バカデスゲーム 5話
~2日目 12;00~
俺は飯の時間になったので食堂に移動した。
しかし、食堂には5人ぐらいしか来ていなかった。
まぁ、10人近く殺されているんだ。
無理はない。
俺は適当に席に着き、飯を食べ始めた。
そして食べながら最初に殺された吉田は誰に殺されたかを考えた。
多分荒井ではないだろう。
俺はノートに犯人の可能性のある人を次々と書き始めた。
「何書いてんの?」
背中の方から声が聞こえた。
「・・・春香か。」
池田 春香。
こいつはバカじゃない。
学問に目覚めたらしい。
つい一ヶ月前にこの学校に転校してきた。
「貴方、もう何人も殺されているのに良くご飯なんて食べていられるわね。」
「腹は減るだろう。」
「うん・・・」
「春香、お前は大丈夫か?人が死んで。」
「私は転校したばっかりだし・・・」
「そうか・・・」
ガッシャン!!
窓ガラスが割れる音がした。
「!? 何だ!?」
「行ってみましょ!あっちは女子部屋の方だわ!」
行ってみると女子の首がちぎれて倒れていた。
女子の名前は水野。
「う・・・」
春香は同様して尻もちをついた。
俺は誰が殺したかの証拠を探した。
「何かあったの?」
横から女子が走ってきた。
名前は橋本。
水野と同じ部屋だ。
橋本に話を聞くと、トイレに行って帰ってきたらこうなっていたらしい。
5分後、皆が集まってきた。
10分後・・・
「一体誰が殺したんだ?」
「俺は犯人わかったぜえ!」
「何?本当!?」
「犯人はお前だ!」
橋本を指差した。
「え?私!?」
「同じ部屋ならあっさりと殺せるだろう。」
「え・・・そんな・・・!?私は・・・!」
水野は必死に撤回したが、皆は水野をにらんでいた。
「おい、水野・・・てめえ・・・!」
「待て!」
俺はそれを止めた。
「なんだよ斎藤!」
「おかしな点が2つある。」
「おかしな点?」
俺はゆっくりと口を開いた。
「まず1つ目、窓ガラスだ。
「窓ガラス?」
皆がざわついた。
「思いだせ。窓が割れた音がしただろ?」
「ああ!?」
しかし窓は割れていなかった。
「で?2つ目は?」
俺はにやりと笑った。