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天之川想太(16)高二。本作の主人公?少なくとも中心人物。ヲタクでありおしゃべり。

御法川愛(16)高二。想太の恋人だったが、突然有名になり、二人は微妙な関係に。

四乃森朱里(17)高三。生徒会長。実は想太の恋を邪魔するために来た未来人。

槍ヶ岳ヒカリ(15)高一。インフルエンサーとしてフォロワー獲得に執念を燃やす。

小山内里菜(16)高二。イラスト絵師として、かなりの収入を既に得ている。

多賀康朗(17)高二。通称ガロ。想太の悪友。

生徒会長の言葉によると、これから学園で起こることを防ぐために、事情を知ってる生徒がいるのは便利ということだった。

槍ヶ岳ヒカリはもっと渋るかと思ったが、

「想太先輩分かってないですね、やっぱり再生回るのは可愛い女子の動画なんですよ、結局」

というわけで生徒会長の美貌を利用しようと決めたらしい。

そして、想太にとっては非常に剣呑なことなのだが、ヒカリには御法川愛のアカウントのフォロワー拡充と動画拡散をサポートする役割が早速与えられたらしい。

「御法川さんもいきなり売れたから、校内の子たち、特に男子たちの色々なアタックから守ってあげたいの。特にどっかの誰かさんみたいにエッチな男子からのDMなんかは要注意ね」

「まさか、それ俺のことじゃないですよね?」

想太のツッコミは無視されて、

「でも会長、DMは本人じゃないと…」

「大丈夫、アカウントのパスワードは分かってるから。あ、ちゃんと事務所の了承ずみよ。最近のSNSで本人にアカウント管理任せるのはリスク回避からみてもあり得ないことだから」

「御法川に人権はないんですか?」

「そんなのあるに決まってるじゃない。でも、少なくともバーチャル上では必要ないんじゃない?バーチャルというか観念的には彼女はアイドルとかタレントとして、誰かが作り上げた存在なんだから。作り上げられたものは演じるだけ、そこで人権うんぬん、恋愛の自由はとか言っても始まらないわ」

「想太先輩って、もっとドライかと思ってたけど、意外と熱い人なんだね」

「想太くんはみのりん♡推しだから」

「え?そうなんですか?いいですよね、みのりん♡透明感の中にも色気があって、女の子から見てもかわいいですもん」

「ちがう!」

想太が否定しようにも、女二人はもうなにも聞いてはくれなかった。


ここ私立自由が峰学園高校には実は生徒会は存在していなかった。一年前まで。ところが突如として編入してきた四乃森朱里が生徒会を作り、生徒会長を名乗り始めると、生徒たちはなんの違和感もなく受け入れていた。

なので生徒会としての役割はほとんどない。

「肩書き詐欺じゃないですか?」

「よくある学園モノで生徒会が莫大な権力を持っているのがあるけど、あんなの嘘だよね。どこの世界に10代の子供に権力持たせる大人がいるんだって」

「会長はこの時代のポップカルチャーの底流にあるものを理解してないんですよ。アニメで大人の世界の政治のドロドロした汚いものを見せられても、我々は萌えないし、滾らないんですよ。それを恋愛もままならない10代の子たちが大人顔負けの権力闘争をしたりするから安心して滾れるんじゃないですか」

「想太先輩、ちょっとキモチワル」

「想太くんはヲタク話になると口数増すからね」

ちなみに想太に与えられた任務は庶務で、やることはまぁ使いっ走りに近いものがある。

「ところで、生徒会の他の役員はどうしているんですか?副会長とか、会計とか」

「そんなのはいないよ」

「え?」

「えっ?」

またヒカリと想太の声がかぶっていた。

「まぁ、生徒会といっても、部費の管理も行事の取りまとめもしないからね」

のほほんと言い放つ四乃森朱里。

「よくそんなんで生徒会って名乗れますね」

「分かってないな、想太くん。ほとんどの人にとって、生徒会はなんの仕事をしてるのか分かんないもんなんだよ」

言われてみればそういうものなのかもしれない。

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