バカデスゲーム 2話
朝起きると、何かが枕元に置いてあった。
「なんだこれ?」
何かのゲーム機とようだ。
よくみると2人の枕元にもある。
俺は2人を起こした。
「ん・・・どうした?起床時間にはまだ早いだろ?」
「おい佐藤、これ・・・」
俺はゲーム機を見せた。
「これ・・・ゲームボーイじゃね?」
「言われてみれば・・・」
そうだ、よく見たらゲームボーイの形をしている。
俺は荒井を起こし、例のゲーム機を見せた。
「一体、誰がこんなものを?」
「カセットも入れるところがない。」
いろいろと考えていたら廊下が騒がしい。
廊下に出てみると皆はゲーム機を片手に話合っていた。
どうやらみんなにも配られたらしい。
このゲーム機のせいでさわやかな朝が台無しだ。
この話題で話をしていたら、あっという間に朝食の時間になった。
全員食堂に行き、朝食を食べ始めた。
朝食を食べながらも例のゲーム機の話で持ち切りだった。
俺はその話を聞きあきていたので、さっさと食べ終えて観光に向かうことにした。
身支度をするために部屋に向かうとピコーンとゲーム機からいきなり音がした。
「?」
俺はゲーム機をポケットから取り出すと、なんとゲーム機に画面が映っていた。
脳、42
目、15
耳、23
鼻、20
力、16
全体スキル、116
なんだこれは?
脳、目、耳、鼻、力?
とりあえず適当にいじらない方がいいな。
部屋に戻るとドアに紙がくっついていた。
皆の部屋のドアにも紙が貼ってあった。
なになに?なんて書いてあるんだ?
「ルール説明
・クラス30人によるサバイバルゲーム
・貴方方が持っている能力スキルは、持ち主の能力を振り分けることができる。
~例~
脳、20 目、20 → 脳、21 目、19
・参加者を殺すとその人の能力をすべて殺した本人のものにすることができる。
~例~
A君がB君を殺したとする。
この場合、
A君のスキル
脳、20
目、20
耳、21
鼻、30
力、39
全体スキル、120
B君のスキル
脳、20
目、20
耳、21
鼻、39
力、32
全体スキル、132
結果、A君の全体のスキルは120+132で252となる。
後、A君は
脳、40
目、40
耳、42
鼻、69
力、71
となる。
・転送させることもできる。
~例~
A君(スキル100) B君(スキル110)→A君(スキル50) B君(160)
・ゲーム終了はこの修学旅行終了日。
以上。」
・・・なんだこれは?
いたずらか?
にしてはかなり長いな。
じゃあ本当?そんなわけあるわけないか。
俺は気にせず身支度を済ませ、観光に外へ出た。
が、1分で雨が降り始めたのでホテルにもどることにした。
そしたらいきなりホテルから悲鳴が聞こえた。
俺は何事かと走り出した。