5.おにーちゃん
「おにーちゃん!おにーちゃん!」
「ん……」
気絶していたようだ。
「よかった……」
「スライムは!?」
「大丈夫、倒したよ(泣)」
「そ、そうか(さすがだな)。ケガは?」
「うん。そんなでもない。おかげさまで」
「よかった~(ホッ)」
「あの……ごめんね。私が外に誘ったばっかりに」
「え、いやオレは」
「実はね、嘘なの。お金が無い事。モンスターのことも黙ってて。ごめんなさい。こんなことなら私…………(泣)」
「ん……(まあなんとなくはわかってたけど)。それは、いいよ」
ヨシヨシする。オレのために行動してオレに泣いてくれてるリアを、どうこう言うはずがない。どちらにせよ、外は危ないんだ。
「むしろリアに甘え過ぎなんだよな。」
ここは平和だった日本じゃない……それに……今なんか清々しいっていうか、オレの行動が、少しはリアを守れたんだよな?
「もうちょっと、強くなろうと思った」
「そ、そうなの?」
また、いや今度はちゃんと守ってあげたい。
…………。
「しかしだな、妹の膝枕に長々とお世話になるのもな……よっと」
「えー。いいじゃん。物理的に姉妹だし。私は前世とかどうでもいいもん」
う、うんーそうかもしれないがオレ側が気になるのだが……。
「さ、リア。帰ろっか」
手を差し出す。
「(なんか……!)……うん!」
――――帰り道。
「おにいちゃん~~ふふふ」
「なんか近くないか?」
「そう〜?」