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それでいいのか異世界転移?!(仮)  作者: 小型漂流者D
第1章 冒険前の事前準備に遺恨は無いか?
20/62

8 シエルの過去・現在

 ども、読者の皆様こんばんわ。


 前回は賛否両論有ったと思われます。思想・宗教は人それぞれですから。作者自身も執筆していて、あの話に関しては特に賛同出来る所と出来ない所が有りますから。本当に変な話ですが。


 所詮駄文なので、どこまで作者の想像した事をアウトプット出来ているか滅茶不安です。ご不快に思われた方、本当に申し訳有りません。どうかこんな作者ですが、見捨てないでやって下さい(_ _;)


 さて、今回はシエルの視点です。シエルにはどんな過去が?そして遥との出会いとその後は?


 それでは本編をどぞ!

(シエル)


 いつの間にウトウトしていた。遥の寝心地がよかったから。何だか守られている様な気がして、ぬくぬくした気分になれるんだ。


 この世界に産まれた瞬間以来だな。


 スライムの産まれ方って色々方法は有るけど、ボクは“魔素溜まり”から他の固体と一緒に産まれた。先輩スライムから“精霊元素”の塊が核になって僕たちの性格?とかが出来るって教えてくれた。次いでにその時に“属性”も決まるらしい。


 ボクは群れの中では珍しい“虹”の属性持ち。つまり、全部の属性が揃っていた。だからね、“ニンゲン”に狙われてしまった。


…………………………………


 スライム族がどう認識されているか知らないけれど、基本的に近付き過ぎなければスライム族は無害なのだ。そもそもスライム族は遥のいたセカイで研究されていた“粘菌”と同じ。


 粘菌と違って“感覚”と“感情”は各自有るけど、大体生態系で言う所の“分解者”として森で生活しています。


 だから、落ち葉や倒木、死骸、そして時々水が有れば大体生きて生ける。元々見た目通りあまりボク達は“強い生物”ではないので、他の動物に絡まれて捕食される事も有るくらいだし。


 まあつまり、別にわざわざニンゲンが“狩る”必要はないのだ。


 だけど、何故かボクのいた群れは襲われた。ある日やって来た中くらいの気配が次々とボクの仲間を殺していった。そして最後にボクが残ると


「情報通り“虹”だな。これだけの品質だし高く売れそうだな。」


と言いながら、ボクの事を暗い場所に閉じ込めた。


 その後は地獄だった。


 白い服に変な仮面を被った“ニンゲン”がヒソヒソ言いながらボク達の弱点の1つである“火”を近づけたり、鋭い木の棒で突いたり……何度死にそうになったか分からない。


 だけど、ボクより酷い事をされていた人達もいた。


 彼らは“奴隷”と呼ばれていた。そして“商品”として扱われていた。遥に貰った知識で今は分かるけど、生きているのに“モノ”扱いされていたんだね。ボクも含めて。


 ……遥由来の知識が無かった当時の“ボク”が酷いと思ったっていう意味でも説得力が違うでしょう?


 そんな辛くて終わりの見えない日々が何日か続いた。森に帰りたい。仲間に会いたい。ずっとグルグルそんな事を考えていた。


 ある日そんな日々が唐突に終わりを告げた。


 それはボク達“奴隷”が“光の教会”の“生贄”として選ばれた日。連れて行かれた所は黒い大釜が1つ有る暗い部屋。中からグツグツって音がして、とても熱い事が離れた場所からでも分かった。


 ああこれから皆の所へ還るんだ。でもまだ死にたく無いな。


 そう思っていたら大釜に突き落とされる直前、黒い穴に吸い込まれて……気付いたら各自別々の鉄格子の檻や透明な檻に入った状態だった。


 “奴隷”の中で特に酷い目に有って殆ど虫の息をしていた人達は、牢屋みたいな部屋に連れて行かれた。そして、ボクの入った檻はスライムがいっぱい居る所に置かれた。


 他のスライム達と通話しようとしたけど、檻が特殊なのか全然繋がらない。だから状況も分からない。ここは何処?自分はどうなってしまうの?


