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バディ結成

宿に着いたソウは、着いた途端に見覚えのあるシルエットを見つける。

「マイン!」

今日の広場で仲良くなったマインだ。ギフトのことで少しマインとの距離が離れたと思っていたが、テンションの高いソウは全くそんなこと気にしていなかった。


「ソウ?!ここの宿なの!?」

マインだけが良いギフトをもらったことで、初めは少し気まずそうな雰囲気がお互い流れるとマインは思っていたが、ソウを見てそんな雰囲気ではないことがすぐに分かった。


「なんかいいことでもあったの?」

ソウの顔から察し、マインが尋ねた。


「ああ、フィエルテ魔法騎士学校の推薦状をもらってな!」

「ほんと?!それはすごい、良かったね!!ソウは気魔法とかいうあんまり剣士に関係なさそうなやつだったから少し心配しちゃってた。僕もフィエルテを受けるよ。」

「おお、そうなのか!まあ、マインは儀式のあとすぐスカウトが来てたもんな。」

「うん、まあそうだった。それよりもさ、僕たち同じ試験を一緒に受けるんでしょ?試験まであと3ヶ月くらいあるし、もしよかったら、試験まで一緒に訓練しない?」

「それはいいな!どうせ俺は1人だし。」

「やったー!じゃあ、詳しい話はまた明日の朝にしよ。」

「わかった」


泊まる宿も受ける試験も一緒であったマインとソウは、試験合格という同じ目標のため、2人で訓練をすることになった。


次の日の朝、街の朝の鐘の音で起きたソウは宿の朝食を食べに向かっていた。

「ソウー」

「おう、早いな」

「いつもこのくらいには起きるよ。だって村の時は、道場の朝の稽古があったし。」


マインも村では剣の道場に通っていたため。このくらい早く起きていたのだ。


「ソウも早いね、いつもこんなに早く起きるの?」

「ん?いつももっと早いな。今日も起きてランニングはもう済ませたぞ。」

「え、、」

村の道場はとても厳しくその中でも自分は一番努力していると思っていた。そしてだから道場では一番腕があった、そう感じていたからこそマインには、それよりも早く起きてトレーニングをしているというソウが衝撃的だった。


朝食を食べ終わり、2人で今後どのようにやっていくかについて話し合っていた。


そもそもフィエルテ魔法騎士学校の入試試験は、実技のみだ。魔道士志望と騎士志望、また両方を志望するものがいるが、皆共通で判断される。

共通というが、どちらかに偏っている人に不利ということはあまりなく、実力が高ければOKという単純なものだ。

入試倍率は約20倍と言われており、推薦状がなければ入試を受けることすらできないのにもかかわらず20倍というのがさすがイグニス王国No.1の学校である。1学年は160人の入学があり、実力により8のクラスに分かれる。S.A.B.C.D.E.F.Gがある。1クラスは20人という構成だ。もちろんGクラスでも元々優秀ではあるが、学校内でも競争の環境を作ることもフィエルテが常に王国No.1の学校である理由の一つなのかもしれない。


フィエルテ魔法騎士学校の説明はこのくらいにしておこう。

「やっぱり、実力をつけることに尽きるよね。」

マインがフィエルテの試験のことを考え、言う。

「まあ俺はまだ10歳で冒険者登録もできないから、二人で模擬戦したり、魔物を倒しに行ったりするのが良いんじゃないか?」

「魔物か、僕は何度かお父さんと行ったことあるくらいしか経験ないな。」

「まあそうか、でも俺は7歳から一人で行ってたから、多分大丈夫だと思うぞ。」

そんな話の中で、マインとソウは結局、二人での訓練は模擬戦をメインにして、時々マインがソウの魔物討伐について行くという形になった。


「じゃあ早速、模擬戦でもやるか。」

ソウが早速提案し、宿の人に裏庭を使っていいか尋ねたところ、いくらでも使ってくれと心良く承諾してくれた。


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