078.学園(35) 補習
学園に戻ってきました。途中ステライズ帝国帝都でアルスと従者ズを拾ってくるのは忘れない、アーセカはもちろん隣にぴたっとくっついている。ちょっとだけで良いから離れてって言ったのに。護衛だからって。
あまり近いと護衛の行動とれないと思うんだけど。
結局2周間ぐらい休んでしまった。戦後処理が殆どだ。
で、当然アルスと一緒に補習だ。進級自体は試験をクリアすれば良いのだけれど。出席日数が少なすぎると駄目らしい。補習しなくてもギリギリオッケーなんだけど何かあった場合困るので受けることにした。
2周間は放課後に補習を受けなくてはならない。
休日は休みだ、教師も休みたいからね。
補習と言っても従来の授業をそのまましていては時間が足りない。即席バージョンだ。
今日は歴史だ。ドロシア帝国の地理を聞かれたが、先日地図が塗り替わった。そこはどうなのかと聞いたら学習指導要領が基準だそうだ。
そう言えば前世でもそうだった、正しいとか間違っているとかは関係なくテストは学習指導要領通りでないといけないのだ。私が前世で小さい頃、地球が太陽の周りを回っていると答えて✕をもらった。その年代では太陽が動いていると答えないと◯をもらえない。3者面談でそういった大人の事情を子どもとして許してあげたのを思い出した。
ヴァルハラの地は今年までがドロシア帝国の領地、来年からはドジデス王国の領地に変更されるらしい。ユグエンドーラ領は早くて来年からか再来年から指導要領が書き換えられるらしい。ただ事実は周知されているため、その地に関する問題はおそらく出ないだろう。
ちなみに獣人大陸の獣人国国王名は来年から私になるらしいエラン・ユグエンドーラと。今年は国王の入れ替わりが続いたため、不定となっている。魔人国に関しては交流が一切なく、大陸と国がある事以外はあまり知られていない。部下に魔人族の者が居るのだから、少し歴史を聞いてみようかな。
ヴァルハラの地の歴史を教師に聞いてみたが、ドロシア帝国以前の記録は無いらしい。そうすると吟遊詩人の方が歴史は詳しそうだ。脚色が多いのが問題だが、大筋はあっているのだろう。
ちなみに補習には実技は含まれないので今日はこれで終わりだ。
このあとヴァルハラ領に行って鉱山の状況を聞いて、エラン領に行って海鮮物流の状況を聞いてこないといけない。明日はユグエンドーラ領に行って、新たに飛龍便を延長してユグエンドーラの海産物を輸送する話しをしなくてはならない。エラン領の例があるのでやり方は分かっている、帝都でアンテナショップを開き海鮮料理屋を出店する。そうして需要を伸ばして水揚げ量をあげてユグエンドーラ領民に利益が生まれる様にする。領民の収入が上がれば自動的に税収が上がる。
この海鮮物と鉱山とダンジョンの3つの柱で経済を発展させる予定だ。
あと獣人国の香辛料のルートを作りたい、海鮮物に香辛料は欲しい。
とりあえず不定期便で私が運ぼう。主に自分の都合で。
次の前期長期休暇は獣人国の北側の視察があるなあ。
15歳で卒業、あと2年だけど長期休暇が一度も休みにならない様な気がする。ダンジョンの別荘でまったりしたいのに。
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「アーセカ、魔人国と魔人の歴史教えて」
「そうですね、歴史は苦手なので、大まかなことしか知りませんが、魔人国の設立は3000年程前だそうです、現魔王は10代目で、任期は無いのですが、平均すると300年ぐらいは君臨している事になりますね。魔人族の平均寿命は1000年ぐらいです。ちなみに私はまだぴちぴちの100歳です、言葉は何故かこちらとほぼ同じですね
人族との交流は今は有りませんが、1000年程前まではこの大陸や獣人国大陸との交流があったそうです。言葉が通じるのはその頃の名残でしょうか」
「なるほど」
「魔人国は、この大陸の東海岸までは、飛龍で一週間ぐらいの距離です。船だと3ヶ月弱ですね。
王都は西海岸に近いです。
我々は10頭の飛龍を使って海岸や島を渡ってこの大陸にたどり着きました。50人を一度には送れないので行ったり来たりを繰り返して」
「大変だったんだね」
「仕えた領主が良い人過ぎたんです。我々の居場所はなく我々はその領主に逃され、彼を助けることも出来ず逃げ延びてしまったのです」
「その領主は?」
「良くて幽閉、最悪処刑されたかと」
「いつか魔人国には行ってみたいと思っているんだけど、その時に探してみる?」
「いえ、領主からは探すなと言われています」
「律儀ですね、私も忙しくて中々行けないけどから、今行くと言われても困るんだけどね
あっ、そうだ魔道具って魔人国にもあるの?」
「ありますが、皆魔法が使えるので多くは無いです、こちらの人族の3倍ぐらいは魔力やステータスが高いので普段困ることは無いのです。人が居なくても機能するものとか、より強力な効果が必要な場合とかぐらいですね」
「私の店は出せそうに無いな」
「ダンジョンとかはあるの?」
「あります。でも殆どダンジョンコアが停止されています、理由はわかりませんが」
「魔人国のダンジョンも行ってみたい」
「これ以上主が忙しくなると私達が大変なんですけど」
「そっか、皆のために止めておこう、今はね」
「また色々教えてね」




