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電子カルテの創成期  作者: 播磨王65
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第8話:常本肇の家探し

 庭先に車2,3台、駐車できるといった。しかし電気配線、水道は、今使ってないと言った。一度、訪問させて欲しいと聞くと、池田益子が、じゃー私も一緒についていきますねと言ってくれた。その週の日曜日、常本のカローラに乗って3人で出かけた。丸子の近くのアパートから綱島街道を新横浜に向かい20分で新横浜。


 そこから小机を抜けて約10分、合計35分位で到着した。菅田町のどかな農家の大きな家があり、いかにも農村と言った感じだった。近くに畑、田んぼも多い。到着すると、益子さんの御両親が出て来て、どうぞと言い、母屋から100メートル、奥に行った所に大きな平屋の農家があった。もう既に誰も住んでいない感じ。


 祖父母夫妻が亡くなって12年経っていると言った。中へと案内されると土間と囲炉裏があった。その左右に8畳以上の広さの和室が2間続いていた。左右併せて和室4間であった。囲炉裏の後ろが納戸になっていて倉庫になっていた。これでは直ぐに住むというわけにはいかないと一目でわかった。


 しかし、すごい広さ。風呂は、昔の五右衛門風呂で改修しないといけない。安く貸すのは、構わないが、かなり工事が必要で費用もかかるぞと言われた。それで良かったら貸しますよと言われた。そこで来週、工務店の人に頼んで改修費用を見積もってもらってらから借りるかどうか判断と言うことで良いですかと聞いた。


 あー、良いよと、お父さんが言ってくれ、お礼を言った。そして、写真を撮って良いですかと聞くと、構わないと言われた。そこで、かなりの写真を撮って帰った。それを常本肇がアパートを借りた時の不動産屋さんに夜、電話して見てもらいに言った。20時に着き、店でお茶を飲みながら、写真を見せてくれた。


 こんなに農家が、橫浜にもあるんだと驚いていた。改修費用はどの位、かかるでしょうかと聞くと、畳部屋を洋間にして風呂とトイレ水場とキッチン駐車場の舗装で3百万円から5百万円かかると言った。ここの地目はと聞かれ農地で持ち主しか家は、建てられない聞いたと伝えた。詳しい住所はと聞かれ菅田町山王台1505と答えた。


 地目も確認してみるよと言ってくれた。ただ、500万円をかけるのだったら難しい、最大300万円までだろうねと言った。その後、土曜の16時、常本の家に不動産屋から電話が入り、菅田町山王台1505は、現在、市街化調整区域になってるが、家を建てられるぞと言われた。


 新幹線の新横浜駅ができてから小机、妙蓮寺、白楽の広いエリアで、農業専用地域の地目変更が行われたらしいと、話してくれた。それを聞いて、翌週、もう一度、益子さんに電話すると、そうなのと驚いていた。7月12の日曜日、益子さんとアパートに迎えに行き、小机の郊外の実家へ着いた。


 そして不動産屋が、ここが市街化調整区域で建ぺい率40%、容積率80%で家が建てられるとわかったと話すと、そうかと言い、多分、新横浜駅ができてから、急に分譲の家が増えてきたなと言った。わしらの家は、全部で350坪、離れと、その前の畑で120坪だと言った。


 坪20万円80坪売って欲しいと聞くと、かまわないよと言われた。但し安くするが、即金で支払ってよと言われ同意した。翌週、不動産屋を連れてきて、日野さんの家に行き、契約書を交わした。そして、今週中に1600万円を入金しますので確認できたら権利書をいただきに来ますと伝えた。


 1981年7月19日、権利書をもらって、80坪の土地を手に入れた。その後、不動産屋に行って、古家の解体業者と家の建築業者を紹介してもらった。解体工事が100万円で家の中の備品の処理代金がいくらかは、見積もってもらうしかないと言われた。家は、木造総2階建て、建坪45坪。


 合計、146平米で4LDKで2500万円と言われた。その後の調査で上下水道は交換だけで電気も近くまで来ているから距離も短く安いといわれた。すると、夏、8,9、10月の台風シーズンが終わって、工事を始め方がリスクを負わなくて良いと言われ、納得した。


 1981年10月20日工事開始することにした。結局、古家の解体工事が150万円。倉庫の衣類は無料で処分し、有名な作家の初版本、絵画と書と掛け塾や花瓶などを売りプラス50万円を差し引くと、100万円で古家の解体工事がすんだ。

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