プロローグ
初めましての方は初めまして。知っている方はどうも。パクロスと申します。今回初めて一次創作に挑戦してみました。至らぬ点もあると思いますが、宜しくお願いします。
この幾千、幾万と存在する無限の世界。
この数多の世界には多くの人々が物語を紡いでいた。
ある世界は緑に包まれし優しき世界。ある世界は水に満ち溢れた潤いの世界。
優しき世界のあれば、悲しみと怒りに満ちた世界もある。
長い間人々が武器を手に戦い続ける世界。
強者が弱者を虐げる差別の世界。
これは、世界を旅する一人の男の物語である。
◇
とある世界『シャンドゥラ』、『荒廃世界』に分類される砂漠の世界。その世界、時刻は夜、とある地域にて突然一つの小さな光の球が生まれた。
最初は小さな光の球だったが、時と共にその大きさは少しずつ大きくなり、そして直径2m程になったときにその光は一気に直視できない程強い光を放つ。
それは一瞬の出来事だった。光はその輝きを失いながら小さくなり、そして消えた。そして再び訪れる静寂。しかし、光が生まれる前と比べて、明らかな違いがあった。光が生まれた場所――その中心に一人の男が膝を立てて座っていた。
「......着いたか」
男がふとそう漏らし、その場で立ち上がる。
男の恰好はこの世界では奇妙なものである。その身を『科学技術世界』の軍、それも特殊部隊が着るような黒いボディースーツとその上に黒いコートで包んでいる。
そして雲の中から月がその姿を現し、影で今まで分からなかった男の顔を照らした。
髪は黒だが、前髪は金色のメッシュである。顔はそれなりと整った顔立ちで砂漠の熱で焼けた黒色人種系と異なる小麦色の肌が印象的である。そしてその瞳は紅、血の様に紅い色をしている。
男は暫く周りのじっくり眺めて、コートの内側から何かの機器を取り出すと、その機器に取り付けられたボタンの幾つかを押し操作する。
「......見つけた、資格者の欠片」
突然機器から何かに反応するように甲高い電子音が鳴りだす。それを聞いた男がそう口にする。
そして男は砂漠に足を踏み入れる。
自身の目的の為に。自身の望みの為に。
男――ゼロ・エニッションの旅が始まる。
どうも。パクロスです。3Dのスターウォーズを見に行きたくてしょうがないパクロスです。近いうちに見に行こうと思います。
今回は導入部分で謎が多いです。次回からゼロが本格的に動き出します。あとヒロイン候補のキャラも出します。
ではまた次回。