 ずっと不安だった。


 それから暫くしたら、次々と“ニンゲン”が来た。ただ、彼らから今まで見た事が無い“異質”な何かを感じた。そして大概のニンゲンは


「ケッ。スライムかよ……」


と言いながら、離れて行った。確かにスライムは珍しくも無いし弱いからね。でも直接それを言われるとちょっと傷つくな……


 彼らが別の所で次々と“奴隷”を自分に従わせているのが分かった。中には“従魔”として契約した上で、自由にさせているニンゲンもいたけれど。


 それからまた暫くして“人の形をしたナニカ”が来た。


 性質は“ニンゲン”と…龍の神様?で有る事には間違いないけど。だけど“ボク達”と共通の性質も感じた。だからボクは必死に“助けて、ここから出して!!”と念話を送った。


 ……分かっている。種族違うし檻が邪魔しているし、それにボクは最弱の“スライム”だから、連れて行ってくれる訳もない。


 それでも必死に気を引こうと頑張った。今までのスライム生で一番だったかも。


 だからかだろうか。その“存在”はボクの方へやって来ると、ボクの触手へ檻越しからだけど、触れてくれた。その時思った。この存在だって。


 その後ボクは狭い檻から解放された。嬉しくて、早く触れたくて、ボクは“御主人様”に飛びついていた。


「お、可愛いな。」


 そういいながら撫でてくれた。その手から彼もボク達と同じ性質を持った“存在”だって分かったからスライム間で交わされる“念話”をした。そしたら通じた。


 それがボクと遥の出会い。


 通信が通じた時同性質の固体との“契約”からか、まずは遥の“遺伝情報”から始まり、“過去の記憶”が次々と流れて来た。そこでボクは遥を知った。


 ニンゲンの事情は分からないけど、だけど、この優しい心を持った“存在”は、辛い感情をずっと背負って耐えて来たんだ。


 ボクの事を“虹”に因んで“arc-en-ciel”と名付けてもらった時、遥の知識でぼんやり理解した”名の由来”に恥じない“掛橋”になろうと決意した。


 その後は、遥が酷い目に有った奴隷達を解放したり、ボクが見かけた遥やボクと似た様な“波動”が出ている隠し部屋の場所を見せてそこへ行ったり、色々した。


 そしてボク達のセカイへ遥と戻って来た時は、遥が巨大な亀の前でボクを召還するものだから、物凄くびっくりした。……送られた先が随分怖い所だったみたいだ。


 でも、遥が“貰った”と行っていた能力で別の“セカイ”と“イエ”という所を作って、そこで暫く2人暮らしをするって教えてくれた。


 他の契約仲間はもう暫くは呼べないそうだ。


 “イエ”を見て回った時、遥はずっとどこかおかしかった。スライムだからぼんやりしか分からないけど、どこか“悲しい”雰囲気があった。寝ている時もずっとうなされて、ボクの事をずっとギュッとしていた。


 まるで何かに縋るかの様に。何だか遥が弱くて守らないといけない存在に思えてしまった。ボクの方が絶対弱いけどね。


 この時だった。遥が寂しく無い様に、一緒に沢山子孫を作りたいと思ったのは。


 スライムは弱い。だから自分自身を分裂させて分身体を増やして集団行動をしたり、“魔素溜まり”を見つけて新たな仲間を募って群れを作ったりして生活している。


 だからきっと遥もボクと一緒に子供を作って群れになれば、寂しく無いし、守る事も出来る。


 今の“ボク”では遥の子供は出来ないけどね。


 その後また危険なセカイに戻るからボクはどうするか聞かれて、当然付いて行くと伝えると心配そうにしていた。ボクは遥の方が心配だよ。昨日とあまり変わらない様子だし。


 それで、一緒に森を“散歩”した。


 森には沢山の怖い存在がいて、だけど遥が大多数は“威圧”していて他の襲って来た無謀な存在は全員遥に“討伐”された。ボクはビビリだから、戦闘以外は遥から絶対離れない様にくっ付いていた。


