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ども、読者の皆様こんばんわ。まずはお詫びを。まだまだ冒険が始まりそうにありません(泣)。もしかしたら10話くらいプロローグ的な話が続くかも知れないです。これも作者が簡潔に文章を書けていない証拠ですね……力不足で申し訳有りません。こんな作者ですが、これからもどうぞ宜しく御願い致します。
では本編をどぞ。
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能力設定の決定ボタンを押すと、PCの画面が切り替わって状態設定のページになった。同時に1万ポイントが追加されていた。
次いでに質問コーナーを覗いて見ると、幾つか追加項目があった。その中で気になった質問があった。
Q:移転時の年齢は変えられますか?
A:有る程度は大丈夫だと思います。
Q:[状態]内ステータスの数値の変動と使ったポイント数が一致しません、これはどう言う法則が有りますか?
A:それは持っている能力等によって数値変動時のポイントの燃費が変わります。
Q:“体調”の変え方が分かりません。
A:そこは移転時にこちらで“正常状態”に調節しますので、現時点での変動は不可能です。
これらの質問で分かった事をまとめると
・年齢は変えられる
・[能力]はやはり[状態]と関わる
・体調は特に考えなくてもいい
と言う事だ。本当はこれから行く異世界の状況を質問してくれる人が居てもいいはずなのに……誰もいなかったとは。非常に残念だ。
さて、もうそろそろ始めるか。
俺は真っ先に、“種族選択”の項目を見てみる事にした。“種族”をクリックすると、種族選択ページが開示された。中身を見ると、“獣人”“龍人”“魔人”等の項目に分かれていた。成る程……これで異世界が剣と魔法のファンタジー系で有る可能性が大きくなった。
でもこれだけだとデータ不足だ。もし仮に人間のみのSF世界で獣人や龍人等の姿で登場すれば研究室送り、最悪解剖される。後、どの場所に移転されるかによっても考えないといけない。いや、そっちが大事か。
どうしようもないな。仕様がない、俺も目的の為に質問をするか。
Q:これから行く異世界で、人種差別が無い国・団体・場所、どれかを教えて下さい。
こんなもんでいいか?つか、質問じゃなくて要望だな。まあいいや。送信。ん?もう返答が来たか。速いな。
A:…質問では有りませんね、要望ですね。まあいいでしょう。但し、質問ではないのでここ以外には開示されません。さて、人種差別、つまり獣人だろうが普人だろうが無差別に生活する国は幾つが有りますが、その中でも大分安全な国は“コラストーラ”です。これだけ見せれば後は大丈夫ですね。
うーん、やっぱり突っ込まれたか。まあいいや。でも開示されない……もしかしたら質問と答えの数が人数分無いのはそう言う事か?
さて、『見破る』………成る程。これは過ごし易そうな国だな。ああちなみに説明文では無く映像で紹介が出て来たので説明出来ません。ただ、自然が多い事と自由度の高い国だって事は分かった。つか、王様が冒険者兼農家とか……まあいいや。
移転先の国はコラストーラに決定。これで200ポイント消費。
次に種族について考える事にした。
[状態]内の数値の変動は、実は種族が密接に関わっている。ざっくり説明すると、普人族が全て平均値、獣・龍人族は一部以外脳筋系統、魔人族と妖精族は基本的に魔術が得意だがエルフとドワーフで特質分野が異なる。大体こんな感じか。
他にも人外になる事も出来るらしい。こちらは最強種の龍族、概念から産まれた精神生命体である天魔(天神)と地魔(妖魔)、全身が魔力で構成され実体を持たない精霊族等。
うーん迷うな。人外になるなら龍がいいな。次いでに擬人化能力も入手可能だし、別に人に化けて生きて行けるからな。何より初期ステータスの上限が無くなるのがいい。
まあもっとも俺の場合“無限”を固有能力で取った時点でそう言うのは有る程度は緩和できているけどな。
スクロールを続けて行くと、下の方に何か細かい字で説明があった。珍しいな。何々?
注意:ハーフにする事も出来ますが、差別対象になる可能性も御座います。
ハーフか。うーん、ハーフにするとその代わり消費ポイントが幾分か減るか………だとすると、その方が得かもしれないな。
龍族になるのにかかるポイント:15000ポイント
半龍神になるための消費ポイント:500ポイント
間違いなくお買い得だな。それに、龍神、即ち半分は神と言う事だから、差別を受けても返り討ちに出来そうだし。
「控え折ろう!頭が高いぞ、貴様ら!!」
とか……言わないけどね。うん、俺そんなキャラじゃないわ。ははは。
さて、次に決めるのは後の半分はどうするか。とは言っても幾つか候補は有るけどね。
・半ハイエルフ:魔法特化型になりそう。
・半獣人:脳筋になりそう。
・もう一層の事ハイエルフと獣人のハーフにする:何かをつなぎに入れないと駄目らしい。
結局1/4ハイエルフ人と1/8獣人(狐)にした。そしたら何か消費ポイントがマイナスになっていた(−150)。おう、そんなに差別が酷いか………
ちなみに見た目も設定可能だったので、普人族の見た目にしておいた。まあ幾つか変更不可能な所も有ったけど。こんな感じだ。
・龍神(銀色)の特徴である銀色の鱗が心臓部をカバー、後銀色の巨大な龍の入れ墨が背中に有る
・狐人の特徴である緋・翡翠色の炎型の入れ墨が腹部右側に有る
・額に緑色の新芽の入れ墨が有る(エルフ特有、ハイエルフは華)
・身長は185センチ、筋肉質(平均的な同世代の獣人と同等)
・黒眼黒髪は変更無しだが、龍神の影響で顔面に補正がかかった
・獣人と龍神の特徴からか、目元が少し鋭くなった、切れ長?
VRシステムで確認した感想は………うん、俺が言うのも変だけど、これは中々のイケメンじゃなかろうか?
尻尾や角とか入るかな〜とちょっと不安だったけど、大丈夫そうでよかった。後は人前で脱がなければ大丈夫っぽいな。それに嬉しい事に何か固有能力が増えているらしいな。後で確認しよう。
ちなみに容姿の変更(普人族)にかかったポイントは100。これで決定を押した。
ボタンを押した後全身、特に背中の皮膚、肩甲骨周辺、額、右下腹部に激痛が走った。ガチ泣きしそうになったが我慢した。超偉い俺。それにしても何故に事前に教えない?こういう事は最初に行って欲しかった。
まあ突っ込んでも仕様がないけど。
所持ポイントは16300+1万ポイント。後は使い魔か。
次回(と言う名の茶番)
「オオオオオォォォォォ……」 「「……(余りのグロさに固まっている。)」」
「あらヤダ、汚物は消毒よ!!」 シュウウウゥゥゥゥ…
「「?!…(やっぱり巨大化してもG様だけあって○マキラーには弱いか)」」
「それにしても誰が使い魔にGを加えるのかしら?」 「ギクッ?!」
*さて、どうなるんでしょうか?