バカデスゲーム 6話
「2つ目は何だよ!?」
「その前に窓が割れた音の正体を説明する。」
「・・・ああ。」
「正体はこれだ!」
俺は置いてあったCDプレーヤーのスイッチを押した。
ガッシャン!!
「!!!」
「なるほど。2つ目は?」
「2つ目は犯人が何処に行ったのかだよ!」
皆は茫然とした。
「あ?普通にドアからでればいいじゃねーか」
「どうやって?」
「は?」
「そ・・・そうだわ・・・無理よ!」
春香が大声をあげた。
「無理って・・・?」
「このボタンを押してガラス音を出したとして、ドアからでるとすぐ隣の部屋の連中に見つかっちまうんだよ。」
「・・・じゃあどうやって犯人は・・・?」
「外だよ・・・」
「外・・・?」
「ここは2Fだろ?1Fにロープをつなぎ、そこから1Fに移動する。そしてロープを下に置く。」
「なるほど。で、誰なんだよ犯人って・・・」
「・・・そこまでは・・・だが犯人は水野だと断定はできない。」
「まぁそうだな。」
こうして皆は解散することになった。
それにしれも清水が犯人扱いされずにすんで本当に良かった。
春香も少し安心した様子だった。
だが犯人が存在することを忘れてはいけないと思った。
「ねえ、斎藤君」
春奈だ。
「ん?」
「犯人はわからないの?」
「いや?わかってたよ」
「ええ!?わかってたの!?」
その大声で皆がこっちを向いた。
「おい、静かにしろ!」
「ご、ごめん。ところで犯人は誰なの?」
「・・・わかった。お前には言うが、他人には言うなよ」
「う、うん」
・・・
「わかったか?」
「うん!ところでなんで私には教えてくれたの?なんで皆の前で言わないの?」
「当然だろ!あそこで言ったら絶対犯人をリンチするからだよ!」
「なるほど。」
「それと何故お前におしえたかだ。」
「なんで?」
「それはな、お前に協力してほしいからだ。」