表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぽしょなれ異世界  作者: ぽしょなれ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

82/1000

082.学園(39) 軍艦

次の授業は工作の時間だ。

なぜそんな授業があるのかと言うと、ものを作るという事は、材料を考えたりとか加工方法を考えたりとか段取りを考えたりとか色々と学ぶことが多いからだ。

テーマは自由ということなので、私は軍艦を作ることにした。

教師はクラフターと錬金術のスキルを持っている熟練の鍛冶屋だそうだ。

私としては似たスキルを持つ先達として色々と学べると、うきうきしている。


「儂はドワーフのクラフターじゃ、名はクラウド、よろしくな

 今日は初回の授業じゃからな、各自テーマを決めて、計画表を提出してくれ」


「なあ、エラン、お前は何を作る?

 おれは、かっこいい剣か、かっこいい槍で迷っているんだけど」

「私は軍艦」

「模型か」

「本物、ユグエンドーラに配備しようと思って」

「それって、工作っていうか国家事業だろう」

「今欲しいものを作るのが良いと思って、まだドロシア帝国の海軍に対する防衛策が無いわ」


皆それぞれのテーマの計画書を提出した。

「おいっ、エランと言うのはどいつだ?

 教員室に来い」

「私なんかしたかなぁ」

「なんかじゃないだろ、テーマに問題があるに決まっているじゃないか」

「そう?」


仕方がない、教員室へと向かった

「おまえ、ドワーフか?」

「誓います、人間です、第7王女です」

「そうか、雰囲気が似とったからな」

「同じ様なスキルを持っているからじゃないですか」

「お前も、鍛冶スキルやクラフトスキルや錬金スキルを持っとるのか?」

「鍛冶はまだですけど、クラフトスキルと錬金スキルは持っています

 それにしても、ここでドワーフに会うのは初めてです」

「ドワーフはあまり街をでんからのぅ、得意先のロレイン商会からの頼みできてやっておるんじゃ」

「クラスにも関係者いますしね」

「ほう、それはそれとしてだ、このテーマの『軍艦』というのはなんじゃ?」

「敵海軍から我々を守るためのものです」

「そのぐらい分かっておるわ、工作のテーマとしてどうなのかということじゃ」

「私は今必要で欲しいものをと思いましたので」

「材料は?」

「持っています、足らなくても調達します」

「何処で作る?」

「校舎裏に造船所を作ります」

「この魔道具はどうやって作る?」

「私は、免許皆伝の魔道具師です、問題有りません」

「どうやって運ぶ?」

「アイテムボックスがありますのでご心配なく」

「特に武器は付いていないようじゃが?」

「基本的には体当たりです」

「強度は?」

「オリハルコンとか魔鋼とか、アダマンタイトとかを使う予定です」

「どうやって入手する?」

「私、鉱山を2つ持っているので大丈夫です」

「出来てしまうではないか」

「そうですね、だから工作しようかなと」

「分かった帰れ、出来たら乗せてくれるか」

「もちろん」

ほら、なんにも問題ない。


さっそく学園に許可をもらい、校舎裏に造船所を建てた。

まあ、場所だけあれば問題ない、あと完成してから見せたいので、外から見えなければ良いので

建屋は単純な箱型、内部には船を支える台だけだ。


次の日から放課後はここに籠もって軍艦を作る

デザインの基本はあの有名な『ノーチラス号』だ、と言っても現物は見たことは無い映画で見たぐらいだ。

そう、軍艦と言っても潜水艦なのだ。

船の体当たりの基本は船底を壊す、つまり潜水艦が最適だ。深海まで潜る必要はないので耐圧もそこそこで良いだろう、クラーケンやシーサーペントに襲われた時に困るぐらいだ。


形は細長いフットボール状で上面には、ノコギリ状の刃を付ける、出入り口は後ろになる、下部には双発のウォータージェット推進機、水魔法を使った魔道具なのでスクリューは無い、水流の方向を自由に変えられるので舵も無いが安定のために左右に水中翼がある。速度は約100km/h

潜水はバラストに水を入れる、浮上は空気を入れて排水する。


装甲は3重にした。バリアも張れるので防御強度は充分だ。

船内の酸素供給は、海水から魔道具を使って分離する。水素もでてくるので基本的には船外放出。ためておいて船の下から大量に放出すれば船は沈む。敵の船の中に充満させて火をつければドカンと水素爆発。色々と出来る。二酸化炭素を分離して排出する魔道具も必要だな。


クルーは5人、定員は10名として、居住スペースや、キッチン、バスなども装備した。

全長30メートル、幅5メートル、排水量500トン?ぐらい、小さめの船だ、敵の船の船底の厚みが2メートル以上あるときついかな、まあ穴を開けるだけでもいいか。


忘れてはいけないのは目の様に見える光を発すること。海の怪物と思わせる必要がある。


ユグエンドーラの船だから『ユーボート』とつけようとしたらエンドラから苦情が出た。

しかたないモデルとなった『ノーチラス号』にしよう。


2週間かかった、居住性を高めるのに必要だった。食料庫とか、トイレの設備とか色々と魔道具化したので時間がかかったのだ。無補給で一ヶ月は運用できる様にした。アイテムボックスを使えばもっと長く出来るが、私が必ずしも乗っているとは限らない。

一番苦労したのはソナーの設置だ、ソナーと言っても本当のソナーではなく、探知魔法の一部を魔道具化して、指向性を持たせて、距離だけ分かるようにしたものを回転させて円形のチャートに映すもので、使い勝手は良くない。自分が座礁しては笑いものなので、敵船検出よりも船の周りの探知装置に力を入れた。


早速お披露目である、クラスのみんなは開いた口が塞がらない様だった。クラウド先生は感激していた。乗せてくれ、乗せてくれとうるさい。まだ試運転もしていないのに。

クラス全員は乗れないので、クラウド先生と、我々のパーティ6人+アルスの従者の残り1人(ひとりだけはぶけは可哀想なので)の8人で、次の休日にエラン領の海で試運転することにした。ここなら万が一遭難してもクラークケンタに助けてもらえるしね。


あっ、進水式に使うレールが無い。そのままぽっちゃんと海上に落とすしか無かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スピンオフ作品も宜しく。
『みゃー探偵社』URL https://ncode.syosetu.com/n5763kn/
545.御神幸(245) ミルナリア帝国(65) エルナミア防衛軍(16) 移動中(3)
に登場する猫ちゃんのみゃーちゃんが探偵になって、主であるジーン達の助けを得ながら活躍します。
新作はじめました。
梟と俺のミッション 〜想定外なんて言い訳にもならない〜 URL https://ncode.syosetu.com/n3462lp/
;
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