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天之川想太(16)高二。本作の主人公?少なくとも中心人物。ヲタクでありおしゃべり。

御法川愛(16)高二。想太の恋人だったが、突然有名になり、二人は微妙な関係に。

四乃森朱里(17)高三。生徒会長。実は想太の恋を邪魔するために来た未来人。

槍ヶ岳ヒカリ(15)高一。インフルエンサーとしてフォロワー獲得に執念を燃やす。

小山内里菜(16)高二。イラスト絵師として、かなりの収入を既に得ている。

多賀康朗(17)高二。通称ガロ。想太の悪友。

「もう、ダメじゃない。思ったより喧嘩っぱやいのね」

生徒会室で説教をされている。

「いや、煽ってきたのはあの脳筋バカ野郎の方ですし」

「若いなぁ、想太くん。好きな女の子の前でカッコつけたい気持ち分かるけど、女の子ってどんなことであれ乱暴な男の子のこと引いた目で見ちゃうのよ?分かる?この人喧嘩したら私にもこんな怖いことするのかって」

「・・・マジですか・・・」

「マジよ、大マジ。たまに乱暴な男が好きなアホ女子がいるけど、御法川さんは絶対そんなことないと思うな」

言われて分かりやすく落ち込んでいる想太を横目にクスリと笑う。

「でも、そうやって素直に反省できるところは可愛くて、ポイント高いかな」

「それはそうと、御法川とLINEできないんですけど、会長なんかしました?」

「あー、したした。とりあえず、想太くんのことブロックしといた」

「なんでそんな非道いことを!てか、どうやって?!」

「いや、この時代のSNSのパスワードなんて秒で解析できるし、乗っ取りとか超余裕よ」

「いや、だからって!だからって!」

騒ぐ想太を手で制する。

「確かに、納得できないわよね…私としてはこれからのこともあるから想太くんとは友好的な関係でいたいと思ってるの。だから事情を話したいと思ってるんだけど、かなり刺激的な内容だから、聞いたら苦しむことになるんじゃないかな…」

「もう少しでキスまでできそうな彼女と引き離されてお預けを食うなんて、拷問以外の何ものでもないですよ」

「このまま付き合ってたら、御法川さんが再起不能になると言っても?」

「どういうことですか?」

「だから、このまま2人が付き合うと、御法川さんの身にトンデモないことが起こってしまうということよ。その時、想太くんは自分のこと責めることになるのよ」

「でも、そんなことって…いきなり言われても」

「納得できない?でも私未来から来たのよ。一つだけ教えてあげる。明日、私の言ってることが真実かもしれないってことが起こるわ。だから今日一日は様子を見てちょうだい」

「何が起こるんだよ。御法川に危険なことが?」

「ううん、危険はないわ。むしろ御法川さんにとって、とってもいいこと。でも、今日あなたが強引にでも御法川さんと話そうとしたら、その幸運もなくなるの」

「なんで、そんなことに」

「さあ、正しい言葉は分からないわ。星の巡り合わせ?運命?少なくとも想太くんと御法川さんの【ゆらぎ】の位置関係がそうなってるんでしょうね」


帰宅後、想太はベッドの中で一人悶々と考える。

御法川のことは好きだ。初めてできた彼女で、顔も可愛いし、性格も真面目で少し融通のきかないところはあるが頑張り屋で女優になりたいという夢は素直に応援したくなる。

最初告白された時は、こんな可愛い子がなんで?と思ったくらいだ。

そう言えば、なんで自分のことを好きになってくれたのか聞いたことがなかった。

なんで女優を目指しているのかも。

付き合い始めとはいえ、まだまだ御法川のことを何も知らないことに気づいて、想太はもっともっと御法川愛のことを知りたいと思いながら眠りについたのだった。


次の日、四乃森朱里が言ったとおり、2人を取り巻く世界は一変していた。

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