35 準備完了、明日から冒険だ!
ども、大変遅くなりましたが何とか更新出来ました……構成練るのに色々時間がかかってしまって、申し訳御座いません。
それと、コメントありがとうございます。早速色々意見を採用させて頂くと思います。
それでは本編をどぞ!
さて、“生活空間”を最高レベルにあげると……面積は大体日本の領土と同じ位、高さは地球の大気と同じ。
………“今までが何だったんだ!”って言いたいくらいの解放感が出ている……これならポイントけちらずに最初から上げとけばよかったな……………
ま、まあ終わった事はいいとして(震える声)。
「さて、これから“全員”召喚するから、一旦離れて。」
全員:「了解!」
うん、幾らスペース有ってもちゃんと避けないとね。
ああちなみに“召喚”は基本安全地帯で行っています。シエルの時だけ例外ね。理由?最中に攻撃された場合対応出来ない恐れが有るから。
何と言うか。“自分の一部”を別ける様なイメージで相手の存在を俺から“引き剥がす”作業をする訳なので、結構集中力を様子売るのだ。
だからまあ、無防備になる訳だ。
“ここ”なら全く問題ないけどね。
「さてと………」
召喚開始。
……………………………………………
召喚中、やっぱり巨大な“船”が出た時は全員腰を抜かした。そして案の定質問攻めにされそうになった。
……シエルが皆を宥めてくれなかったら幾通りか死亡エンドが待っていたかも知れない。
①熊に覆いかぶされてアボン。
②魔女に毒盛られてパタンキュー。
③骨に首締められて“めのまえがまっくらになる”。
④兎に突進されて、アー……
⑤蜥蜴の攻撃を躱せずスパン
⑥全員に押し潰される
……今上がっただけでも6通りは死んでいた。やばい、やばい(*時々気分と運次第で遥の耐久度が変更される時がございます)。
まあでも、その“船”を見た時の俺の驚き様よりはマシだったか……仕様がないだろう?だってさ……何故か“宇宙○艦大和”と俺の過去に乗った事の有る“海賊船”と“潜水艦”のいいとこ取りをした様な船になっていたんだから。
ああちなみに“○ピュタ”を思わせる浮遊都市やまんま“スターウォー○”に出て来る宇宙要塞モードも存在すると脳内で報告を受けた。
………完全に“船”の域、越えてね?つか、宇宙戦艦と要塞って……ファンタジーどうした?!郷に入って郷を壊すのか?!!
つか、グランが喜びそうだな……意気揚々に魔改造しそうな感じがして、少しだけ頭が痛くなったのは仕様がないよな?
……………………………………………
「おつかれさま。」
俺を労う様に淹れたての緑茶を渡すシエル。最近お茶の淹れ方を自力でマスターしたらしい………本当に努力家だな。
「ん?おお、助かるよシエル。」
ああ美味い。やっぱり緑茶は落ち着く。そしてシエルは可愛い。頭を撫でると気持ち良さそうに目を細めて
「ヘヘッ」
と笑った。ああその純粋な笑顔に癒される〜……
「あら、私も忘れないでよ!」
そう言って肩に手を置くリサラ。どうやら肩を揉んでくれる様だ。
「俺は本当に恵まれているな。」
「なら私達をもっと好いてよ!愛するのは1人でいいからさ。」
……もう十分すぎる程に“好いている”けどな。まあでも実際、“好感度”はうなぎ上り状態だけどね。
そしてそんな風にしていると、相変わらず“女騎士風”のアージェン(フェンリル)が銀髪を柔らかくたなびかせながらも鋭い目つきで
「主殿、今まで我らを出さなかったのは何故だ?と言うか、そのお二方は奥方か?主の“雄”の匂いが色濃くするが……」
と鋭い質問をして来た。まあ別に誤魔化す気は無いけどな。
「ああそうだよ。シエルは“元”が付くけど虹スライム、そんで、こちらは“鬼灯リシアーヌ”。俺の第二の嫁だ。職業は“魔女”で、こっちに来てから“契約”した。そんで……お前ら同様“被害者”だ。」
「あら。もうその事については……気にしていないって言ったら確かに嘘になるわね。ご紹介に上がりました“リシアーヌ”ですわ。魔女として少なくとも500年は生きているから貴方達よりも先輩かしら?…とは言ってもずっと“魔大陸”にいたから世情には疎いけどね………よろしく。」
全くひるむ事無く自信ありげに挨拶した。…数日前と比べて随分明るくなったな。少し安心した。
すると、俺の視線に気付いたのかこちらを振り返り、困った様な表情を浮かべながら
「もう心配しないで、とは言えないけど……でも気にし過ぎよ!私だってそれなりにタフ何だから!!」
と元気に言った。俺は彼女の髪へ軽く触れた。金髪でシエルとは違う種の柔らさが有る、ハーブのいい香りのする髪。さらりと俺の指を抜けるのを見ながら
「ああ……だけど、辛くなったら直ぐ言えよ。」
と言った。
俺は実際のシーンは見ていなからまだいい。だが、コイツは目の前で“家族”が虐殺されるのを見ていた。その上で、“本人”も処女は何とか守ったものの、虐待等には遭っていたからな。
………緊張が解けたせいか、時々夜中に魘されている。
俺なんかでは理解出来ない“傷”をまだ負っているんだ。それを家族である俺達が“支えない”でどうする?