 そんな感じて進んで暫く経った時、遥の進む前方からボク達の“核”と共鳴するモノを感じた。そして、それからまた暫く進んで暗い場所に入った時、ボクが産まれた場所に似た雰囲気を感じた。主に地面から。


 ボクは遥から離れて地面に付いたモノを拾った。そしてその時“スライムの誕生”について語ってくれた先輩スライムの話していた“願い事が1つだけ叶う”事を思い出した。


 それは簡単に言うと、“核の強化”で起こせる現象の事。自分の生まれ持った各属性の“精霊元素”を1000粒集めると、核が強化されて自分の望んだ姿や能力が1つだけ得られるそうだ。先輩はそれで“観察”する能力を得たそうだ。


 そしてその前日に望んだ事を叶えたいと思い、遥を見失わない様にしつつ、ボクの持っている各属性×1000粒必死に集めた。そしてボクはその場で全部取り込んだ。


 そしたら身体に変な疼きが生じた。同時に森の周囲から“強い敵意”を感じた。


 遥は直ぐに気付いてくれて、2人で慌てて遥のセカイへ帰った。


 セカイに帰って来ると同時に、ボクは分裂を始めた。何体にも分裂して、各固体から何千何万にも及ぶヴィジョンが流れて気持ち悪くなった頃、やっと分裂は収まった。


 そしてバラバラだったボクは“1つ”に収縮し、“ボク”が何重にも合わさって“今のボク”になった。この時から、“ボク”は“性別”を得て、更にボンヤリとしていた意識がはっきりした。


 だから心配そうでいて、驚いている遥の事がはっきり分かった。


 今までは漠然とした感覚だったけれど、今なら分かる。ボクは遥の“存在”が愛しいのだと。


 もっと貴方に触れたい。


 声が聞きたい。


 ボクの、遥に貰った“arc-en-ciel(空の掛橋)”と言う名を呼んで。


 ボクを出会った時みたいに優しく激しく撫でて。


 ずっと一緒に居るから寂しそうな顔をしないで。


 ……………。


 色々な感情の渦が巻き起こり、ボクは気付いたら遥かに飛びついていた。出会った時と同じ事をしてしまった様だ。


 それから色々話した。


 遥の事を知っていると言ったら蒼い顔と紅い顔をしてから、複雑そうな顔をした。


 何で自分を嫌わないのか、と聞かれた。


 遥は自分の事が嫌いだ。


 きっと今も“両親”への恩義とボク達“従魔”の存在が無ければ、もっと危険な事、自分の命を顧みない事をしていたかもしれない。


 でも、ボクは遥が好き。


 遥の強いけれど寂しん坊で穏やかな心が好き。この温かく逞しい身体が好き。“性別”を得て初めて分かった遥の“異性の香”が好き。


 ずっと一緒に居たい、遥の隣に。


 望みが叶ってボクは“子孫”を残せる。身体もさっきから遥に反応している。


 遥が欲しい。


 そして、遥もボクを“異性”として求めてくれた。


 ニンゲンの“子供作り”は、穏やかで甘くて激しくて、それでとても満たされる行為だった。遥に何度もキスして撫でて、触れてもらった。何度も“好きだ”と伝えられ、“シエル”と呼ばれた。


 ボクも遥を抱きしめて“愛している”と何度も伝え、遥の熱く激しい愛情を何度も受け入れた。


 幸せな時間。


 それを噛み締めながら、未だ横ですやすやと眠る遥をそっと抱き締めた。


 中々”冒険”まで行き着きませんね(笑)。ですが、多分次の次位に新キャラである”骨”が登場するかも知れないです。性格については……お楽しみって事で!


(*アンケートに書いた案の予想斜め下に逝くかもしれないです…)


 それでは次回も宜しく御願い致します。

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