1章 7.エルフからの洗礼
体調崩して寝ていました。
投稿遅れてしまったーー
どうぞ御覧ください((((;゜Д゜)))
ゴブリンに襲われていたエルフ族のミトを助けた優は、ミトの案内によりエルフの隠れ村へと向かっていた。
「ユウくん!もう少しで村に着きますよ!」
「はい!それにしてもミトさん。この森は凄く広いんですねぇ。段々薄暗くなってきました。所々射し込む太陽の光が幻想的だなぁ」
周りの光景に感心しながらミトの後を着いていく優。すると大きな木の前でミトが立ち止まると、何やらブツブツと話していた。
「━━━隠された扉を紐解け。」
ミトの両手が薄い黄緑色に覆われると、ミトの前に石で創られた門が現れた。
「さぁ、ユウくん。行きましょう!」
ミトが手招きして優を呼んだ。
それにつられて優が歩き出そうとした時、優の足元で音がした。
トスッ!
優が自分の足元を見ると矢が地面に刺さっていた。
「うわっ!?」
優が驚いた声を出すと。木の上から人影が見えた。
「貴様!ヒューマだな!?ここはエルフの村。早々に立ち去れ!次は貴様の身体を射抜くぞ!」
大きな木の枝に立ち、弓を構えて男は言い放つ。
「何やってるのお父さん!?」
「お前は黙ってなさい!さぁヒューマの子!子供だからって容赦しないぞ!さぁ、引き返すんだ!」
父娘のやり取りと足元に矢が刺さった事で上下に顔を動かしながら驚いている優。
「お父さんいい加減にして!私はユウくんに!その子に命を助けて貰ったの!私の言葉をちゃんと聞いてよ!!!」
「いいからミトは早くこっちに来なさい。ヒューマの子!何をしている?さぁ早く立ち去れ!」
「私の命の恩人に何て事言うの!?お父さんだからって容赦しないよ?」
ミトの両手が緑色の光に覆われる。
「ぬ!?父に向かって魔法だと!?」
「風魔法!ウインドバースト!」
[しかしMPが足りない]
ミトの両手に覆われていた光が消えていく。
時が止まったかの様な静けさに優がボソッと
「そういえば、ミトさん魔力が切れてるって言ってましたよね?」
「あっ!?」
「んっ!?」
またもや訪れる重たい沈黙と、木に止まっている鳥の鳴き声が響き渡る。
「うむ、そこまでじゃ!」
突然放たれる声に優は門の奥を見ると白くて長い顎ヒゲを蓄えたエルフの老人がいた。
「長老様!」
「長老!」
長老と呼ばれた老人はゆっくりと優たちの前に進み、父娘の間で立ち止まる。
「サガンや、例えヒューマの子だからとはいえ、礼は尽くした方がよいな。お主の子、ミトを助けたのはそのヒューマの子というのは本当のようじゃしの。」
木の下から見上げる様にミトの父、サガンに言い聞かせる様に伝える。
観念したのか、サガンは弓を背中にある大きめの筒に入れると木から降りてきて優の前まで進み、頭を下げながら言葉を絞り出す。
「む...娘を助けて頂き、ありがとう」
「い、いえ!そんな顔をあげてください!ミトさんに怪我が無くて良かったです。」
そう言いながら優も頭を下げる。
そのやり取りを、にこやかな表情で見つめる長老。
「サガンや、ミトを一先ず休ませてあげなさい。魔力が切れている様じゃしな。」
「わかりました。さぁミト行くぞ」
「ミトや、無事に帰ってきてくれて良かった。まずは休みなさい。」
「は、はい。あ、あの長老様...」
「大丈夫。ちゃんと[視えている]からの。客人には失礼の無い事を約束するから安心せい」
「わかりました。。。じゃぁユウくん。後でまた会いましょう」
「ぁ、ミトさんゆっくり休んでくださいね。」
サガンに連れられミトはその場から遠ざかる。
優はミトを見送ると、長老と向かい合う様に身体を向ける。
「さて、先ずは自己紹介と行こうかの。ワシの名はフォレス。この村の長老。言わば長をしておる。」
「初めまして、僕はユウ・サクラザカと言います」
優はペコっとお辞儀をする。その動きをジッと視ている長老。
「ユウくん。1つ教えて欲しいんじゃが...お主は何者なんじゃ??」
その言葉を言い放つと長老より放たれるオーラ的なものを感じ、たじろぐ優。
(う!?な、なんだこの重苦しい感じ。僕は何者なのか...この長老さんには本当の事を全部話した方がイイ気がする)
「わかりました。お話し致します。でもその前に1つお約束して頂きたいのです」
「ふむ。言うてみい」
「私が全てお話ししたら、この世界の事を、長老さんの知っている世界の事を、教えて欲しいのです!」
「ほ!その位でよいとな。わかったわかった。ワシも包み隠さず伝えよう」
長老から発せられた重苦しいオーラは消えて、柔らかい表情の長老に変わっていた。
「では、僕の元居た世界で━━━━」
優は長老に全てを伝えた。事故にあった事。神と呼ばれる者からこの世界に来た事。一緒に杖も来た事。ゴブリンに襲われたミトを助ける際に、杖が刀に変化した事。そう、全てを伝えた。
長老はその間に驚いた表情や、優しい表情、笑った表情、実に様々な表情を優に見せていた。
「うん、うん。大変じゃったなユウくんや」
優の肩にポンっと手を置いて、頷いている長老。
そして両手を広げる長老。
「ユウくんや、ようこそ、イヴァレイへ。君を歓迎するぞい」
そう言って優の肩を軽くポンっと手を置き、長老から歓迎を受けるのであった。
寝込むのはホント何年かぶりでした(;´_ゝ`)
気がつきました( ´△`)
もう若くないんだと(。´Д⊂)
これからの投稿を週一にしようと、そして頑張って投稿しようと( ´△`)
というわけで、次回投稿日は、6/16予定です(°▽°)
週一じゃねぇし!!
((((;゜Д゜)))