閑話 亜人騎士の食事
亜人騎士達の朝は早い。
朝、 寮にて日が出る前に起きて走り込みをして
剣の素振りをしてから朝食に入る。
「へい、 御待ち」
食堂のお玉の頭の亜人から雑多に食事を配られる。
食事の内容はコブリンの四肢の煮込みにライ麦のパンである。
「またこれか・・・」
盾の騎士はうんざりしながらゴブリンの脚に食らいつく。
固い・・・まるでゴムを喰っている様だ・・・騎士として生活の安定しているのは良いが
配膳される食事がこれではなと頭を抱える。
「女将さんの料理が喰いてぇな・・・」
ぽつりと呟く盾の騎士。
「あの人間の食堂か?」
「そんなに人間の女が良いのかよー」
亜人の同僚達が囃し立てる。
「あの店は中々良い店だ、 今度の休みに連れて行ってやろう」
勲章の騎士が脇から入り込む。
「マジすか、 ごちっすー」
「噂になってますからねー、 期待ですわ」
同僚達が笑う。
「・・・・・あのー」
「お前は駄目だぞ、 この前も奢ってやっただろう」
「はは・・・」
力無く笑う盾の騎士。
昼頃、 近所の牧場に現れたゴブリンを捕えて四肢を切り落とす。
「はぁ・・・」
「如何したんスカ先輩? また例の食堂に行きたいんスか?」
後輩の騎士に心配される盾の騎士。
「いや、 こうしてゴブリンを捕まえて飯にする訳だが・・・
ゴブリンって不味いだろ」
「でも栄養が有るらしいですけどね、 個人的には何時も手足ばっかり喰ってるんで
内蔵が気になりますが・・・」
「内蔵は臭みが強いから肉骨粉にして飼料にするんだとさ」
「へぇ・・・」
「まぁ、 コイツ等は農家とか牧場とか荒らすから肥料とかになって貰わないとな・・・」
そう言ってゴブリンの四肢を捥ぎ取る盾の騎士。
「はぁ・・・なんだかなぁ・・・最近ゴブリンとばっかり戦っているな・・・」
「しゃあないっスよ、 ここは辺境だしそんなに戦いとか無いっスよ」
「それもそうだけどなぁ・・・」
溜息を吐く盾の騎士。
「あぁ”、 騎士様方、 飯でも食って行ってくだせぇ」
牧場主が盾の騎士達に進める。
「それは済まないな、 それで何を御馳走してくれるのかな?」
「ゴブリンと牛の合い挽き肉団子シチューです」
「何でその二つを合い挽きにするのかなぁ」
「いやぁ・・・結構美味しいですよ?」
「・・・まぁ頂こうか」
盾の騎士達は肉団子シチューを食べた。
「・・・悪く無いな」
「そうッスね!! ゴブリンの固さが無くなってます!!」
「良く叩いてミンチにしてますからね」
「ウチの食事係の100倍は旨いッス!!」
「そうだなぁ・・・もっとちゃんと料理してくれればなぁ・・・」
しみじみと思う盾の騎士だった。
「個人的にもう少し辛さが欲しい」
「先輩、 やっぱ変ッスよ」




