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 ども、読者の皆様こんばんわ。小型漂流者Dです。

 さて、今回も前回に続きプロローグ従魔編です。シエルの案内で前回見つけた部屋には怪我した者達がいて、主人公とシエルで治療しました。今回はどんな奴等を見つけるのでしょうか。

 では本編をどぞ。

 さて、今はシエルの案内でもう1つの隠し扉の前に来ています。今度の扉はさっきの粗末な木製の奴と違って金属製だし鍵付きだった。厳重に何かを封じているような感じだな……大丈夫だろうか。


「まあいいや、ほいっと。」


 学生鞄から出した安全ピンで解錠して、扉を開けた。案外楽に外れたので拍子抜けしそうになったが何かまたファンファーレがなった様な感覚がして、電子端末を見たら何か得た様なマークがあった。後でいいや。


「それより、何が出るかな……」


 中に入ると教室以上に薄暗い空間が広がっていた。部屋の端の方には案山子?2体が、中央に刀が2振り鞘に入った状態で無造作に置かれていた。


「………?」


 手に取って鞘から抜いて見ると、錆びた刀が両方から出て来た。落胆しそうになりながら『見破る』を掛けて見ると……


虎徹:その刃文の美しさと甲冑まで真二つに出来る程の切れ味の良さ故に流血沙汰を何度も起こした結果、妖刀となった刀。現在は休眠状態でボロ刀となっている。珍しい小刀。


村雨:かつては酷使しても錆の出来ない、露の滴る切れ味の良い美しい刀だった。主人を失い、刃傷沙汰に何度も使われ妖刀に。現在は休眠状態となりボロ刀となっている。大業物。


 ………おおう。凄い名刀じゃないか。これは1つ、主人として認められたいな。


「取り敢えず一度使ってみるか。」


 丁度案山子もあったので、錆びているけど試し切りをする事にした。まあ折れたら其の時は其の時だ。


「…………………」 キンッ………シーン……ザザザザザッ………


 うん、村雨切れ味やば過ぎる。錆びているから折れそうとか最初は思って御免なさい、マジで。


 つか、切った断面がもうね、違い過ぎるから!確かに俺は包丁でも刃物であれば綺麗に切られるように訓練はしたよ?だけどさ、藁で出来ている案山子なのに、何で断面つるつるしているのかな?


 さて、気を取り直して今度は虎徹。何か安物の甲冑が置いてあったので使う事にした。では再び参る。


「……………」 キンッ……シーン……………スー…ガシャン!


 …………虎徹様、マジリスペクト。ボロいとか刃芯大丈夫か?とか思って御免なさい。しかし甲冑、金属なのに切れるとは………


 さてと、契約を済ますか。つか、こいつらって使い魔?まあいいや。さて契約、契約。


「すいません〜。」


 お、さっきと同じ人だ。何か全員休みながらも回復させたら驚いていたな〜更に契約は自分でやると言った時とかも。


「……………本気ですか?妖刀ですよ?今はボロだし……」


「いや、さっき試し切りしたら切れ味最高だったんで。」


「え?ちょっと刀を見せて下さい。」


 抜いて見せると…………虎徹は見事な数珠刃が見られた。村雨は涛瀾乱の変化として大湾を交えた刃文が見られ、刃から噂通り露が滴っていた。


「………あの、もう契約済んでいる様ですよ?契約方法が従魔術の方ではなさそうですが……。」


 What?


「マジで!?え?いつだよ?!」


 いや真面目にそんなタイミングあったか?


「あ〜成る程、甲冑と案山子、完全に切れていますね……」


「………へ?あれで?」


 何?なら甲冑と案山子切れば契約完了って事か?!え?それだけ?


「この2振りはもう既に貴方に忠義を誓っている様ですよ。」


 ……『見破る』。


虎徹:〜〜(同文)〜。現在は鬼灯遥に忠義を誓い、本来の姿に。後呪解された。


村雨:〜〜(同文)〜。現在は鬼灯遥に忠義を誓い、本来の姿に。後呪解された。


 お、おう。ま、まあ、こちらとしても嬉しいし、せいぜい忠義に値するように頑張ります。宜しく。


 何か柄から振動と年間を感じた様な……何か入って来た。うん、またファンファーレ的な何かが聞こえたから何か得たのだろう。後で確認。


 ちなみに契約した時に消費されたポイントは、まだボロかったので各刀5だそうだ。


 さてと、そろそろ外に……ん?どうしたシエル?え?まだ何か有るのか?


「あ、すいません。まだ契約したい奴がいるんですけど……」


「……ここ呪われた存在を封印している部屋何ですけど。と言うか、どうやって解錠しました?!」


「え、普通にピッキングで?駄目でしたか?」


 すると驚いた顔は一変、呆れた顔をしてから


「………この部屋の鍵は、厳重な封印の元ピッキング等で空かない様になっています、危ないですから。何故ならこの部屋に入った時に契約に値されないと相手に思われた場合は即死ですからね!私自身は攻撃されませんが。仮に契約者の資質があっても、契約対象に気に入られなければ殺されます。どれだけ危険か分かりましたか?」


という驚くべき事を言われた。まあ確かにさっきの感じだと、気に入られたから2振りの刀に『生かされた』のか。だからまだ別の存在が居るからと言っても契約出来るか分からない上、断られれば即死と。


 怖いな。だけど俺は…


「まあでも俺は俺の直感と従魔を信じます。シエル、こいつはさっき契約したばかりですけど、俺が死ぬ様な無様な結果は考えつかなかった様です。まあそれだけ期待してくれる事自体が嬉しいので、俺自身もそれに答えないと。」


「!!」


「ではちょっと行ってきますので。後、シエル以外は直ぐ戻って来るからここで待っていて。」


 まあそんなわけで、妖刀2振りを持って奥に居る何かのところへ向かった。

今回のあとがきは、能力の紹介をしたいと思います。今回は”契約”について。


従魔術の場合:契約すると、レベルが高ければ高い程互いの能力を共有出来る。更に、意思の疎通を言語以外の手段で取れる。


隷属術の場合:契約させられた方は意識を封じられる。契約主への攻撃手段は失われ、更に命令に対して従順になる。レベル依存で契約対象に出来る相手が決まる。


精霊術の場合:精霊が魔術発動・威力調節の補佐をする他、感覚共有を行って斥候の変わりを行う事も可能。他にも有るが、それは本編で登場する。


死霊術の場合:契約対象が死んでいなければ行えない。効果は個人差があり、契約主の心の持ち様で異なってくる(例:支配を望めば隷属術的に)


では次回、またお会いしましょう!!

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