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ツイッター和歌集(2)  作者: 多谷昇太
芥川龍之介

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61/82

玄鶴山房

https://x.com/i6U3xYDHFkPR8Bz/status/1890387518434037785

和歌一首…芥川➁玄鶴山房


玄鶴は幻覚なくに芥川おのが心を冷徹に写す


まず脚本じゃないが登場人物を記します。

玄鶴:家の主人。お鳥:玄鶴の妻。お鈴:玄鶴の娘。重吉:お鈴の夫。甲野さん:玄鶴の看護婦。お芳:玄鶴の妾。


詞書:読む(聞く)うちに尽々滅入ると云うか、人間各自が持つ業を目の当たりにさせられると云うか、全編鬼気迫るものがあって、どうかすると玄鶴とは真逆のPTO、貧老尽くしの私ではあるがある趣に於て、我が身の行末が思いやられ思わず滅入ってしまいますよ(笑い)。ところで冒頭に記したこれらの登場人物は畢竟芥川の心中を分裂させた、嘘のない姿と云えるのではないか?分けても看護婦・甲野さんの視点を借りて自身のニヒリズム観を遺憾なく発揮している。彼女は玄鶴の家族それぞれの嘘のない心根を読んでは悪魔の如くに冷笑し、且つ対応しているのだった。また、褌を使っての玄鶴の自殺未遂さえ芥川は嘲笑っている(?)ようにも読まれる。真、芥川は悪魔的な燃犀之明ねんさいのめいを持つ男なのだろう。但しお芳だけには芥川は澄んだ憐憫の情を終始注いでいて、これが自然主義的な、エミール・ゾラ的なこの暗鬱な作品に一条の光を投げかけているのだった。

※燃犀之明:物事の本質を鋭く見抜く力があること


青空文庫・同小説↓

https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/36_14975.html

同小説朗読・あべよしみ↓

https://youtu.be/U4Ny-JrXoNc?si=kTnYm9kdHpgtmCv3

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