16 変態(兎)の出現②
読者の皆様こんばんわ。そしてすいません、更新遅れました(_ _;)これからも多分日曜日以外は遅れると思います。御免なさい。
それでは本編をどぞ!
「俺達“ブラド・バーニ”一族は、元々認めた相手に一生仕える事が伝統として受け継がれて来た。それは今も同じだ。まあ大体は仕える相手とか見付からないで終わるがな。」
お茶をすすりながら説明する筋肉兎。
「……弱肉強食の自然法則を少しでも“ずらす”ためか?」
「ああ多分そうだろう。過去最強の一族と言われたガロ・ライオール一族が、ウルヴァ・ルーナ一族の連中と組んで各部族同士の内乱を治めて、そして今の王国“ガランドール”を作った。それ以降、他の部族の肉では無く魔獣の肉を喰う事を肉食系統は義務付けられた。」
「……。」
あんたらある意味共食いしてたんかい!!ちなみに特徴を聞く限り、“ガロ・ライオール”がライオン、“ウルヴァ・ルーナ”が狼だそうだ。
……名前そのままだな、本当に!もう別に動物名でよくね?
「その取り決めが行われた時、伝承によれば、当時“契約”が使えたフォック・フレイ一族が、その“義務”等が守られる様に特殊な“契約”を全員に掛けたんだ。」
「つまり、それが“主従関係”に繋がるのか。」
「そう、“契約”は“力・知恵以外でも、自分が圧倒的に敵わない認めた相手に一生涯仕える事、そして主も裏切ってはならない”という規律文書が作られ、そしてそれが今までずっと守られて来たんだ。」
そう言いながらまたお茶をすすった。
「そんで、“契約”はそれだけではない。実はこの契約、“種族ごと”に存在する古代から引き継いだ能力へ鍵を掛ける役目が有る。まあ理由は簡単だ。そうでもしなければ、内乱が終わらなかったからだ。」
聞けば、内乱は本当に酷いものだったらしい。運のいい事に、ピータはその世代の曾々々々孫なので、戦争からは無縁だったらしい。ただ、部族の長老はその世代だったらしい。そして話は部族全員に語り継がれていたと言う。
その話は面白かったが、非常に長いので、また今度語るとしよう。
「“主従契約”が結ばれると、従者となった者は能力に掛かった鍵が外され、本来の力が発揮出来る。」
「それをお前が望んでいるのか。」
「まあそれも有るがまだ聞け。そんで契約主は潜在能力を開花させる事が可能。」
つまり、俺の“鬼灯”としての力が開花すると。それとも“龍神”か?
「俺にもメリットが有るんだな。だがそれだけではないだろう?」
「ああもちろん。主従契約は互いに裏切っては行けない。それから、まあ俺としてはこれがメインなんだが、この“主従契約”を結ぶに当たってそれ以上に大事なものを俺達は得られるんだ。」
「…それは?」
「それは、“誇り”を取り戻す事。実際俺にとっては能力が仕えた所でどうでもいい。まあ多少俺の部族だったら“旅が楽になりそうだから便利だ”程度にしか思ってねぇ。だがな、能力が戻って本来の姿に戻るってことはこの上ない名誉な事何だ。まあ主が見付かった事の方が名誉なんだが。」
シンミリと話すピータ。
“誇り”ね……。
まあ“下らない”と思ったらそこまでだが、“譲れない”事って言うのは俺としては分かってしまう。だって俺自身そう言うのは結構あったからな。
それに、今の所“アーム○トロング少佐兎”を毎日見ないと行けない事以外は特に被害は無い。寧ろメリットがでかいからな。
……つか、容姿については馴れた。非常に不本意だが。
まあそれは置いておいて。だから今の所“断る”と言う選択肢は一切無い訳だ。
ならば、何を俺は躊躇しているか。
「……なあ、一度俺と手合わせしてくれないか。俺はお前の事をまだあまり“知らない”。いいか?」
「………こちらこそ、望む所だ。」
拳は口よりも語る。特に漢と漢の語らいには拳がお似合いだ。大体俺もヤツも多分“口”より“身体”を動かす方が性に合っている。
なら、やっぱり一度はやらないとな?
そんな分けで、一旦洞窟から出て“首塚”まで行く事になった。
ああちなみに洞窟では久しぶりに玉露のお茶をごちそうになった。何と、ヤツの国では“緑茶”が栽培されているらしい。そして味は知覧茶に酷似していた=マジで美味かったです。
……今度案内を頼もう。
次回も宜しく御願い致します。




