14.冒険者ギルドと商業ギル、そして魔獣登録
次の日、僕たち家族と、新しく家族になる予定の子ムーンラビット家族と共に。僕達は昨日に続き、お店が集まる地区へ来ていた。冒険者ギルドと商業ギルドへ行くためだ。
力を授かってすぐに契約、とはもちろん出来るわけもなく。みんなが魔法を授かった日から簡単に、魔法を使えれば苦労はないわけで。まずは魔法を使うための練習の日々が待っている。
誰に教えてもらかと言えば、幼稚園とか小学校じゃないけど、この世界にも学校があって。一応地球での高校までがあるんだよ。その上もあるらしいけど、その辺はちょっと良くわからないから、また今度調べてみるつもりだ。
それで学校だけど、学校は絶対に行かないといけないわけじゃなくて。行きたい子、学びたい子は行けばい良いし。別の行かなくても良いっていう子は行かなくても問題はない。親が教えてくれれば、別に問題はないからな。
ただ、幼稚園的な場所には、初めて魔法に触れるってことで、けっこう大勢が通っている。基本を教えるのはやっぱり、魔法に詳しい先生に習う方が良いって。親に教えてもらうと感覚で教える親がいるらしくて、子供が理解できないんだ。
ちなみにパパは感覚で教えるタイプで。前に魔法の事を聞いたら、グッと集めてバッと放つ、だった。その時に魔法の練習が始まっても、パパにはもう何も聞かないと思った。
逆にママは、しっかり詳しく教えてくれたんだけど、詳し過ぎてね。この時の魔法はどうとかこうとか、あまりの詳しさに理解ができず。ママは凄いけど、やっぱし教わるのはダメだと思った。
こういう時は小さい子にもしっかりと分かるように教えてくれる、専門の先生の所へ通う方が絶対に良いと思う。国からも、どんな家庭の子も学べるようにって、支援金が出ているから。みんなそういうのを気にしないで通えるんだ。
勉強は週に3日。午前中と午後の部に分かれていて。もしその時間に参加で来なくても、そういう子達のために別の日に補習授業が用意されている。
と、幼稚園的な場所はみんなが来るけれど、それから上の学校に上がるにつれて、だんだんとみんな通わなくなってくる。それは魔法のレベルによるんだ。
僕みたいにレベルが低ければ、そこまで専門に勉強しなくても。自分で努力をすれば、自分の限界までレベルを上げることができる。
だけど強いレベルを授かった子達は、やっぱりそれだけ練習が必要だし。その強い魔法を練習するには、それだけ強い力を使う先生に学ばないと行けなくて。
最後まで学校に通っている子達は、いわゆるエリートっていうやつだ。上級魔法ばかりの学校に中級の魔法しかできない子は通わないだろう? こうやってレベルの低い子から段々と学校に通わなくなるんだよ。
まぁ、確かに魔法エリートの人達や、強い騎士達はみんなの憧れで、とっても人気者だけど。だからと言って魔法のレベルの低い人達がバカにされることもなく。
みんな最初は色々、家族も子供の将来を気にするけれど、案外受け入れるのも早くて。自分に合った生活を送るから問題はないんだ。ある魔法に関して以外は……。
それで僕も、来月から幼稚園的な場所へ行く事になっている。そこで魔法を勉強して、初級の初級を学んだら、いよいよ子ムーンラビット家族と魔獣契約をする事に。だから今の僕と子ムーンラビット達は仮契約状態だ。
だけど契約するのは間違いないから、登録をしに冒険者ギルドと商業ギルドに行くんだよ。
冒険者ギルドは、街や国から、または個人的な依頼を冒険者に依頼して。冒険者は自分のレベルに合った依頼を受ける場所だ。例えば魔獣の討伐や、素材採取だな。そして冒険者が無事に依頼をこなせば、その依頼で決められている報酬をもらえると。
あとは冒険者が依頼に関係なく、冒険や探検に行き、討伐した魔獣や採取した素材の買取なんかもしている。
と、色々とあるんだけど、冒険者になるには登録が必要で。その登録は冒険者ギルドがやっているんだ。登録をすると、みんな始めは最低ランクのDランクで登録されて。依頼もランクにあったものしか受けることはできない。
ランクはDから最高ランクのSSSまであるけど、今の段階でSSSはどの国にもいない。最高でSSで、世界で5人しかいないらしい。
そしてその登録なんだけど、魔獣と一緒に活動をしている冒険者もいっぱいで。そういう冒険者は魔獣も登録をする。もしその魔獣が何かした場合は契約した人の責任になるから、それをしっかりと管理するためだ。
あと、もう1つ、これは冒険者も関係しているけれど、冒険者に関係ない人も関係していて。冒険者じゃない人も、魔獣登録をする人が多いいんだ。それは何故か。
どこにでもバカはいて、人の魔獣を自分の魔獣だと因縁をつけて、奪おうとする人達がいるんだよ。
そういうバカに魔獣を奪われた時、しっかりと登録をしておくと、揉めた時に登録を確認すれば誰の魔獣か分かるし。もし奪われて後で救出した場合も、登録を確認することで、元々の家族の元へ返すことができる。だから冒険者だけじゃなくて、冒険者じゃない人も登録にくるんだ。
それは商業ギルドも同じで。商業ギルドは商人の人達が使うギルドだ。商業に関わりのある人達は、必ず登録することになっている。
それとここでも買取をしていて、物によっては冒険者ギルドよりも高値で買ってくれるから、冒険者が商業ギルドに素材を売りにくることも。買取だけなら、商業ギルドに登録しなくても大丈夫になっている。
そして勿論商業ギルドでも魔獣登録をしていて。冒険者ギルドと商業ギルドは全然違う施設だから、こっちでも魔獣登録をしている人が多いんだ。ダブル登録でより安心ってこと。
ただ登録自体は、例えば先に冒険者ギルドで登録をしてから、商業ギルドへ行った場合、商業ギルドでの登録は簡単にできるんだ。冒険者ギルドで登録した情報に、商業ギルドの情報を上書きすれば良いだけだから。
僕は仮だけど、もう家族になることが決まっているから、これから登録をしておくんだ。何かあったら大変だもん。大切な家族をしっかり守らなくちゃ。




