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勇者と魔王は殺し合う運命  作者: 空山 怪道
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2

「此度の勇者召喚成功いたしました」

「ふむロールは何であった?」

「未だ召喚された勇者様方の目が覚めないようで、まだ確認しておりませんが此度は7人もの勇者様方が召喚に応じられましたので期待できるかと」

「ほうそれは重畳であるな。7人おれば本物の勇者様もおられるやもしれんな」

「仰る通りかと。そろそろ勇者様方も覚醒されるかと」

「うむ、では王自ら出迎えと行こうかの」

 異世界から召喚された勇者たちは王城に隠された召喚の間から客室のベッドに移されていたが、異世界へ転移する際に生じる弊害で意識を取り戻すまでに幾何の時を要する。そして召喚された勇者には個々に適した“ロール”が与えられる。


☆☆☆


「うーん、腰が痛い…」

 教室で眩しい光を見てからの記憶がない。床に倒れていたのかと思ったが、どうやら寝台に寝かされていた。しかし長方形の石のようでありえないほど硬い。こんな上で寝ていては腰が痛くなるはずだ。起き上がろうとすると、手が石に触れてつるつる感を伝えてくる。石は石でもこれは大理石のようだ。パイプベッドと比べたら値段は上だろうが寝心地は最悪だ。こんなところに寝かせるとは、悪いいたずらにしか思えないな。

 そんなことよりもここはどこなのだろうか。

「おおどうやら勇者よ目を覚まされたようだな」

 勇者?つい先程聞いたような…ああ教室で聴こえてきた謎の声が勇者陣営に選ばれたやら何やら言っていたか。

 周りからも戸惑いのような声が上がる。全て聞き覚えのある声だ。見なくても分かった。これは漫画や小説で流行りの異世界転移複数人召喚というやつではないか。

「勇者様方、困惑されるのは最もでは御座いますが、暫し私共の話をお聞きいただけませんか」

 先程の偉そうな声とは違い落ち着いた話し方に皆の視線が向く。

「有難う御座います。ここは


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