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それでいいのか異世界転移?!(仮)  作者: 小型漂流者D
第1章 冒険前の事前準備に遺恨は無いか?
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2 奴の伝言&おまけ、それと軽いホームシック

 ども、読者の皆様こんばんわ。


 さて、前回から異世界入りして早速気絶した鬼灯君。目が覚めたらどんな行動をするでしょう?


 では本編をどぞ!

 起きると夕方になっていた。俺は一体どの位寝ていたんだ?


「なあ、シエル。俺達がここに来てから何日経った?」


 ………何と、3日間ずっと俺は寝ていたらし。そしてあちらこちらに散らばる所々溶けた魔獣の遺体は……


「お前、守ってくれていたのか?」


「プルン。」


 心配したんだぞ!と言わんばかりに飛び込んでフルフル震えるシエル。……何か以前拾って飼っていた犬みたいだな。久しぶりに何か胸が温かくなる感覚がした。


「ありがとう。」


 そう言いつつレベルを見て見ると、俺自身を含めて2上がっていた。ちなみにステータスに変化は……シエルは魔力と俊敏性が上がっていた。


 俺は軽く貰った道具入れの中に入ってあった黒パンを食べてから、亀の首上部分で首塚を作る事にした。理由?“見破る”でこれだけ残った原因を調べた所……


級首:武士として、遺体は有効活用しても首だけは手厚く埋葬する。その為に残された陸亀の首。


 こんな内容が出たのだった。確かに“武士”という職業は有る。それに種族や肉体が変わろうが、異世界に行こうが、俺は日本人として“死者”の魂を敬う気持ちを失った訳ではない。


………………………(墓作成)…………………………


 うん。こんなもんでいいだろう。名前は掘らなかったが、一応立派な墓石は建てておいた。お供え物として、俺が寝ている間に襲って来た魔物の肉と毛皮を出した。


 ちなみに謎の水晶玉?は俺が頂いた。本当はシエルにやりたかったが、何故か吸収出来ないようであった。


 水晶玉の正体は“記録玉”と言われるその生物の生前築いたデータの塊の様だ。獲物を技である“解体”で解体すると、身体だけで無くデータも解体される事で発生するらしい。


 ………成る程。素材の加工もデータの収集もしてくれるのだから、あれだけポイントを要するのも頷けるな。まさか素材以外に相手の能力までも貰えるなんて……本当に至れり尽くせりな能力だな。


 この調子で経験値稼ぎや能力強化、新能力の修得を行って行けば何とか生き残れる可能性も出て来るか。


「それにしても………ここはどこだろう?」


「ポヨン。」


 実は起きてからずっと悩んでいる事だったりする。


 あの中年教師もどき(以後CKM)に送られる時、不安に思っていた事が有ったが、まさか的中してしまったのだろうか?


 俺は巻物やら秘蔵本をあげる約束をした時、有る事を要求した。それは………


「コラストーラ付近で修業に適した土地。出来れば少数の危険な魔物と大多数の弱い魔物のいるなるべく無人な森か孤島が理想。後、移転する場所はキャンプとかしても平気そうかつ無人の安全地帯。」


 そんな内容だった。だけど、つか、なのに………


「何で巨大な亀の頭上に落とすかな?もしあの時少しでもずれていたら間違いなく地面か甲羅に落下するか、亀に喰われるかでアボンしていたよな………」


「ポヨヨン。」


 ………何か腹が立って来た。同時に腹も減ったので、何か食べるか。そうだ、落ち着かないと。冷静に、冷静に。


 じゃあないと、相手の思うつぼだ。


 さて、俺の現在持参している食量は……黒パン残り6日分。それだけ…では無かったはず。亀を倒して得られたポーションと肉。アレってそう言えば何処に?


「こういう時はステータス見て見るか。“見破る”」


 そして見つけた新たな項目………“生活空間Lv.5”。


 俺はこれを取った覚えは無い。と言うか、確かLv.1でも消費ポイントがやたらと高かったのを覚えている。俺がそんなモノを取るはずは無い。ならば……


「アイツか?」


 CKM。間違えて変な所に転送したからか、それとも餞別か。まあどうでもいい。使えるのだったら使うまでだ。


「さて、“空間作成”。敷地面積は現レベル限界の5,000m2で。」


 そう言うや否や、目前の空間が歪み始めた。そして数分後、歪んだ空間の中央に木製の扉が現れた。


 扉を開くと………草原が広がっていた。太陽は無いが、何故か晴天で、穏やかな風が流れていた。何か和むな……じゃなくて。


「家屋の“作成”、なるべく和風で木造。」


 すると草原の一部が更地になり、一瞬で基礎工事を終え、約十分で武家屋敷の様な家が出来た。


「おお、凄いな……」


 早速家の戸を開き、中に入った。すると、俺の想像していた、かつて家族と師匠達に囲まれて暮らしていた“家”の内装と寸分違わない内装になっていた。


 だけど、ここには俺とシエルしかいない。


 あの頃みたいに家に帰って来ると抱付いて来る母親もいなければ、攻撃して吹っ飛ばしてくる父親や、そんな父を叱る母を遣り過ぎない様に諫める師匠達の姿がここには無い。大体あそこの家はもう既にこの世に無い………全て焼けていたから。


