12.野良
――――そして。
オレ達はお互いのクエストやモンスターへの対処などを確認をした。
「パーティと言っても、このクエストの間だけの野良パーティ。気楽に行きましょう!」
※解説、野良パーティとは、その場にいる人達で組む現地調達の一時パーティのこと。
「ですね!……じゃなくて。そ、そうだね、ラテ!」
「はい!がんばりましょう!」
今日初対面で呼び捨てとか、大変気恥ずかしい。
ラテさん曰く、
「親しき中にも礼儀あり!とはいえ、仮初にも命を預けあってるんです。この期に及んで遠慮はもちろん、必要以上に壁を作る言語も必要ありません」
だそうで。オレの普段の口調をお願いされ、つまりタメ口に、呼び捨てになった。
「アニーさん、こっちです」
にしては、ラテ自身は普段からこの口調らしく遠慮も壁もないらしい。私はこれがデフォなんで!だそうだ。何だかな。一理あるけど何かが不公平な気が。グイグイ流されてないオレ?
「いますね。スライム」
そして、スキルの練習をする予定を伝えたら、快く近場のスライムを狩りにいくこととなった。
「ら、ラテは、スライム慣れてるの?」
「どうですかね。でもやる時はバッキバキにしてます」ニヤリ
「そ、そう」
結構やってそうだな。これ。
「さて、どうされます?アニーさん戦闘に慣れてないなら、ここは私が誘き寄せつつでしょうか」
「……なんか、私の練習なのに付き合わせてしまって」
「いえいえー。私は私で連携や補助、そもそもパーティプレイのあらゆる経験値を得られますし、憧れのパーティプレイ楽しくてヤバいです。」ギラギラ
この人前向きすげーな。
「……まあそれならよかった。ありがとうね」
「…………!いーえいーえ。いえいえいえ。」照
「じゃあ、えっと、そうだな……このスライムはダメージによって分裂するんだよな。最大2回分裂し合計4体になるはず。」
「そうですね。よく調べてますね」
「経験少ない分、これくらいはね。4体になってしまったら、それ以降は援護してほしい、かも……」
「ほうほう。ガッテン承知。遠距離から魔法ぶっ放しますね」
「あ、うんよろしく」
なんか怖っ。
…………なんかラテは喋りやすいような。本当に打ち解けられてるのかも。
さてとにかく戦闘だ。いってみるか。オレはスライムに向かって歩く。オレの使う基本武器はエーテルガンだ。有効射程は10メートル弱。撃つ。
ドンッドンッ!
外れた。なるほど、誰でも使えるとは言え、反動で照準が狂うんだな。しかし銃の練習をしに来たわけではない。ラテに見られてて気恥ずかしさもある、けどもはやそんな場合でもない。
スライムがこちらに気付いてやってくる。
いけオレ!
ドンッ!
再度エーテルガンを撃つのと同時に、ユニークスキル【ジンクス】発動。




