088.学園(45) 吟遊詩人(1)※ イーフラシーノ
「お待たせしました、領主のエラン・ユグエンドーラです」
「私は旅の吟遊詩人、イーフラシーノと申します。
英雄様に御逢いできた事、大変嬉しく存じます」
名前が怪しい
一応鑑定をかける、間違いなく吟遊詩人のイーフラシーノだ。
名前を変えて欲しいな。
「名前を変えませんか?」
「えっ?」
「いえ失礼しました冗談です、今日はどの様なご要件でしょうか」
「実はお願い事がありまして
吟遊詩人の行方不明者が増えているのです
捜索・救出にご協力いただきたく、こうして参上いたしました」
「どの辺りとか、何人とか、そういった情報は無いの?」
「いえ、ご存じないと思いますが、吟遊詩人のスキルで、共有知識みたいな繋がりがありまして
そのリンクから外れるものが増えてきたんです、ですから人数的には10人ぐらいなのですが、
名前とか場所とかはわからなくて」
「へぇ、そんなスキル効果があるんだ、だから1つの物語を継承出来るのね
でも、場所がわからないと難しいわね、私の目の届く範囲なら良いけど別の国となったら難しいわ」
「はい、ですから私も困っていまして、私もいつ襲われるか」
「まあ、とりあえず貴方は此処で保護するわ
代わりにいろいろな話を聞かせて、捜索の助けになるかもしれないし」
「ありがとうございます、助かりました」
「私、明日は学園なので、放課後に詳しい話しを聞かせて
あと、他に保護して欲しい仲間が居たら教えて」
「分かりました、でも吟遊詩人というのは基本的に離れた場所で仕事をしているのでよくわかりません」
「共有知識を使って、それとなく連絡できない?
隠語とか使って、場所を聞くとか」
「連絡用に使うとは思いつきませんでした、レベルの低い新参者にはバレないような隠語ならぬ韻語があります」
「共有知識を他人が見る事は出来るの?」
「駆け出しの吟遊詩人は基本的には出来ません、吟遊詩人レベル3以上が必要です。ですからスキルを持たないものは共有できないと思います」
「熟練の吟遊詩人が加担していないことを祈りましょう
居場所のリストアップをお願い」
吟遊詩人は新作の詩の題名をまず共有知識に登録する。その事で同じ様な新作が生まれてしまうのを防ぐ目的がある。その機能を使って情報を集めるらしい。
『集え我らが英雄』
という題名を登録する。
そうすると、自分たちの居る場所の英雄を連想させる地名などを付けた題名が素早く登録される。自分がその英雄の詩を描きたいからだ。そうやって自分の居場所を暗に示すらしい。
そこで分かるのは、名前と題名だけである
熟練の吟遊詩人は題名から場所をある程度把握できる
単純なものとしては
『無血の戦死者』=『ヴァルハラ』、 血を流さずに戦死者の地を奪還した英雄?
『賢者のうまれし地』=『ドジデス国王都』、
『無血の王』=『獣人国王都』 血を流さずに王位を奪った話らしい
って私関係じゃん
まあ私は吟遊詩人じゃ無いのでよくわからない。
そうやってリストを作ってもらうことにした。
翌日、放課後にユグエンドーラ領主邸に来ると、リストは出来上がっていた。
そして、地図上に居場所をプロットしていく。
そうすると、ドロシア帝国にプロットが少ないのが分かってきた。別に英雄が居ないわけではない。どの国にも居る。
「イーフラシーノ、なにか心当たりは無い?」
「特に無いですが、吟遊詩人は全国に散らばっているはずなので、旅はしても大きく移動することは少ないです。極端にドロシア帝国在住の吟遊詩人が少ないという事は、吟遊詩人リンクを外れたものはドロシア帝国に居たものではないかと思われます」
「そうですか、そうすると少し難しいですね、そのかわりドロシア帝国以外は安全とも考えられますね」
「なんとかなりませんか?まだドロシア帝国にも何人か居る様ですし」
「全面的に協力してもらえるなら、協力してもいいかも、ただし出来る範囲だけど」
まあ殺されていたらどうしようもないしね
「分かりました、それで構いません、お願いします」
「まずは私の指示には絶対に従うこと、いい? これが守られないと安全は保証できないわ」
「絶対服従ですか、そうすると私の操は・・・」
「バカですか、安全関連に決まっているでしょ、撤退と言ったら撤退、進めと言われれば進むといった事に決まっているでしょ」
「そうですよ ね、分かりました」
「まず、探索チームを編成します、まず私とイーフラシーノは確定、