「何を今更感傷に浸っているんだよ、俺。」


 しっかりしろ!そんな風に自分を一度奮い立たせた。それに、これからレベルが上がれば使い魔達とここに暮らす事になる。ここもあそこみたいに、ウザい程賑やかになるのだろうか。


「まあでも今も独りではないからな。」


「ポヨン。」


 縁側に座りながら暫くシエルを撫でていた。


……………………………………………


 しまった。また寝落ちしてしまったようだ。


「おはよう、と言うよりこんばんわ、だろうな。……もう夕方だし。」


「プルルン。」


 シエルも腹が減っている様だ。何か食べたいと催促された。同時に俺の腹も盛大に鳴った。


「………何か適当に作るか…」


 まあでも今手元に有るのは黒パンと肉だけだが。


「つか、“貯蔵庫”ってどこだよ?」


 そう呟くと、目の前に半透明な矢印マークが現れた。その方向へ進むと……台所があった。そしてそこには異世界らしからぬブツが大量にあった。


 冷蔵庫から始まり、テフロン加工付きのフライパン、圧力鍋、土鍋、包丁、炊飯器等の調理器具。塩と砂糖は勿論、味噌・醤油・味醂等の調味料。果てはIHヒーターまで存在した。


 つか、電源はどこから来ている?謎だ……


 そんな突っ込みどころ満載な台所だが、嬉しい事に冷蔵庫に野菜等を始めとしたスーパーで変える様な食材(レトルト食品込み)があった。


 ここでふと食器の入っていた棚の下にある戸を開いた。確か小学生の頃、母親は菓子をここに入れていた。そしてやっぱり何種類か俺が好きだった菓子が入っていた。懐かしいな。


 それにしても、俺はこの家を“作成”する時ここまでイメージしていなかったのに、何でこれだけ事細かに再現されているんだ?


 そんな疑問を解消してくれる様なモノが案外早く見付かった………和菓子の下から。


 それは手紙だった。



 鬼灯君へ


 今これを読んでいると言う事は、多分家を作成したばかりで色々混乱している事でしょう。

 まずは転移場所が大きくずれてしまった事を御詫びさせて下さい。本当は安全で食量等も豊富な無人島に御送りするはずでしたが、気付いた時にはコラストーラから遠く離れる所か違う大陸、それも“魔大陸”と呼ばれており、危険過ぎて人が来られない場所に設定されていました。

 その時唯一僕に出来た事は能力の追加だけでした。移転前に差し上げた“保存”の際に開いていたパスがまだ繋がっていたのが幸いしました。そこで本来は駄目なのですが、特例として“自動防御”と“生活空間Lv.5”を追加させて頂きました。

 更なるサービスとして、地球で日常的に使われている料理器具&食材(レトルト込み)を自動補充出来るシステムを組みました。これで暫く食・住の心配は無いと思います。

 僕に出来る事はここまでです。後は申し訳有りませんが自力で頑張って下さい。御迷惑おかけ致しました。


“管理人———より”


P.S.他にも色々おまけしました。お楽しみに。



 ………やっぱりそうだと思ったよ。まあでもアフターケアが有るだけまだマシなのかも知れない…多分彼らはそんな事をしなくてもいいはずだから。


 そんで、俺が亀に突っ込んで無事だった理由が“自動防御”か…。


自動防御:人体に害が及ぶ様な衝撃が加わった場合、自動で魔術の防御術式が組まれる能力。


 ……何か増々死ににくく成ったな。嬉しい様な微妙な様な。だってこれから鍛えて死なない様にする気満々だったのに、何かチート貰って俺最強やっている様で何かもやっとする。


 ……まあ後日、そんな考えが激甘だった事を思い知るのだが。


 さてと、一応感謝はしないけど、有り難くこれらの能力はゆう活用させて頂きます。


 読者の皆様、大変申し訳ないのですが話のストックが無くなって来てしまったので、少し更新が遅れるかも知れないです……具体的には次回の後辺りに。


 後、この話をもう一度読み返した時、また話が頭に浮かんでしまったので、そちらも更新始めました。もし宜しければどぞ!タイトルは『これでいいのだ、異世界転生』です。ちなみにそちらの主役は鬼灯君と比べて完全無欠な一般人です。


次回:古い民家と言ったら……”ゴキ嫌よう、お久しブリです”。(お呼びじゃね〜よ。帰れ!!つかそこまで再現するなよ……by鬼灯遥)


題名:”黒い侵略者G”


(*しつこい様ですが、出ません。でもあいつら本当に中々死んでくれない上、いきなり飛ぶので注意です。)

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