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サンライズの自室にて(王子side)

プリン城の自室にやって来るサンライズ。

この部屋には自分の側近と愛しのアスパルが待っているのだ。


「殿下!! 陛下はなんと!?」


待っていたウィノがサンライズに尋ねる。


「物凄い怒っていたがアスパルとの結婚自体は許可を出してくれた

金は出さないつもりらしいが・・・」

「そうなんですか・・・」


アスパルがしょんぼりとする。


「歪では有るが父上はアスパルに能力が有るとお認めになっている

そう暗い顔をするな」

「歪・・・ですか?」

「まぁ陛下は甘党だが辛口な方だから気にしなくても良いだろう」


フロートが口を挟む。


「寧ろあの辛口の陛下が歪でもお褒めになった事の方が信じられません」

「そうですね・・・」


ウィノとウルが追従する。


「あの、 殿下実は御話したい事が有るのですが・・・」

「如何したウル?」

「実は今回、 姉上がアスパルを襲った件で実家から

かなり眼の仇にされてまして・・・」

「それってウル君、 実家から追い出されたって事!?」


アスパルが驚いた顔で尋ねる。


「い、 いえ、 姉上のした事は殺人未遂です

それ自体は褒められる事では無いが貴族の権益を守ろうとした事で

彼女の名誉回復の為に動いているみたいです」

「名誉回復?」

「死後の名誉回復ですよ」

「まだ死んだ訳じゃないだろ、 追放されてまだ10日

渡した食料と水は1ヶ月は持つ」

「・・・何でそんなに食料と水を渡したんですか?

赤の森からは出られないのならば無駄に苦しみを長引かせるだけだと思いますが・・・」

「フロート殿が用意したんだよな? 何故だ?」

「さぁ?」


ウィノとアスパルの問いを受け流すフロート。


「さぁってお前・・・」

「そうだ皆さん、 ちょっと連絡事項が有ったんだ」

「連絡事項?」

「実は私は国に少し帰る事になった」

「国って・・・ビア帝国に?」

「その通り」


フロートの故郷のビア帝国は

王国と仲は良くも悪くもないがこのタイミングでの帰国は妙だと皆が思った。


「何故?」

「身内の不幸でね」


身内の不幸と言うのはビア帝国では良く使われる誤魔化しの語句である。


「何か隠しているだろう」


サンライズが詰め寄る。


「いやいや、 御心配無く、 半月で戻りますので」

「そうか・・・では帝国銘菓の酒饅頭を土産に頼む」

「あ、 私にも下さい」

「アスパルは私と分けよう、 一人で酒饅頭を食べるのは無理だ」


帝国銘菓の酒饅頭は大体スイカ位のサイズの饅頭である。

一人で食べるのは無謀、 二人でも地獄、 三人で丁度良い。


「これから大変な事になるだろう

しかしこの5人ならばどんな困難でも乗り越えられる」


サンライズが纏める。


「皆で頑張ろう!!」

「「「おぉ!!」」」「はい!!」


皆で勝鬨を揚げてその場は解散となった。

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