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異世界でチート無双!? いえいえ神達のミスで、相棒のもふもふ達がレベルアップしたみたいです  作者: ありぽん


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18.魔獣登録完了!! 

 恐る恐る手を出した僕。そんな僕の手を取って、メリアさんが躊躇なく。


「じゃあ、指しますねぇ」


 と軽く言うと、太い針をブスッ!! っと刺してきた。あまりの勢いに驚く僕、そして痛む指。何をするのかと、俺の手の近くに寄って来ていた子ムーンラビットが、あまりの衝撃に目を見開き、驚きの表情のまま固まってしまっている。


 そんな子ムーンラビットを、お母さんムーンラビットが、邪魔するんじゃありませんって感じで。子ムーンラビットのしっぽを咥えて引っ張りながら、その場から遠ざけ。


 そんな僕達をよそに、メリアさんはさっさと針を抜き、垂れてきた血をお皿で受け取り、サッと指にガーゼを巻いた。


「後はアシュリーさん、お願いします。私は血が渇いてしまう前に、こちらをやっちゃいますね」


「ええ。さぁ、アーベル手を出して」


 僕が手を出すと、ママはカバンからクリームの入っている入れ物を取り出して、そのクリームをササっと、針を刺した場所に塗ってくれた。すると血は完全に止まり、刺さった傷は綺麗に塞がって元お通りの指に。


 このクリームは、ちょっとした怪我、かすり傷とか、回復魔法を使わなくても良いような怪我をした時に使うクリームで。ママの手作りのクリームなんだ。

 ママは魔法薬の力を授かっているから、こういう薬を作るのが得意、他にも色々薬を作っていて、自分で薬を売っているし、他のお店にも卸している。


 ママがこの力を授かってくれていて良かったよ。今の僕はまだ回復魔法が使えないから、自分で治せないし。すぐに、ちょっとした怪我なら治してもらえる、こういう時に良いよね。


 ただ魔法を覚えれば、僕はママのお手伝いで、より色々な事ができるようになると思うんだ。

 

 ママは新しい薬開発の時に、効果を確かめるために、自分で自分に傷を作る時もあって。その時にクリームと僕の回復魔法で治療すれば、更に効率が良くなると思うんだよ。


 こうしてママの薬で、指が治った僕は、子ムーンラビットの確認。そうしたら心配そうに僕の方を見ていて。僕が治った指を見せて笑えば、ようやくホッとした表情になってくれた。でもすぐにメリアさんの方を見て、なんて事するんだって表情に。


 そしてそんな子ムーンラビットの後ろでは、ほら、もう終わったわよという感じで、お母さんムーンラビットがお父さんムーンラビットの肩に手をかけていて。

 お父さんムーンラビットといえば、両手の間に顔を突っ込んで、完璧に何も見えないように顔を隠していた。


 いや僕もちょっと横を見たり、嫌な顔をしたりしたけどさ、ちゃんと手は出したよ。そんな顔を完璧に隠すまで? 


 そうしてメリアさんの方を見れば、メリアさんは3つ目の石に血を付けている最中で。石に血を付けた瞬間、スッと石に血が消えて行った。あれで登録ができているらしいんだ。


「後で一応確認しますが、石はこれで終わりです。次、リボンの方をやってしまいますね」


 そう言い、今度はリボンと革紐に血を付けるメリアさん。こちらも石と同じように、スッと血が消えて行った。


「さぁ、これでこのリボンと革紐は、アーベルしか解けなくなりましたよ」


 実はこのリボンと革紐。これもギルドが作っている特別な物で。リボンを結ぶのは誰でもできるんだけど。解く時は、そのリボンに血を付けた人しか、解けにようになっているんだ。

 

 登録は魔獣達を守るもので、どちらのギルドでも登録して、ダブルで安心できるもの。だけどそれでも万全じゃない。


 誰かに魔獣を奪われそうになった時、その場ですぐに確認ができれば良いけど。奪われてから時間が経って、リボンを外されて石をどこか遠くで捨てられでもしたら? 

 いくらその奪われた魔獣が自分のだって言っても、証明ができない。だからリボンに登録した人しか、リボンを外せないようになっているんだ。


 なら、ここまでしているのに、人から魔獣を奪おうとする人が居なくならないのは何故か。

 それはただ単に馬鹿な連中か。その魔獣が本当に珍しい魔獣で、売ればの儲けられるってことで、意地でも連れて行こうとする奴らか。


 世の中から他の犯罪が減らないように、この問題もなかなかなくならない。だけど少しでも自分達で出来ることはって。このリボンや革の紐が開発されたんだよ。

 これのおかげで少しでも、子ムーンラビット達がより安全に、過ごすことができれば良いもんな。


 そしてここまで準備が終われば後少し。なんとこの石、指紋認識機能が付いているんだ。これからそれを登録するんだけど。これ、僕だけじゃなくて、魔獣達もやるんだ。


「さぁ、まずはこの石から」


 最初にやったのはお父さんムーンラビット。僕が石に指の先を乗せて、メリアさんが魔力を流すと石が少し光って消えて。これで俺の指紋登録は終わり。


 続いてお父さんムーンラビットだけど。いつまでも顔を隠しているお父さんムーンラビットに、お母さんムーンラビットがしっかりしなさいって。バシッ!! とお父さんムーンラビットの背中を叩いて。


 何とか顔を上げたお父さんムーンラビット。フラフラと石の方へ寄ってきて、何とか石に右前足を乗せた。

 すぐにメリアさんが魔力を流して、さっきみたいに光った石。これでお父さんムーンラビットの指紋、というか魔獣の場合は足型か。


 同じムーンラビットでもみんな足の形が違うから。足型を登録すると、それでも確認ができるんだ。これは他の魔獣も同じで。ただ大きな魔獣は登録するのにコツがいるらしい。


 まぁ、何はともあれ、これでお父さんムーンラビットの登録は完了だ。お父さんムーンラビットが終われば次はお母さんムーンラビットが。こちらもすぐに終わり。い良いよ子ムーンラビットがの登録になった。


 ドキドキしてしまう僕。失敗することはないと分かっていても、登録できないなんて事はないって分かっていても。やっぱり子ムーンラビットになると緊張してしまった。

 

 でも俺の心配をよそに、子ムーンラビットの登録もササっと終わらせたメリアさん。それから石をパパ達に渡してきて、登録に間違いがないか確認をして。もちろん登録に間違いはなし。


「さぁ、これで登録は終了ですよ。誰が何と言おうと、今日からアーベルとムーンラビット一家は家族です!!」


 メリアさんの言葉に、振り返った子ムーンラビットは、今までで1番とっても嬉しそうな顔をしていた。たぶん僕もだったと思う。


 良かった、無事に子ムーンラビットと家族になれたよ!!

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