バカデスゲーム
6月7日。
クラスが騒がしい。
明日は修学旅行だからだ。
だが、浮かれていられるのも今のうちだ。
お前ら、この先の人生をまともに考えたことあるか?
俺から言わせりゃ勉強しろ!・・・と言いたくなる。
まあそれも、こんなバカ学校に通ってちゃあどうしようもないがな。
この学校の名は城山中。通称バカ学校。
テストの平均点10点。
授業はもはやトークタイム。
こんなバカ学校に通ってちゃ未来はない。
だから勉強しろ。死ぬもの狂いで勉強しろ!
俺はこいつらとは違う。
俺は勉強する。
少なくともこいつらより良い学校に行く。
俺はシャーペンと教科書とノートを取り出した。
5分後。
俺は気がついたら漫画を読んでいた。
我ながら集中力の無さにあきれる。
~翌日の朝~
俺は待ち合わせの駅に着き、バカ共と長野県に来た。
電車の中でもはしゃぐバカ。
俺は電車内では退屈だったので、教科書を読むことにした。
最初はやる気に満ちていたが、あっさりと10分で燃え尽きる。
駅にとまると、その後はバスに乗り、ホテルに向かった。
~10分後~
ホテルに着いたが、そのホテルはホテルというよりペンションに近かった。
そのホテルは結構小さく、俺たちのクラスで貸し切り状態だった。
俺はすぐに自分の部屋に戻った。
俺の部屋は3人部屋だ。
メンツは佐藤 学、荒井 清二、そして俺、斎藤 空背だ。
「おい斎藤、荒井!UNOしようぜ!」
「俺は良いぜ!斎藤は?」
「・・・いいよ」
俺たちはUNOをやり始めた。
結局勝ったのは佐藤だった。
「よっしゃ!じゃあ缶コーヒー買ってこい!」
「ちくしょう!」
「やるなあ!」
そんな感じで5回ぐらいやったらあっという間に就寝時間になってしまった。
俺たちはベットの上に横になった。