あと、そこに居る密偵、レッドシャドゥ、貴方もチームに入りなさい」
「またバレてたんですか?」
「当たり前でしょ、未熟者」
以前の密偵だ
「あと2人は?」
「外です」
「よし、そいつ等も強制的にチームに入れる」
「相変わらず強引だなぁ」
「まずは、イーフラシーノと私は、吟遊詩人とその弟子、という事にするわ
密偵達は、周辺情報の収集
ドロシア帝国に潜入する」
「吟遊詩人には、弟子に吟遊詩人のスキルを与えることが出来ます、しましょうか?」
「そのスキルって、詩を歌わないと禁断症状が出るとか副作用は無いわよね?」
「えっと、多分無いと思います」
まあいいか、『賢者の書』に『封印』と『隠蔽』いうスキルがあった。使えるかな。
「お願いします」
「『吟遊詩人化』!」
ほうっとほのかに光る。本当に吟遊詩人にはスキル伝授が出来るみたいだ。
ステータスを確認すると吟遊詩人(LV3)と出た
「あれっレベル3って出ましたよ」
「当然です、私は吟遊詩人のレベル10です。レベル3まではスキル付与出来ます」
レベルー7のスキル付与が出来るらしい。従って弟子を取れるのはレベル7かららしい。
『隠蔽』
テータスを鑑定に対して修正して表示させる機能らしい。私のややこしいステータスを普通に見える様にしよう。これで鑑定されても大丈夫
隠蔽のレベルがいきなり6になったのは、鑑定スキルのレベルに合わせられた様だ。相手の鑑定レベルが高いとバレてしまうが、看破出来るレベル7以上なんて一部の宮廷魔術師ぐらいだろう。
名前
エラン・ユグエンドーラ(ドジデス王国第七王女、獣人国国王)
称号
駄神の被害者、女神に救われし者、一生独身、剣聖を凌ぐ者、ドラゴスレーヤー、
エンシェントドラゴンの友、世界樹を救いし者、水精霊の救済者、
ダンジョングランドマスター、真龍の救済者、火龍の救済者
Level 16(−16)
HP 220(−220(ダメージが加わる事によってマイナスされる))
MP 370(−370(使用した魔力でマイナスされる))
ステータス
STR 190(−190 (人族の上限100))
AGI 360(−360 (人族の上限100))
INT 140(−140 (人族の上限100))
LUK 170(−170 (人族の上限100))
加護
女神の加護(マイナス補正、魔法適正、スキル取得条件緩和、レベルアップ条件緩和)、
真龍の加護(水魔法神級)
稲荷神の加護(植物魔法、商売運、狐人族のためにありがとう)
火龍の加護(火魔法神級)
聖獣の加護(土属性)
異常状態
駄神の加護?(ステータスなどのマイナスを邪神が肩代わりする)
スキル
生活魔法(全属性、ライト(LV5)、火種(LV10)、プチウォーターボール(LV10))、武神(LV6)、従魔術(LV3)
賢者(LV6)[バリア(LV2)、転移(LV4)、アイテムボックス(LV5)、重力魔法(LV6)、隠密(LV3)、鑑定(LV6)、
精神魔法(LV2)、幻術(LV1)、イメージトレーニング(LV2)、物体把握(LV3)、隠蔽(LV6)]、
錬金術(LV9)、探索(LV6)、クラフト(LV3)、水魔法神級(LV100)[回復(LV2)、水中探索(LV3)]、
聖魔法(LV2)[光魔法(LV3)]、稲荷魔法(LV2)[植物魔法(LV5)]
火魔法神級(LV100)[熱耐性(LV3)、ブレス(LV3)]
聖獣の加護(LV5)[土魔法(LV10)、地中探索(LV3)]
吟遊詩人(LV3)
装備
ゴブリンの大剣(ゴブリンの魂)、魔剣ドラゴンソード『エンドラ』(エンシャントドラゴンの魂)
魔弓『ユグドラ』(古の世界樹の魂)、風精霊の羽(シルフの分体)、水精霊の指輪(アクアの分体)
ダンジョンマスターキー(シーランド、ヴァルハラ、エンドラ、ユグエンドーラ)、
ダンジョンショートカットキー(シーランド、ヴァルハラ、エンドラ、ユグエンドーラ)
ダンジョンマスターキー(エランダンジョン)、
ダンジョンショートカットキー(エランダンジョン専用)、龍玉(1)、商売繁盛のお守り、戦艦(1)
ーーーーーー隠蔽後ーーーーー
名前
エラ
称号
なし
Level 16
HP 220
MP 370
ステータス
STR 30
AGI 50
INT 70
LUK 70
加護
なし
異常状態
なし
スキル
生活魔法、吟遊詩人(LV3)
装備
商売繁盛のお守り




