913.再び異世界(7) ナルハヤ帝国(2)
下っ端兵士は、“ダナル”という名らしい。
聞けばこの世界の者の様だ、
50年ほど前に、異世界からやってきた者たちがいて、その者達がもらした科学技術で発展していった。
彼らは5人居て、それぞれ人外の特別な力を持っていた。
そして科学技術を発展させ、この宇宙を征服するという目標があるらしい。
おそらく彼らは神、またはその眷属である可能性が高い。
5人の異世界人はその後5つの方向に向かって進撃を始め、そのうちの1つがダナル達の所属する国ナヤダン帝国だったということである。
ペタン教皇の言っていた異世界からの侵略は間違いじゃないけど正確でもなかった様だ。
異世界から直接殴り込みに来たわけではなく、こちらに来て勢力を伸ばして侵略を続けている。
私達の当面の目標ははこの5名、もしくは5柱を捕らえる事になりそうだ。
シリルが調べた範囲では、彼らの科学技術に関しては、ロントロ文明と同等またはそれ以上らしいが、
「私達には塔があるもんね、
日々進化しているからね」
と、えっへんしている。
もし彼らの方が科学技術が進んでいたとしても、敵戦艦などを捕らえ、それをシリルに解析させる事で同等の技術を得る事は出来る。
問題は数である。
シリルは一隻、敵はおそらく数千隻・・いや数万隻・・。
一隻一隻に勝つことは出来ても守り切るのは難しい。
多対一の場合は “速戦即決” が鉄則。
拷問官にお願いして敵主力艦隊と敵中枢となる星を聞き出してもらった。
ただ、中枢となる星は5星あった。 そうだよね。5人の異世界人はそれぞれに人外の存在でクセが強そうだ。 協力することはあったとしても自分の拠点を持つよね。
「シリルを4隻召喚しよう」
チートにはチートだよね
『えっ? 私を4隻?』
分体みたいなものだ、残念なことに塔は分体に出来ないみたいなのでシリルのみだけど。
なぜ召喚出来ないのかな?
あ、でも、大師匠と師匠とデストラ姉さんと私・・・四人だ、5隻のシリルにはひとり足りない。
ヴィーナルスを呼んでも力はあっても戦いには向いていない。
ブヒ・・・・は無しだね。
えっと、“有能な宇宙戦艦艦長を召喚”
ぽんっ
ヤ◯トの艦長とハー◯ックを足して2で割った様な感じの・・
貫禄のあるワイルドっぽい艦長?が来てくれた。 どこからかは知らないけど。
『ローズは来てくれるかなぁ・・要塞だしね・・来てほしいなぁ〜』(異世界間念話)
『そのー、マイ様が乗ってくれるなら・・』
よし、ローズ召喚。・・・・あれっ召喚できない・・なんで?
そうか塔の機能を持っているから出来ないのか。なんでかな?
じゃ召喚体じゃなくて本体をデストラ姉さんに頼んで世渡りさせよう。
師匠はデストラ姉さんとシリルに乗ってローズの元へ迎えに、
まずは敵艦のサンプル集めをしよう、シリルで行くと目立って戦闘になってしまうので、私と大師匠がランダに乗って行くことにした。
あと必要な人材を調達する・・・敵艦の艦長を召喚して敵の動きが読める様にしよう。
戦いの準備ができたら一気に戦闘開始だ。




