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7話 俺氏勇者ちゃんから告白される

なんという事だ。俺は最愛の勇者ちゃんに殺される運命にある事を悟った

魔王になった俺は魔族や魔物が人間に害をなさ無い様執政しようとしたが


 何もする事がなかった


 魔族は意外だったが、人間に何も害をなしていなかった


 魔物を使っていろいろしてそうだったが、実は魔族と魔物は関係がなかった


 確かに魔族は魔物を使役できるが、魔族の言う事を聞く魔物は知能が高い魔物だけだ


 つまり、魔族は人間にとって、ほぼ無害な存在だった


「ねぇ、ネーナ、魔王て何すればいいんだ?」


ネーナとは俺、魔王の副官だ。角があり、褐色の肌の女性だが


 それ以外は人間そっくりだ


「魔王様、魔王様は魔族の頂点に君臨する事がお仕事です」


「具体的に何があるんだ?」


「......」


ネーナは無言だった。何となくわかったが、魔王は名誉職だ


 具体的な仕事は何もない


「強いてあげれば、勇者を倒す事でしょうか?」


「う.....」


俺はなんとなくわかっていたが、その事実を突きつけられた


 魔王て、何も悪い事してい無いけど、勇者に付け狙われる運命らしい


「なー、なんで、勇者は魔王を倒しにくるんだろう?」


「それは私も解りかねます。敢えて言えば、昔からのお約束ではないかと......」


「迷惑なお約束だな......」


俺はちょっと不機嫌になった。そして、ある事実に気付く


「俺、勇者ちゃんに命狙われるの?」


「おそらくは、お約束通り」


「......」


どうしよう、俺、大好きな勇者ちゃんに傷一つ付けられ無い


 じゃあ、もし、勇者ちゃんが俺を殺そうとしたら


「黙って殺されるしかない......」


俺は覚悟した


「あの、魔王様、勇者一行が訪問してきました」


「えっ?


 もう?」


「如何しますか?」


「それは丁重にお迎えしろ」


副官のネーナが勇者一行を魔王の間に通した


「アンジェリナ」


「エルウィンさん」


勇者ちゃんは俺の名を呼ぶと、下を向いてしまった


 可哀想に、俺を殺す事に気を病んでいるだ


「アンジェリナ、君がここへきた理由はわかっている」


「え?


 わかっているのですか?」


「ああ、俺たちは宿命だ。魔王と勇者の宿命」


「......」


勇者ちゃんは罪の意識で落ち込んでいるのだろう


 俺から、促そう


「アンジェリナ、殺れ」


勇者ちゃんはびくっとした


 そして、何か話始めた。俺は勇者ちゃんの言う事が何も耳に入らなかった


 多分、勇者の勇ましい口上を述べているであろう


 俺は、結局、勇者ちゃんに殺される運命にだったんだ


 だけど、多分、勇者ちゃんはきっと、俺を苦しませない様に首ナイフで


 俺を殺してくれるに違いない


 勇者ちゃんは優しい娘なのだ


 俺は、その時を待った


 重苦しい沈黙が訪れた


☆☆☆


私はエルウィンさんに愛の告白をしようとしていた


 だけど、エルウィンさんの言葉は厳しかった


「アンジェリナ、やれ」


私は驚いた。エルウィンさん私の気持ちを知っているくせに


 女の子の私の方から、みんなの前で告白させる気だ


『はっ』


そうか、私は勇者、そしてエルウィンさんは魔王、エルウィンさんは


 みんなの前で、私に告白をさせて、そして、私を笑いものにして殺すつもりだ


 仕方ない、エルウィンさんは魔王なのだ。勇者の私を殺すのは当然だ


 多分、笑いものにした後、前の死刑の続きをするんだ


 でも、きっと、エルウィンさんは優しいから、前みたいに裸にしたり


 オークとかゴブリンに首を落とされたあと、陵辱させたりしないと思う


 エルウィンさんは優しいから、誰よりも


 私は、エルウィンさんへの愛の言葉を綴った


「私、エルウィンさんの事が好き


 ずっと昔から慕ってました


 私とお付き合いしてください」


私は顔が真っ赤になっていると思う。恥ずかしい、でも、この後、殺されるのだ


 仕方ないよね、私、エルウィンさんを殺そうとしたんだもの


 そして、私は、エルウィンさんの言葉を待った


 長い沈黙が訪れた


☆☆☆


「あの、すいませんが、何かとんでもなくすれ違ってませんか?」


副官のネーナが言った


「ネーナ、お前、何を言ってるんだ?」


「魔王様、勇者は魔王様への愛の告白をされたのですよ


男なら、答えるべきかと」


「へっ?」


俺は、驚いた


「勇者ちゃん、何て言ったの?」


「聞いてなかったのですか?


 魔王様?」


「うん、だって、きっとすごく、かつての悪行を罵られて、


 俺、勇者ちゃんの事、好きだから、聞きたくなかった」


「はあああああ」


何故かネーナは疲れた声をだす


「勇者は魔王様の事を好きって言われましたよ」


「えええええええええええええ」


「アンジェリナ、何て言ったの?」


「え、あの


 私、エルウィンさんの事、好きです


 ずっと昔から愛してました


 私とお付き合いしてください


 って言いました」


「是非お願いします」


俺は即答した


俺はこうして勇者ちゃんと交際をスタートする事になった


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