1章 8.異世界その名は[イヴァレイ]
異世界の世界観が書かれています。
今度閑章でも書こうかしら((((;゜Д゜)))
長老から語られたのはこの世界の名前、そして歓迎を受ける優。長老は話を進めていく。
━━━遥かな昔、この世界は創造神イヴァンレーイにより創られる。約地球3.5個分の広さであったという。
星の名をイヴァレイとし、その時に3種の人種を創られる。
魔力は普通だが、物を作る知恵や、武器を使いこなす力に特化した[ヒューマ族]
基礎身体能力は特化しているが、魔力が低い。見た目が動物の様な[ジューマ族]
基礎魔力が高いが、力は弱く魔法に特化している[ヨーマ族]
それぞれの人種には男女一人ずつ創造され子孫を残して、時には他の人種と交わる者も居た。そして同時に[エルフ族]を創造し、神の代わりに3人種を、世界を見守るという使命を創造神イヴァンレーイより託され、また[森羅万象の眼]という能力も頂いた。[エルフ族]全てが使える能力ではないが、世界や個人を見透す能力であった。しかしどちらかというと、[ヨーマ族]に近い能力を持っていた[エルフ族]。神の遣い、自分達を特別な人種と思いこみ、他の人種と交わることは少なかった。
最初の3人種の男達は自分たちの住む土地をめぐり競いを始めた。ただ単純な喧嘩ではあったが、競いあってそれぞれが治める土地を決めたという。
ヨーマが地球2個分の面積を、ジューマは1個分、ヒューマは半個分の面積を得る。それぞれが国を創り、様々な繁栄をさせていく。やがてそれぞれ祖の寿命は尽き、子孫達が国を納めていく。しかし、人口が増えて群れると様々な意見が飛び交い、
人は争うもの。幾度となく衝突を繰り返していたものの、小競合い程度で収まっていた。ところが今から100年前に突如ヒューマ族の中から勇者と名乗る者が現れる。今まではそれぞれの実力者同士での戦や、貿易などで各国はバランスを保っていたものの、勇者出現により各国の均衡が崩れ、遂に多大な戦死者を出す武力衝突に発展する。後に[勇者厄災戦]とジューマ、ヨーマ側より付けられた戦は勇者率いるヒューマ軍が各地にある国境砦を襲撃。勇者の力は凄まじく、瞬く間に[ヨーマ族][ジューマ族]の関所を突破していった。
しかし[勇者厄災戦]開始より1年後、勇者は突如表舞台から姿を消し、[ヒューマ族]の進行は止まり敗戦を繰り返していた。
原因不明のまま、それ以降[ヒューマ族]より勇者誕生との情報があるが、以前の様な破竹の勢いは見られてない。
今はそんな緊張状態の[イヴァレイ]であった。
優は長老の話を真剣に聞き、理解しようとしていた。実際に長老の壮大な話に優は相づちをし、時には驚き、素直に自分の知識として受け入れていた。
「ふむ。どうやら話し込んでしまったようじゃな。今日はこの辺にして、ユウくんにはワシ特製のスープを振る舞わないとな」
そう言うと長老は窓を見ながら笑顔で優に手を差し出す。
「ユウくんや。改めて、ようこそ。イヴァレイのエルフ村へ。村の長老として歓迎するぞい」
「あ、ハイ!こちらこそ、よろしくお願いします」
長老の差し出す手を優はしっかりと握り、握手を交わすのであった。
読んで頂きありがとうございましたm(._.)m
次回投稿は6/23ですm(._.)m
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