「でも心配してくれて嬉しいわ。」
「そうかよ。」
そして俺達が見詰め合っていると、ゴホンと咳が聞こえた。同時に艶やかな少し黒い笑い声と共に……
「あらあら。私達と言うものが有りながら早速手出ししたのね……」
「私も悲しいです。」
カーマイン(ドライアド)は黒くて何故か般若の面影が見えるオーラを醸し出しながら笑い、シヴァ(黒龍)は悲しそうにポロポロと涙を流した。
「……言い訳はしないよ。だけど、もう俺達は正式に契約した仲だ。
何より、俺は2人の事を“好いている”。」
そう言うと、カーマインは溜め息を一つ吐くと
「仕様がないですね。でも……後で私達とも何かしら契約してもらいます。」
「私もお願いします。」
そう2人に言われた。
「……望む所だ。」
……争いがまた勃発するかも知れないな。
「まったく旦那も手が早いこって〜。隅に置けないなぁ〜」
「……だな。永谷のヤツも手が早かったが、お前も誑しだったとは………」
ジャコビウス(エルフ霊)とドグラス(普人霊)がにやけながらからかってきた。
「うるせいやい。」
言い返すと更ににやける2人……何か地味にむかつくな。
「別にそんな事はどうでもいい、さっさと俺と勝負しろ!」
そして最初と同様に噛み付いて来るクロエ(ケルピー)。
「ハァ〜…何か俺って空気か?」
「……それは僕も同じですよ。」
そう言って拗ねて“のの字”を書いている黒鴉(八咫烏兼亡霊船)とアレックス(カーバンクル)。
そんな“混沌”が俺の目前に広がっていた。
……………………(観察者視点)………………………
更に拡張され、殆ど以前の“鬼灯邸”の5倍くらいのサイズとなった屋敷。そこの居間で、“緑茶”を呑みながら和気あいあいと話している“八咫烏”現クルー達。
「……何だよ、全員俺の様子見ていたのかよ。」
拗ねる遥。
「いや、悪かったって!」
「からかいすぎた、悪い。」
頭を掻きながら謝る数名。
「でもでも〜、俺達出せたのに放置プレイしたんだから〜ちょっとくらい制裁に遭ってもいいんじゃねぇ?」
悪い笑顔を浮かべながらお茶を呑むチャラ男。
「まあ確かに……何故我らを直ぐに呼ばなかった?ここはそれで無くても“危険”の多い“魔大陸”だ。正直ハラハラしていたんだぞ。」
今度は真剣に質問する銀髪の女性。普段から鋭い目が穏やかに細められているが、放っている威圧から判断するにかなり怒っている事が窺える。
「ああそれ何だが、一応俺の“技術”が“ここのレベル”で何処まで通用するか確かめたかった、と言う理由が1つ目。皆に頼りっきりになりたくないって言うのが2つ目。そんで最後に……ここから移動する時に召還しようと思っていたから。
まあでも今現在“この大陸”で俺に手出ししようと考えているヤツは気配的にはいないけどな。強い連中は皆何故か、“自分”から絶対に向かって来ないって感じがするし……多分好戦的な連中は睡眠中だ。多分後十年は起きないと思う。」
「……だが、それでも危険が無かった訳では有るまい。」
それでも納得出来ない様子のアージェン。それに対して、女性陣の中で精神年齢が恐らく一番高いカーマインが
「その辺にしておいてあげましょう、アージェちゃん。でも遥、皆心配するんだから、これからはもっと自分を大事にしてくれないと困るわ。」
「そうです。私遥様が居なくなった……」
遥は少し溜め息を着いた後、頭を下げた。
「悪かった、心配かけて。これからはちゃんと頼るよ。」
