青年 泣く
士郎は、何も感じる事もない真っ黒な世界にいた。そこは寂しく切なく悲しい感情が渦巻き自分が何者なのか何も分からない。ただ分かるのは孤独だけであった。寂しい誰かと話したい誰でもいいから。意識が闇へと沈んで行きもう自分は消えて行くのかと思っていると小さな光が見えたような気がし士郎は、腕を伸ばし必死に掴み採ろうとした。この世界に突然現れた小さな光は士郎にとって太陽と変わりなく掴み取ろうとする。
「俺は、ここにいる!待ってくれ!俺は、俺は、ここにいる!」
意識が沈むのを必死に押さえ小さな光が見えた場所へと腕を伸ばし等々掴み取ると小さな光が士郎を包みこむように広がりだし士郎を完全に飲み込んでいった。
END
目が覚め周りを見てみると知らない部屋のベットに寝かされていた・・・全裸で・・・しかも綺麗な銀髪の女性が隣で寝ている。
「ぬわんじゃこりゃああああ」
その声に気づき女性は目が覚めたのが上半身を起き上がらせあくびをしながら腕を伸ばしこちらを見つてくる。
「うむ 起きたのか ずいぶん早いお目覚めだな」
その美貌に見とれていると自分が全裸でいる事を思い出し男の象徴を手で多い体を丸めて必死に隠そうとするが女性はじっとこちらを見ながら笑みを浮かべてくるのだ。
なんなんだよ!このお綺麗なお嬢さんは!?
「初心な奴め そちの物はすでに拝んでいる そう気にしなくて良い」
そうゆう問題じゃねぇよ!男のしてのプライドがあるんだよ!ってもう拝んでいる!?
士郎の顔が真っ赤に染め上がって行き布団の中に潜り込もうとしたが手を掴まれ力いっぱい引っ張られ女性の胸にダイブし顔にやわらかい感触が感じられ幸せに浸り始めていたが理性が戻りすぐに女性から離れる。
「うふふ 可愛い奴め ほれほれ そう逃げるな」
逃げるよ普通!このお嬢さんは一体全体何なんだ!というかここどこだ!
「所でお嬢さん ここはどこですか?そしてあなたは誰ですか?」
「そうであった 我の名は『フィオネ・シエラネオレ』 魔王だ そして ここは、我が城 ハルバード」
ああ 魔王さんかぁ アハハハ 魔王ねぇ・・・魔王!?
士郎の思っている魔王は、魔王=魔物の王=人類の敵=オマエ ウマソウ マルカジリ
食われると重い士郎は、ベットから飛び降り体をブルブルと震わせながら土下座をかます。
「どうしたのだ!いったい!」
突然の出来事でフォオネも何が何だが分かっていない 士郎は士郎で食われまいと必死になっている。
「どうか!どうか!何でもするから食べないでください!」
「誰が人間なぞ食うか!何を言っておるかこの戯けが!」
「へ?だって魔王って魔物の王で人類の敵じゃ?」
「はぁ・・・確かに魔王は人類の敵だと思われておるがそれは人間が勝手に思い込んでいるだけだ。それに魔王は魔物の王ではない 魔法を世界で一番長けている存在であるからして魔法の王の事を魔王と言うだけだ 人間とそう外見は変わらん それに人間は食わんぞ」
なるほどなるほど頷きながらも土下座を継続していると頭に何かをぶつけられ何をするんだと思いフィオナを見ると周りにはバスケットボールと同じ大きさの石が何個も浮かんでおり手品かと思いキョトンとしていると飛んできたため叫びながらも岩を避けていく。
「なにすんじゃ!やめろぉおお」
「やだ やめたくない」
「魔王様どうか お許しよぉおお あぶっな」
ヒョイヒョイと飛んでくる石を避けていると岩が飛んでくるのが止みフィオナの方を向くと
「オッオウ」
目の前は、自分の身長を越すデカイ岩が向かってきていた。これは避けれないと悟り最後の抗いとして岩を受け止めようとすると
「へ?」
岩が直撃したものの一歩も後ろに押される事なく岩を受け止め天津さえ岩を粉砕した。
「ふむ上出来だな 流石我がしもべだ」
何が起きたんだ?あんな岩が当たったのに体に傷一つついてない・・・それに石を避けられるほど瞬発力も高くないしというか高くても流石に避ける事なんて不可能だろう・・・俺どうしちまったんだ?
この事に悩んでいるとすぐにフィオナが答えを出してくれた。
「今自分の体の異変を感じているだろう?それはだな御主が我のしもべとなったからだ。」
「しもべってなんなんだ?それに魔法か?ここは・・・いや!この世界はなんなんだ!?」
「ふむ やはりか 御主は異世界の住人だな そして御主は一度死んでおる 突然の我の目の前に魔方陣に乗り現われ 我がしもべとし生き帰らせた まぁ御主は運が良かった 死んで3分以内じゃないとしもべにはできんからな」
何を言っているんだ?俺が死んでなんか・・・・
士郎は、思い出した自分が幼馴染によって胸を突かれ意識を失った事を 暗い世界のことを
あれは・・・死んだのか・・俺は裏切られて殺されたのか・・そう思うと無意識に涙がこぼれるとフィオナが近づき抱きしめる。
「もう大丈夫だ お前は我のしもべ 我と御主は一心同体だ 裏切る事はない 大丈夫もう悲しむな我が傍にいてやる 」
士郎は、この世界で始めて温かみを感じ彼女の胸の中で泣き叫んだ。
ふぅ 難しいです!駄文ですが!暖かく見守ってください!