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異世界転移の……説明なし!  作者: サイカ


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 次の日、レオンとの約束通りお休みが頂けるか確認するためメアリに聞いてみた。


「長期のお休みを取りたい時はどうしたらいいの?」


「長期の? メリッサメイド長にお話をして許可が頂ければお休みできるわよ」


と言うことでメリッサメイド長の元へ。


「メリッサメイド長、可能でしたら少し長目のお休みを頂きたいのですが」


「そうですか。どれくらい長くなりそうですか」


「とりあえず1ヵ月程頂けたら……その後もしかしたら延長をお願いするかもしれません」


「わかりました。本日のお仕事終わりにはお返事をしますので一旦お仕事に戻って下さい」


「はい。よろしくお願いします」


そしてその日の仕事終わりにメリッサメイド長に呼ばれ、休暇についてのお話をした。


「ノア、長期休暇ですが来週から3ヵ月間で取ってあります。早く戻れるようなら戻ってきて頂いて結構です。反対にもう少しかかりそうならばこちらで延長をしておきます」


待遇良すぎない? メリッサメイド長に抱きつきたくなってしまう。


「ありがとうございます! よろしくお願いします!」


頭を下げてお礼とお願いをしてお部屋を後にする。


メアリにも来週から長期休暇に入る事を伝えると戻って来るよね? と可愛く言われてしまいこちらは遠慮なく抱きしめさせてもらった。


昨日の夜のうちに陛下にお手紙を出しておいたので帰ってからゲートのポストを確認する。


長期休暇を頂く間、皆さんと会う時間もしばらくはお休みさせてもらおうと思ったのだけど……週に1回はお城に来て欲しいと書いてある。


これは……王妃様かな。メイドをしていることも長期休暇のことも知らないから仕方がない。


とりあえず今夜のレオンとの約束でこちらの条件が通るようなら行けるかな?


という訳で、温泉にやってきました。


今日は服を脱がなくていいように岩盤浴にしようと思う。

ワンピースタイプのパジャマを着てタオルを持って来た。


頭の下にタオルを敷き岩に寝転びしばらくホカホカしていると眠くなってきて目を閉じる。


どれくらいそうしていたのか、ふと目を開けると隣にレオン。

いつからいたのだろう……


「やぁ。もう少し眺めていたかったなぁ。今日は……フフッパジャマか」


笑っている。


レオンも服を着ている。改めてみるとカッコいい。

話した感じもなんと言うか人の懐に入るのが上手いというかよく笑うし人懐っこい感じ。

旅をしていると言っていたけれどいろんな街に恋人がいそう。


そんなことはさておいて、温かい岩に座りながら話をする。


とりあえずこちらの条件を話してみよう。



・ 土曜日、日曜日はお休みにしてもらう


・ 状況によっては離脱する



条件と言ってもこれくらいしか思い付かない……


これが通るなら長期休暇がもらえたから引き受けてもいいよと言う。


先方に送る手紙に土曜日、日曜日はお休みを頂く事とを書いてもらうことにして、それから紹介状も書いてもらう。


王都へは山のふもとにある国境の街から馬車で3日はかかるそう。手紙は馬で持って行くので馬車より1日は早くつくらしい。


明日にでも手紙を出すけれど、断られることはまずないだろうから明日荷物をまとめたらザイダイバの王都へ向かって欲しいと言われた。


「ノアが王都にいる間は俺も近くにいるつもりだから明日一緒に出発しよう」


そう言われたけれど、明日はお城に行って王妃様にお会いする予定。それに馬車で3日かぁ……ひとっ飛びで行けるからなぁ……


とりあえずレオンには誰に見られているかわからないから、別々に行った方がいいと言って何とか納得してもらい、私は1日遅れの明後日の朝出発することにした。


王都に着いてからレオンが泊まる予定の宿の地図と名前を書いてもらい到着した日はまずここに来るように言われた。

働き初めてからの報告書等の手紙はレオンがいなければその宿屋のカウンターにあずける事にした。


だいたいの段取りがついてから、もう一度レオンに確認する。


「本当に私でいいの?」


「君がいいんだよ」


…………いや…………私の聞き方が悪かった。

レオンもわかっていて悪のりしてる。笑いこらえてるもんね。


結婚直前のカップルかっ! て。


改めてよろしくお願いします、といい握手をする。


それからザイダイバ王国に知り合いはいないし聞いてもわからないだろうと思って今まで聞かなかったけれど、そろそろ私の職場となるお屋敷の主のお名前を教えてもらおうかと思いきいてみると


「バンダラ・ファル・ベルダッド公爵のお屋敷だよ」


うん。やっぱりわからない。でも公爵様だからかなりのお偉いさんだと言うことはわかる。


…………ファル・ベルダッド公爵……令嬢…………あ。


シュゼット・ファル・ベルダッド公爵令嬢! のお屋敷?


一応レオンに確認してみると


「知っているのか?」


「噂をきいたことがあるくらい」


お城の食堂でね。いい噂ではなかった。


「噂ねぇ……それも含めてノア、君の目で見てきてくれ」


わかったと頷き、次は水曜日のお昼頃ザイダイバの王都に着いたらレオンのいる宿に一泊するために部屋をとりそこで合流して最後の確認をする事になった。


レオンに一緒に温泉に入らないか? と言われたけれどレオンは明日の朝出発するんだから気を付けてね、といい先に帰ることにした。


「つれないなぁ」と聞こえてきたけれど、私は岩盤浴で温まったし、明日は1人でゆっくり入れるし、フフフッ。




じゃぁね、と手を振り笑顔で解散した。


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