083.学園(40) 試運転
やってきましたエラン領。
軍艦を見てびっくりするといけないので、一応村長さんの所に挨拶に行く。
ついでに村長さんの食堂というかここしか食堂は無いが昼飯を食べる。8人入ればいっぱいだ。
海産物の取引は順調だそうだ、まだまだ伸びしろがあるみたいだ。村にもロレイン商会の出店が出来た様だ。海産物の買い取りと同時に日用生活品の購入ができる。以前は近くの街まで買い出しにいかなくてはならなかったので皆便利になったと好評だ。
進水式だが、まだ水漏れの確認などしていない。ぶっつけ本番だ。まあ学園の授業の一環だと言えば、水漏れしても笑い話で済むだろう。村長さんも乗ってみたいらしいが危険なので断った。
レールが無いので、海上にぽっちゃんとしてからボートに乗って乗船する事にする。ユグエンドーラの海岸には潜水艦ドックを作ろう。
いや、だめだ目立つ、崖の下に秘密基地を作ろう。
ドックには注水排水設備を付けて、乗船してから注水し、「ゲートオープン」のアナウンスをして・・・・
をやろう。しまった、11人乗りにしなくてはいけなかった。あとで改造しよう。
海上にぽっちゃんとした時に壊れないよね。体当たりを前提としているのに、こんな事で壊れても困るけど。できるだけギリギリの高さから着水させる。
どぱーん
良かった浮いている
早速ボートで近づき乗船する。ハッチはちゃんと開いた。着水の時歪んで開かないという事は無かった。
窓は左右に小さな小窓が2つあるだけなので潜水してもよくわからない。これも改善が必要だ。
クラウド先生に指摘される前に進言しておく。
「窓小さくてよくわかりませんね」
「大きくしたら危ない、水圧で割れる、この大きさで大丈夫じゃ」
「じゃあ外部モニターなんて出来たら良いですね」
「出来るのか?」
「わかりません、課題ですね。出来たらお見せしましょう」
「ああ、たのむ」
「そろそろ潜水してみます」
「ゆっくりな」
「はい」
ゆっくりと潜水してみる、
「バラスト注水」
全体が沈んだぐらいで注水を止める
「「おおー」」
水漏れは今のところ無い
「前進!」
推進魔道具を起動させる。
すゅういぃーーーー
スクリューではないので回転音はしない。
速度計は無い、海流に対しての相対速度はわかるけど。
従って、推力の%で表す事にする
現在推力10%、海流に対して時速10キロメートルぐらいだ。
「先生、どうでしょうか」
「素晴らしいな、体当たりの実験は一人でしてくれ」
「えっ、ダミー準備したのに」
村長さんに要らなくなった小さい船を準備してもらっていた。
「アタック!」
すゅぅいーーー
ガン
当たった、当てるの難しいな
きゅうぃ〜ん
停止した
「バラスト排水!」
浮上して、外へ出て後方の船を見る
半分になってぷかぷか浮いていた。木造船なので沈まない。
「おいっ、一人でやってくれっいて言っただろ」
「ここまでやって試乗会成功でしょ」
「そうだが怖いだろ」
「戦争でも無い限りこんな経験できないわよ」
「それは遠慮したいな」
「私も最後にしたいわ、こういうのは使わないで済むのが一番、でも準備は必要」
「そうだな」
「「かっけー」」
従者ズははしゃいでいる。
「これは売れるぞ」
ロンとラン、ロレイン商会の回し者だ
観光船を作ったらよいかもしれないな、窓の外が良く見られるのならば
今日は船内泊で居住性の確認をしてもらう。
昼と夜の区別がつきにくいと指摘があった。
室内照明の色合いを少し変えてみようかな。
やはり外が見たい
そうだよね、潜望鏡もないし。
あまり音がしないので動いているかいないかよくわからない
速度計はほしいよね。でも難しいな。
一応小さな水車を着けて回転数から相対速度が分かる様にしよう。
バス・トイレは自分の家のよりも快適らしい。
そこは力を入れて作ったからね。
「なんじゃこの部屋はここに住みたいなぁ」
「先生駄目です。これは戦艦です。」
朝は皆起きる時間がバラバラだった。
目覚まし時計要るな
さて、今日は潜ってみよう。
とりあえず10メートルはなんとかなるかな。
あっ水深計がない
とりあえず、浮きに錘を付けた紐を沈めて1メートル毎に印をつけて窓からそれを見て判断することにした。
2メートル
ぎぎぎぎぃーー
怖い、きしむ音がする。
ぎっぎっきぃーー
5メートル
水漏れは無いが音が怖い
カッカッカッ
7メートル
8メートル
カンッ
あっやばい音だ、どこか凹んだみたいだ
「ゆっくりと浮上」
浮上して船体の確認が必要だ。怖い怖い
浮上して確認してみると、装甲の一番上の一部が凹んだだけだった。
あっハニカム構造にするの忘れていた。硬い材料だったので大丈夫だと思っていたけど水圧は怖いな。
色々と問題点や課題はあったが、先生からは合格をもらった。そもそもこんな物が出来た時点で合格らしい。そのあと、先生にクラフトスキルの効率的な使い方を教えてもらった。
ある程度自動生成されるらしいが、素材を配置する順番で効率が変わるそうだ。素材の形でも変わるらしい。基本的には、複雑な形状のものは粉の状態がよく、柱とかは棒材の方が良いとか
壁状のものは板材が良いとかあるらしい。
要は完成品に近いものの方が効率が良いという事らしい。そういわれればそうだが今まであまり気にしていなかった。魔力は気にしなくてもいが、速く出来るという点では役に立つ情報だ。
来週は戦艦を改造して、再来週は秘密基地を建設しよう。




