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捨てられ世界の国造り〜3つの力で頑張ります〜   作者: マメ太郎
異世界の無人島と青の守護者
1/10

プロローグ

久々に投稿します。

よければ読んで下さい。

 目が覚めると目の前には神龍シェンロンがいた。


『お前に3つの力を授けてやろう。 さぁ願いを言うがいい』


 ただし、手乗りサイズの小ちゃな龍であった。


『小ちゃいって言うなだし! これでも僕は大人だし!』


 神龍.....もとい小さな龍が体を持ち上げて自らを大きく見せて必死に怒るが、全くもって威厳も怖さもない。 と言うか、最初の渋い口調は何処行ったんだよ....これじゃぁまんま子供じゃないか。


『子供じゃないだし! これでも僕は大人だって言ってるだし!』


 そうだねぇ。

 と言うか、喋ってないのに心の声聞かれてる?


『そうだよ。 ここは僕が創った空間だし、僕は神様なんだからそれぐらい出来て当然だし』


 このチビ龍神様だってよ。 そんで心を読む位当然らしいよ。

 と言うか、今更だけどここ何処よ? 

 そして私は誰なのよ?


『ここは僕が創りだした特別な死者の魂を呼び寄せる空間だし。 そして君は、哀れな事故で死んでしまった死者の魂。 死んじゃったから、体も前世の記憶も今はない、魂だけの存在が君だし。 ちなみに、君の死因は横断歩道を渡ろうとしていたお婆さんを助けてあげたはいいんだけど、横断歩道を渡り終えたお婆さんの感謝の頭突きを食らって、よろめいて道路に一歩踏み出したところをトラックにズトンで、まぁ即死だっただし』


 なにその特殊な事故のケース!

 お婆さんどんだけ凄い頭突きして来たの!


『いや~あの頭突きは間違いなく世界を取れる頭突きだっただし。 君の死因は確かに事故死だけど、結果的にあの頭突きで君の頭骸骨は陥没してたからどのみち君は死んでたんだけど、お婆さんが殺人犯にならずにすんで良かっただし』


 うんそうね。 殺しはダメだね。

 でもね、結果的にその死にかたはあんまりじゃないかな? 思わず泣きそうになっちゃったよ.....まぁ、魂だけだから涙なんかだせないんだけど。


『まぁ、可哀相な死にかたではあったんだけど本来ならそれで魂を天国に送って終わりになるはずが、なんと君には君には新しい体で異世界へ行く権利が与えられることになっただし! はい、拍手!』


 (パチパチパチパチ)


 詳しい説明よろしく。


『あいあい。 さっきも言ったけど、本来死者の魂は僕たち神が関わることなく天国に送られるのが普通なんだけど、稀に神に近い魂を持った奴がいることがあるだし。 そういう魂をもった者を、僕たちは『使徒』と呼んでるんだし。 使徒は、修行を積めば僕たちと同じように神になれる可能性を秘めた存在、八百万の神何て言って神はたくさんいるように聞こえるかもしれないけど、実際それだけいても神様の仕事って凄い激務でそれはもうブラックな会社も真っ青な位忙しいだし。 だから、神になれる可能性を持った魂が来たときは天国には行かせずに、別の世界で修行を積んでもらって神様の数を増やそうってことになってるんだし。 ちなみに、君と同じ説明を他の場所でもしてるだし。 君は僕が担当する使徒、つまりは君が神になった時には直属の上司が僕になるってことだし』


 へぇ~そうなんだ。

 トカゲが上司で大丈夫なの?


『トカゲじゃないだし! 僕はこれでも龍だし!』


 あいあい。 そうだったね~。

 で、実際何をすればいいの?


『.......まず君には、指し当たって3つの特別な力が与えられるだし。 それを持って、君には異世界の無人島で1年を目安に国造りをしてもらうだし』


 国造り? 無人島で?


『正確には、諸々の事情で管理の出来なくなって、放棄せざるをえなくなった異世界を幾つかの使徒で分けて個々の修行の場に当てる感じだし。 場所が無人島なのは僕がジャンケンで負けて残った場所がそこだっただし....』


 ということは、他の人は無人島じゃない感じ?


