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異世界でチート無双!? いえいえ神達のミスで、相棒のもふもふ達がレベルアップしたみたいです  作者: ありぽん


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26.無事に契約した後は、子ムーンラビットの名前を考えよう

「う~ん」


『きゅう……』


 今僕と子ムーンラビットはソファーの上で向かい合って座りながら、あることを考えている。それは子ムーンラビットの名前だ。


 色々考えておこうなんて2人で言っていたけど、結局2人共、良い名前を考えていなくて今悩む羽目に。だから学校が休みの今日、しっかりと考えちゃおうってことで、今2人で悩んでいるところだよ。


 でも子ムーンラビットの名前が決まったからと言って、ゆっくりは出来ない。何故なら後から契約したお父さんムーンラビット達の名前も考えないといけないから。


「なにがいい?」


『きゅう……、きゅ』


 ママによると、難しいって言っているらしい。


「まだ考えてるのか? なんかその辺にヒントとかあるだろう。例えば畑に生えている花の名前をつけるとか、草の名前をつけるとか」


 パパ、少し静かにしてて。というか何で草? 花ならかわいい名前の花があるから分かるけど、草? 


 ちなみに畑に生えている草で、1番たくさん生えている草の名前は、その名も雑草だ。地球にも雑草って言葉はあるけれど、こっちの雑草はれっきとした名前で。どこにで、どんな環境でも、背丈バラバラに生えてくる草だから、雑草と名付けられたらしい。


 そんな草の名前を、かわいい子ムーンラビットに付けられるわけがない。あ、そうそう、子ムーンラビットはかっこいい名前でも可愛い名前でも、どっちでも良いって。だからその辺は自由の考えられるから楽だ。


 横からのパパの言葉を無視して、さらに名前を考える僕達。ムーちゃん、ムンちゃん、ラビなど、ムーンラビットからいくつか名前を考えたんだけど、どうにも2人共しっくりこなくて。


 何か良いものはないかな? そう思いながら僕は子ムーンラビットを見る。そこで目に入ったのが、子ムーンラビットの三日月型の怪我の痕だ。今では子ムーンラビットのチャームポイントになっていて、子ムーンラビットが気に入っている傷痕。


 う~ん、三日月か。三日月ってそのまま名前にするのはなぁ。なんか違う気がするし。そういえば三日月は英語でなんて言ったっけ? 確かえ~と、クレ、クレ、クレセントムーンだったか? 


 クレセントムーンから名前を取るのはどうだろう。クレじゃなくて、セントでもなくて、セレン!! ちょっと順番は変わっちゃうけど、セレンなんてどうだ!! 子ムーンラビットは三日月大好きだから良いと思うんだけどな。


「セレン! セレンはどう?」


『きゅ?』


「あのねセレンは……」


 俺は三日月の説明をする。するとどんどん表情が明るくなってきた子ムーンラビット。説明が終われば、飛び跳ねて喜ぶまでに。ママによれば、自分の大好きな三日月が名前になるなんてと、かなり気に入ってくれたようだ。


「良くそんな言葉知ってたな? どこでそんな言葉知ったんだ?」


「あ、うん、えと、図書館で読んだの、どっかの国の言葉だって」


 危ない、危ない、まさか地球の言葉だなんて言えないもんな。図書館に通ってて良かった。


「どうかな?」


『きゅうぅぅぅ!!』


「気に入ったって、その名前が良いと言っているわよ」


 ついに子ムーンラビットの名前が決まった。今日から子ムーンラビットの名前はセレンだ!!


「セレン!! なまえははセレンでけってい!!」


『きゅうぅぅぅ!!』


 と、2人で喜んだ時だった。魔獣契約をした時みたいに、僕と子ムーンラビットの体を白い光が包んだんだ。ただ契約の時ほど強く光ったわけじゃなくて、弱く光って、しかもすぐに消えて。


「なんでひかった? けいやくしてないのに」


『なんでひかったのかなぁ?』


「ね、なんだったんだろう? まっ、いっか。それよりもなまえきまってよかったね」


『うん!! とってもすてきななまえ、ありがとう!!』


「ぼくがかんがえらなまえ、きにいってくれてありがとう!!」


「……ねぇ、アーベル? これ、どうなるか分からないから、ママお話ししていなかったのだけど。あなた今、セレンとお話ししていなかった? 完璧に会話ができていたのだけど」


 え? ママ、何を言っているの?


「いま、はなした?」


『おはなしした?』


 その瞬間、バッ!! とお互いを見る僕とセレン。え? え? 確かにしっかりと言葉が分かった? 今まで『きゅう』って鳴き声だったのに!! 今の可愛い声はセレンの声!?


「いま、セレン。おはなしした? っていった? ええと、ぼくのことばわかる?」


『いま、アーベル、おはなしした? ってきいた? ぼくのことばわかる? っていった?』


「……」


『……』


「セレンッ!!」


『アーベルッ!!』


 僕とセレンは抱き合います。何で? 何で急に言葉が分かるようになったの!? 理由を知りたかったけど、今は嬉しすぎて。やっとママの話しを聞いたのは、だいぶ経ってからだったよ。


 それでママによると、魔獣契約した人達によって、それぞれ違うんだけど。契約する事で契約した者同士、言葉が分かるようになることが。

 しっかりとした、こうすれば分かるようになるっていうのは、まだ解明されていないんだけど。どうもそれにはお互いの絆が関係しているらしくて。


 でもちょっとやそこらの絆じゃダメなんだよ。本当に硬い絆で結ばれた物同士が、話せるようになるみたいで。その喋れるレベルも違うんだ。

 少し分かるようになるだけ、半分くらい分かる、ほとんど分かる、完全に分かる。という感じで、それぞれ違うんだよ。ぜんぜん分からない人達もいるみたい。


 だからママはこの話しをして、僕達が話せるって喜んで、結局話せなくて悲しむといけないって。僕達にこの事を話していませんでした。


「もしかしたら、名前をつけた事で更に絆が深まって、話せるようになったのかもしれないわね。それにしても完全に話せるようになるなんて。あなた達は最高の家族ね」


 まさか、話しもできるようになるなんて。これで更に色々なことができるようになっやんじゃ。僕はしっかりとセレンを抱きしめます。セレンもしっかりと抱きついてきて。


 これからどんな未来が待っているのか、それは流石に分からないけど。でもきっと僕とセレンなら、どんな困難だって2人で乗り越えていけるはず。

 辛いこと、苦しいこと、でもそれ以上の楽しくて嬉しくて幸せなことが、いっぱい待っているはず。


『ねぇ、アーベル』


「ん? どうしたの?」


『これからいっぱい、いろいろなことしよ。きっとたのしいこといっぱい!!』


「うん!! そうだね!!」


 セレンも同じ気持ちだったみたい。


『あしたははたけであそぶ!! まずそれから!!』


「うん!!」


 さぁ、明日から新しい生活の始まりだ!!

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