表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/26

天之川想太(16)高二。本作の主人公?少なくとも中心人物。ヲタクでありおしゃべり。

御法川愛(16)高二。想太の恋人だったが、突然有名になり、二人は微妙な関係に。

四乃森朱里(17)高三。生徒会長。実は想太の恋を邪魔するために来た未来人。

槍ヶ岳ヒカリ(15)高一。インフルエンサーとしてフォロワー獲得に執念を燃やす。

小山内里菜(16)高二。イラスト絵師として、かなりの収入を既に得ている。

多賀康朗(17)高二。通称ガロ。想太の悪友。

後頭部に柔らかな感触。心地よい感触を確かめるように想太が太ももらしきものを手でさすっていると、

「もう〜、ほんとエッチだなぁ」

薄目を開けると、豊かな双丘のように膨らんだおっぱいの向こうに、容姿端麗の美少女が優しく苦笑いしている。

どうやら膝枕をされているようだ。

「生徒会長!」

想太が飛び跳ねるように起き上がろうとするのを抑えて、

「まだ急に動かない方がいいよ。2回も吹き飛ばされたんだから」

と想太の頭を撫でる。

「軽い脳震盪かな?身体の方の打撲はとりあえず治療しておいたけど…」

言われて自分が正体不明の何かに2度も吹き飛ばされたことに混乱する。

「えっと、なんで?てか、生徒会長、俺のこと知ってるんだ?話したことなかったと思うけど」

「学校の生徒のことなら全員知ってるから、、てのはウソ。天之河想太くん、あなたのことはずっと前から知ってるの」

悪戯っぽく微笑む生徒会長の顔になんだかデジャヴを覚える。


四乃森朱里は現生徒会長なのだが、凄い美少女なのにも関わらず気さくな人柄で誰隔てなく接することから、男女問わず絶大な人気を博している。もちろん教師からの信任も非常に厚い。


「ごめんね、手荒なことはするつもりはなかったんだけど、想定より進展が早くって。まさかこんなに手が速いなんて思ってなかったんだよな…」

最後独り言のように呟きながら四乃森朱里はなぜか謝ってくる。

「えっと、なんで会長が謝るんですか?」

「だって、御法川愛さんとのキスを邪魔したの、私だから」

想太はガバっと起き上がる。

「え?なんで?」

と同時に邪魔された怒りと生きていた安堵の気持ちが同時に湧いて、頭が混乱する。

「御法川さんと仲が深まるのが困るから、かな」

「え?だからなんでですか?」

「このままだと、想太くんも御法川さんも不幸になるから、かな」

「なんで会長がそんなこと分かるんですか?」

「だって、私、想太くん、君の恋を邪魔するために未来から来たんだから♡」

四乃森朱里はとびきりの笑顔で言い放ったのだった。


夕日は沈み、黄昏時。あの世から人外のものが迷い込んでもおかしくない時分ではある。だが、ことは怪異というよりSFの範疇のようだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