『そうだし。 放棄すると言っても、そこに住んでる人を消すはけじゃないだし。 だから、人の住んでる場所に行く使徒もいれば君のように誰もいない場所に飛ばされる使徒もいるだし。 まぁただ、どこに行っても放棄する世界だから住んでる人には問題があるのは確かだから、一概に場所がどうだとは言えないだし』


 ふ~んそうなんだ。 何か大変そうだね。

 で、1年を目安にってのは?


『元々幾つかの世界を分離させるんだから、何時かそれを元に戻さないといけないんだし。 そうしないと、他の異世界にまで良くない影響が出て困ることになるだし。 1年というのはその影響が出ないギリギリの期間だからだし。 つまり、その期間は使徒の基盤作る時間ってことだし』


 なるほど理解した。


『君は理解が早くて説明が楽で助かるだし。 それで、異世界に行くにあたって君には僕から3つの力を授けるだし。 それが君の使徒としての重要な力になるから心して決めてほしいだし。 その後のことはそれから話す.....』


 物に困らないように元いた世界の物を取り寄せる力。

 無人島で一人は寂しいから仲間を召喚出来る力。

 後は病気や怪我に困らないように体を強化する力。


 この3つで頼む。


『.....僕の話聞いてただし? 一度決定してしまうとやり直しは出来ないだし。 もっと慎重に考えたほうがいいだし。 と言うか、なんでそんなにあっさり決めてただし?』


 最初に3つの力をやるって言われた時からずっと考えてたからな。 

 だからこの選択で問題なしだってばよ。


『僕の説明を聞きながらそれも考えてただし? どういう思考回路してるだし....まぁ、こっちとしては時間が省けるからいいだし。 君がいいならその3つの力を君に与えるだし。 ただし、力の内容は少しこっちで弄らせてもらうだし』


 いいよ~♪


『軽いだし.....はぁ、まず一つ目の元いた世界の物を取り寄せる力だけど、これには武器・兵器・その他電化製品何かの取り寄せは禁止するだし』


 理由は?


『異世界の兵器は、時として世界のバランスを壊す可能性があって危険だから。 そして、異世界の技術も過度の物はバランスを壊しかねないからやっぱりダメだし。 ただし、刃物や刀剣類の武器は生活用品の範囲内として認めるだし』


 ういうい。 そういう理由なら問題ないよ。

 一つ確認なんだけど、俺? あるいは私? の記憶的なものはどうなるのかな? 記憶を消されちゃうとこの力を貰う意味がなくなっちゃうんだけど? 後、取り寄せるのがダメなら向こうで作るのはあり? 特にトイレとかトイレとかトイレとか。 洋式派なんでけど自分。


『それは問題ないだし。 君の体は、異世界使用に現在改良中なだけで異世界に行くときにはちゃんと君の魂を体に戻して送ってやるだし。 その際、元いた世界での知識は残すけど記憶そのものは消してリセットするから、まったく新しい君として生活するようになると思うだし。 それと、向こうで君が作りだす物に関しては規制はないから問題ないだし』


 そかそか、新入生ご入学おめでとうってやつだね。

 作るは問題なさそうで良かったよ。

 あこがれの新生活楽しみだなぁ~。


『....君は不安とかないだし? 僕の言ってることはまったくの別人になるってことだし?』


 う~ん別に?

 そもそも、記憶を消されるって言われても今の段階で既に昔のことがまったく思い出せないんだよね~。

 だからなのか、不安とかそういうの全く感じないんだよねこれが。 むしろ異世界楽しみだよ。


『....もういいだし。 説明を進めるだし。 2つめの仲間を召喚する力。 これに関しては、遊び要素を盛り込んでガチャの力を授けるだし』


 ガチャってあのガチャ?

 お金を入れてポーンって中身が出てくるやつ?


『そうだし。 ガチャの中身は他の世界で活躍していた英雄からモンスターや怪物まで多岐に渡る内容を用意するだし。 ガチャを回せるのは一日一回で、以降は一度出たことのあるものは神力で数を増やせるようにしておくだし』


 神力とはなんじゃらほい?


