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高学歴タコつぼ

港町の公民館、 と言う名の大きな食事処で料理を待つラビーと騎士、 網元と漁師。


「網元さん、 私がここに来た最大の理由として魚が欲しいんですよ」


待っている間に魚の商談を始めるラビー。


「おぉう、 早速言うねぇ、 魚が欲しいと?」

「えぇ、 もう魚が食べたくて夢に出る位で」

「ほほう、 ならアンタここに住まんか?」

「あ、 それは遠慮します」


即答で断るラビー。


「何で?」

「私が店を出している所では辛い唐辛子とかが取れるのでそこから離れたくは無いんです

何とかしてルートを確保したい」

「唐辛子?」

「赤くて長い実です」

「アレか・・・あれって食えるのか? ガキの頃の度胸試しで食べて偉い目を見た」

「ちゃんと料理すれば大丈夫ですよ」

「商談ならばちゃんとさせて貰うが・・・」

「旦那・・・」


ボソボソとタコつぼの漁師が網元に耳打ちをする。


「うーん、 お前がそう言うのならば少し勉強させて貰いますか」

「網元殿は先程からそのタコつぼの漁師の忠告を受けていますが

彼は何者なんですか?」


盾の騎士が尋ねる。


「コイツはこの街の呪い師もしている大卒の漁師だ」

「街一番の高学歴です」


ドヤ顔をするタコつぼ。


「亜人にも大学とか有るんだ・・・」

「大学・・・実在したのか・・・」


ラビーと盾の騎士は大学の実在に戦慄した。


「呪術には博士号も取得しています」

「へぇー」

「そこで・・・御嬢さん、 貴方に呪術かかけられてますね」

「え? ・・・・・あぁ、 そういえば」


赤い森に入る際にフロートに赤い森から出られない様に呪術をかけられていた事を思い出した

しかし、 赤い森から出られている。

これは一体どういう事か。


「貴方に呪いをかけた奴が大した事の無い術者だったか

それとも術者が死んだか、 或は貴方が超越的な存在だったか

いずれにせよ今は呪いは発動していませんが、 良かったら解除しましょうか?」

「あー・・・念の為お願いします」

「それでは失礼して」


べろりんとタコつぼからタコ足が出て来てラビーの顔を撫でる。


「うわぁああああ!! 店長に何してんだァ!!」


花瓶の騎士が絶叫する。


「私の能力はタコつぼから出る足に撫でられると呪術が消滅するという能力です」

「そうじゃねぇよ!! 俺ですら店長の顔に触った事が無いのに!!」

「触ります? 顔」

「ちょ/// こんな人が多い所で///」


初心な花瓶の騎士であった。

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