうか!! ありがとう!!」

 

 こうしてまさかの出会いを果たした僕達。セレン達がクッキーを食べ終わるのを待って、薬草を探して移動することに。その時に今回親スノーベアーがあんな酷い怪我を負った経緯を聞いたんだけど。そっちでもまさかの話しを聞くことになって。


 しかもその後の薬草採取で、またまたあることに巻き込まれるなんて。そしてその巻き込まれたことによって、僕達の運命が大きく変わり始めるなんて。そんなこと少しも思っていなかった。

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