『使徒の使える神様パワーとでも思ってくれたらいいだし。 神力は、君が神になる為に必要な力だし。 異世界でのいろんな生活で増えていくからがんばって神力を増やすだし。 そうすれば、仲間も一杯呼べるようになるし生活もきっと楽になるだし』


 ういうい。 何か凄い力だってことは分かったから頑張って増やしてみる。


『ちなみに、元いた世界の物を取り寄せる力も神力を消費して使うことになるだし』


 ういうい。 了解だし。


『真似するなだし! 3つめ、病気や怪我に困らないように体を強化する力。 これに関しては、完全耐性という力を授けるだし』


 おぉ、なんか強そうな感じ。


『そうだし。 この力は、異世界のありとあらゆる障害から文字通り身を守ってくれる力だし。 ただし、これにも君の神力が関係するだし』


 また神力?

 よく出てくるねそいつ。


『まぁ、神様には必要な力だから仕方ないだし。 で、君の神力が強ければ強いほど起こりうる障害からこの力が君を守ってくれるだし。 逆に言うと、君の力が起こりうる障害よりも弱いとこの力も最大限の力を発揮できないから気をつけるだし。 究極的なことを言うと、君の力が強まれば無敵になれるだし』


 赤い帽子の人がスターを取ってピカピカ光る状態になったみたいな?


『だしだし。 それがずっと続くだし』


 わ~お。 ホントに無敵じゃんそれ。

 そんな力くれてホントにいいの? はっきり言ってチートだよこれ?


『問題ないだし。 その状態まで君がなるには、最低でも向こう100年は修行を積んで神力を集めないとなれないだし。 最初のうちは、良くて疲れにくい体になったり、身体能力が上がる程度だから無敵になりたかったら一杯修行して神力を増やすだし』


 うん。 やっぱり人生そんなに甘くないってことだね。 と言うか、寿命大丈夫?


『だしだし。 甘やかしすぎるのはよくないだし。 最近の異世界召喚は甘すぎるだし』


 あぁ、ラノベとかの話だと最初から主人公最強みたいなのが多いからね。


『だしだし。 だから僕はそんな甘えた主人公に君をしないだし。 それに、強すぎる力はやっぱりいつか世界の障害になるからよくないだし』


 ういうい。 こっちは別にそのへん何とも思ってないからこれで問題ないよ。


『後、寿命は神になれば不老不死になるから気にするなだし。 でも、使徒の段階では普通に死ぬから気をつけるだし』


 マジンガー?


『Zだし! あ、ついでに君の力で召喚した子達も君が神になれば一緒に不老不死になるだし。 それまでは、やっぱり普通に死ぬから死なせたくなければ気をつけるだし』


 ういうい十分に気をつけるよ。 もう一回アンコールで死ぬのは嫌だからね。

 それよりも話を先に進めようじゃないか。


『君への説明は楽で助かるだし。 ここらの話で揉める使徒も少なくないだしよ?』


 他人は他人でしょ?

 こっちが気にしないって言ってるだからいいじゃんそれで。


『そうだしね。 と言うことで、君の決めた力を君の魂に刻み込むだし。 ちょっとじっとしてるだし』


 お、おぉ?

 何か体の奥底から熱いものを感じる......って、体ないけど。


『ほい、これで君の魂に力の上書きが完了しただし。 これで後は君の魂が入る体の方がくれば.....ちょうど来ただし』


 これが新しい体か?

 

『そうだし』


 ......俺って男だったんだな。 しかも子供の体の割りに結構なものをお持ちなようで......。


『下ネタはやめるだし』


 ちなみに、体は16、7歳位で灰色に近い銀の髪に、ほどよく腹筋の割れた細マッチョのイケメンでした。

 うん。

 これなら女の子からもモテそう。

 ヤッタネ♪


『自分の体に何言ってるだし。 一応言っておくと、元の君はブサメンではなかったけど平凡よりやや下位だっただし』


 YES! イケメン万歳!


『ベースは元の世界の君なんだけど、神力の影響で容姿が変化することはあってもここまで変化することは稀だし』


 YES! 神様万歳!


『ちなみに、元の姿に今から戻せるけどどうするだし?』


 NO サンキューです!

 我が新しい体に栄光あれ!