「うんうん。」
満足げにその様子を見て、カーマインは遥の頭を撫でた。その様子に対抗心を燃やしたシヴァは膝に座り、そしてアージェンは……
「ところで主殿、我らにも“お情け”を頂けないであろうか?」
唐突にそんな事を言われ、遥は飲んでいたお茶を……吹かずに何とか飲み込んだため、咳き込んだ。
「ゲボッ、ゴホッ、おま、何つう事を皆の前で?!」
するとカーマインは唐突にその“豊満な胸”を押しつけた。
「駄目なの?」
対抗する様にシヴァは
「私だって、えい!」
と遥の身体に抱付いた……“ナニ”を当てた状態で。暫くそんな状態が続くと
「おいおい、あんまり見せつけてくれるなよ…」
「畜生!!うらやま…じゃなかた。爆発しやがれ!」
と兎と骨がそれぞれ言った。…骨は特に何故か“血”の涙を流していた。そして骨の後ろから気温が低下し出し……
「羨ましいですって…“私”が居ながら?」
と、モニター越し(家の各箇所に設置された…骨が一方的に脅されたらしい)から可愛らしいAIが冷やかに言った。
直後に骨は電撃を頭から浴びて、煙を立てながら何処かへ連れて行かれた……ロボットに。
ド:「……何と言うか、永谷のかつて言っていた“ファンタジーに喧嘩を売った世界”ってこういう事を言うのか?」
ジャ:「う〜ん……確かにこれはないわ〜」
「ハハハハハ…ハァ〜……」
遥は1人、乾いた笑みを浮かべた。そう、現在何故かこの家“ロボット型”のゴーレムが徘徊しているのだ。主に“駄骨”のせいで。
「でも俺的には格好いいと思うけどな!」
「僕も同意!」
鴉とリス?が揃ってそんな事を言っているのを必死にシカトする遥……諦めて現実を受け入れた方がいい事をいつか学ぶのだろうか。
そして家の外では現在………
「拙者、参る。」
「こちらも負けられない。」
キーン、キーン……ヒュン………パシン…カーン…キーン……
蜥蜴と馬?が永遠と勝負を繰り広げていた。
「拙者に負ける様な腕前ならここで切り捨てるまで!」
「フンッ。この俺が、お前ごとき蜥蜴に負ける訳がなかろう。契約してやっと“人型”を取れたんだってな。」
「細かな事を気にするのだな。“剣士”が聞いて呆れる。手加減無用、其方の様な無礼者はここで斬って遥殿の目前から消えるがよし。」
「ふん、余裕こいていられるのもその辺りまでだ、お前等、本気を出さなくても軽くいなせるわ。」
「………」
「…………」
そして本気で切り合いになりかかった所で
「こら、一応“仲間”同士で“本気”だすなよ。」
と、遥の手刀が2人の延髄に決まった。
「クッ…ここまでの、よう…だ。」
「……この決着は…またいつか………」
2人の襟首を掴んで、玄関の床にポイ捨てした。
「遥、いいの?」
「…生きているの?おーい……」
茶目茶髪の少年とシエルが、床で絶賛気絶中の2人をツンツンしていた。ちなみに“少年”は、熊耳と尻尾が見える。
…………………(end)………………………
「さてと、皆に報告だ。ここで1泊したら、明日から出航する。これから俺達の“活動”が始まる訳だ。最初の目的地は……魔大陸の“北側”の海へ出る。皆、付いて来てくれるか?」
皆:『了解!』
「なら、今日はよく食べて良く寝ておけ!明日の朝は早いからな!」
こうして……一応明日から、ようやく“冒険”が始まる事になった。
次回はやっと冒険……長かったです。ここまでご愛読有難うございます(_ _)これからも是非、宜しく御願い致します!