『....あ、そう。 で、君の魂をこの体に入れて後は君を異世界に送るだけなんだけど.....人の話聞いてるだし? 何勝手に体に入り込んでるだし?』


「いや~新しい体がどんなものかと思って勢い余って飛び込んじゃったよ。 やっぱり体があるといいねこれ」


『.....まぁ、どうせ入ってもらうつもりだったからいいだし。 と言うか適応速いだし.....特に問題はないだし?』


「うん。 これと言って問題はないかな。 むしろ、元々自分の体みたいに馴染んでいて凄く動きやすいよ」


『君専用に創り直した体だから当然だし。 体に入ったことで、記憶のほうも整理されてるだし?』


「お、ホントだ。 何か昔覚えた知識みたいなのは頭の中にあるんだけど、それ以外の自分に関することなんかは綺麗さっぱりなくなってるねこれ。 名前も忘れてるんだけどどうしたらいいのかな?」


『自分で考えて新しく付けていいだし』


「う~ん.....なら、髪色にちなんで『アッシュ・グレイ』なんてどうかな?」


『『アッシュ・グレイ』だし。 言い名前だし』


「じゃ決定。 今から俺はアッシュ・グレイだ!」


『即断・即決。 君......いやアッシュらしいだし。 で、一応これで僕のやるべきことは終わりだし。 後はアッシュに異世界に行ってもらうだけだし』


「ういうい。 こっちは何時でもOK牧場よ。 好きに飛ばしちゃってちょうだい」


『最後に軽く確認しておくだし。 アッシュがやることは向こうでの国造りと使徒として力をつけることだし』


「YES」


『これから行く世界は向こう1年人はアッシュ一人だし。 ただし、アッシュの召喚で呼び出した人を除けばということで、これ以外では1年後に異世界同士を繋げるまで他人との接触はないと思うだし』


「アイアイサー!」


『基本的には向こうで与えた力を元に好きにやってくれていいだし。 こっちから特別に指示することはないけど、過度の問題が起きればこっちから注意が行くかも知れないからそこは注意するだし』


「押す!」


『与えた力の確認は向こうでステータスという形で確認できるようにしてあるだし。 力の方も、自然と使い方が分かるように君の知識に入れてあるから、向こうですぐにでも使えるはずだし』


「ん」


『とりあえず伝えるべきことは言ったはずだけど、何か他に質問はあるだし? 聞いておくことがあるなら今のうちだし?』


「いや、拙者は貴殿の説明に異論はござらん」


『.....アッシュは一体何処を目指してるだし?』


「さぁ? 俺は一体どんな芸人になりたいんだろうな一体」


『いや、アッシュは芸人じゃなくて神になるだし。 その為の修行にこれからいくだし?』


「いや、そうであったそうであった。 ワシとしたことがすっかり忘れてしまっておったわい。 ガハハハハッ!」


『......もういいだし。 だんだん相手にするのがめんどくさくなってきたからさっさと行くだし』


「まぁそう言うなって。 向こうに言ったらマジメにやるからさ。 こんなバカやるのも俺とお前が友達だからだぞ」


『何時から僕とアッシュが友達になっただし? 僕はこれでも神で、アッシュは一応僕の下につく神候補の使徒って扱いだったはずだし....』


「そうなのか? それはしらなかったな。 ま、でも上司と部下の関係が近いってのは良い職場の条件だしいんじゃないか」


『そうだし。 いちいちツッコムのも面倒だしもうそれでいいだし。 それじゃアッシュ、バイバイだし』


「えらくあっさりとした別れだな。 だがそれもまた良し。 と言う訳で行ってきます」


『行ってらっしゃいだし。 次に連絡するのは多分1年後だし。 それまで死んじゃだめだし』


「ういうい。 子供は3人で愛する家庭を持って連絡待ってるよ......」


『.....最後まで神である僕に軽口叩きながら行っちゃっただし。 でもまぁ、あれはあれで悪くなかっただし。 きっとあれは良い神になれるだし.....さ、僕も仕事に戻るだし』


 そして異世界へと旅立ったアッシュはと言えば.....


「俺、参上!」


 無事異世界に下り立っていた。

 ただし、全裸でしっかりとポーズを決めた状態で。


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