068.獣人国(18) 獣人国視察(10)※ 狸族よ、いたずらは犯罪だ
「ヨウコ、よくやった。これで免許皆伝だ。」
「エラン様の幻術も素晴らしいです、弧人族の中でも最高レベルに達していると思います」
幻術の応用で、自分自身に光魔法を重ねて、そこに違う人物を投影する事で化ける事が出来ないか。
やってみた体のサイズが異なると違和感があるが、見た目を違う人物に変える事が出来た。
自分の幻影を作って、代わり身の術とか
自分の分身をたくさん作ってみた、そのまま分身の術だな。ただそれぞれの分身に異なる動きをさせるのは少し難しい。
壁を幻影で作り出し、そこを通り抜けて、壁抜けの術とか
崖の幻影を作り、何も無いところを歩き、空中浮遊の術とか
色々と遊べた。
風精霊の羽を使う時に目立つから、ドラゴンの幻影をまとって飛ぶ事にした。
「変身ドラゴン変化」
これなら目立たない、ドラゴンは空を飛ぶものなので不自然ではない。小さいドラゴンだけど
ぴろんっ
ん、警報だ、誰かが幻術をかけた?
馬車の進む先に、少女が倒れていた。
あやしい、鑑定を発動して、調べる。
なるほどね
「ヨウコ、たぬき族も幻術使えるの?」 どうやら狸が化けているようだ
「たぬき族は幻術というよりも幻惑に特化した能力しかありません」
「馬車を止めて下さい」
少し離れた所で止まる。
この私に幻惑能力を使うとは命知らずめ
「異常状態解除!」
全員の異常状態を解除した。回復すると異常状態は解除されるが他の異常も治ってしまうので、異常状態のみの解除魔法を開発したのだ。
道端にたぬきが寝ている。
間抜けである。「た」ぬき ではなく 「ま」ぬけ
本人はまだ我々を惑わしている気でいる
「睡眠、確保!」
護衛に捕らえさせる、縄でぐるぐる巻にしてもらった
次は狸人の街だ。悪意があるのか?いたずらか?
まあ私はいたずらは凶悪犯罪だと思っている。殺そうと思っていなくてもそれが原因で殺してしまう事があるだろう。「悪気がなかった」だとぉ、それはまさに愉快犯であると言える凶悪な行為だ。変なテンションで燃え上がった、許すまじいたずらと言う名の犯罪への処罰は。
見せしめに犯罪者の張り紙をして馬車に吊るしておいた。
未遂に終わったからゆるい処罰にしてあげた。でなければ丸刈りの刑だ。それでも緩いか。
そのまま進み、街に着いた。
門番がいたので、長を呼んでくれと頼んだ
門番は、馬車に吊られたぐるぐる巻にされた狸人を指さした。
これ、長なんだね。
いつもの事なのだろう。
ぐるぐる巻きのまま門番に渡した。
「たぬき汁にしてくれ」
たぬき汁にはならなかったが、領主邸で寄せ鍋を頂いた。
長は「ばれちゃったかー」顔をしていたが私は許さない。
「どの様な刑を望む?」
「いや、いたずらですから」
「いたずらなら許されるのか?」
「まあそう硬いことを言わず」
「そうか、わかった、では刑として私もいたずらをしようかな、ぐぶふふふ」
「なんか怖いけど、自分から言いだしたこと拒否できない」
その夜、私は鉱山に向かった、ここ狸人の里は「たぬき山鉱山」の産出物が産業の中心となっている。
私のいたずらは、ヴァルハラ鉱山で行った『万物採掘』、鉱山の岩の中を歩き回り、全ての産出物を採掘し尽くす技だ。
岩肌から50メートル以内にある鉱物などを全て掘り尽くした。掘りながら修復しているので見た目は分からない。
いたずらだ。
2〜3日すると、狸人族の間に激震が走った。鉱山から何も産出されなくなったのに気がついた様だ。
「エラン様、なにかこころあたりがあるのではぁ〜」
「あるわ、いたずらしただけよ」
「いたずらですかぁ? どんな?」
「ちょっと鉱山の中を歩き回っただけよ」
長は理解したようだ
「ゆるして下さい、私がいたずらをしたばかりに街に迷惑が」
「いたずらが犯罪だと認めるか?」
「はいっ」
「では長の座を降りろ、お前は長にふさわしくない、そして住人に謝罪しろ」
「ふぇーん」
街に鉱山で採掘した鉱物資源の半分を渡した。
そう半分だ、残りは採掘手数料と迷惑料だ。
我々は狸人の街を出た。
「容赦ないな、お前」
「私は嫌いなのです、いたずらなら許されるとか、そんな事は許しません」
「真面目すぎるぞ」
「わかりました、では私はステライズ帝国にいたずらをします。アルスの名で」
「おいおい、わかった、お前が正しい」
「そこは否定して帝国を滅亡に導かなくては面白くないわ、脅しに乗って言動を変えるなんて最低」
「どうすりゃ良いんだよ」
「責任放棄と他力本願ですか? どういう教育を受けたのか」
「親のことを悪く言うのか?」
「ではなぜこの様な不出来に育ったの? 親のせいでなければあなた自信が悪いということですね」
「「アルスはそんなには悪くない」」
従者ズがフォローするも
「そうか、身近に居るものが悪いのかもね」
「「アルスが不出来なのは俺達が原因だったかぁ?」」
フォロー出来てないね。
「原因が分かって安心したわ」
会話を終え、幻術の練習を続ける
「ヨウコ、ああなっちゃ駄目よ」
「わかりました、残念な人達は反面教師として認識します
でも狸人の里で長はどうでも良いでが、街の人に対してはもう少し考えても良かったかと」
「そうね、でも採掘物を取ってあげたんだし、ちょっと心配だったかもしれないけど、あの長を放置した罪もあるのよ」
「なるほど師匠の言うとおりです
それよりも錬金術レベルが上がりました、ちょっと厳しい指導でしたが乗り越えられました、感謝します」
「私も教えたことは無いので不安だったんだけど、うまくいって良かったわ
私も幻術覚えられたしね
免許皆伝のお祝いとしてバリアの魔道具をあげるわ、調香師として成功するのは間違いないわ、妬みやその技術を狙って危ないことに巻き込まれる可能性もあるから、危ないと思ったら使うのよ」
「ありがとうございます、では私からも、これは『商売繁盛のお守り』ですネックレスになっていますのでお使い下さい」
「ありがとう」
ぴろーん、ステータスに変化があった、お稲荷神の加護が付いた
なんか加護の欄が通信欄になっているね、狐人族に貢献したからかな
逆恨みで狸の呪いとかつかなくて良かった。
忘れてたけど駄神の祝福状態?には回復や状態異常解除は効かないんだね。
ーーーーー
「おいっ、帝国に帰ったらあいつには冗談とかいたずらは通じないことを通達するんだぞ」
「はいっ、帝国滅亡の危機です、やってしまいそうなやつが多いです」
「俺達は彼女の危険性を把握するミッションが与えられているんだ、狸人の街やドロシア帝国の様になりたくなければ頑張るんだぞ」
「俺達人畜無害だから大丈夫ですよ、俺達『人畜無害3人衆』!」
「俺を入れるな」
人類レベルは1〜50ぐらい、レベルは低いけど、実質無限のHPとMPと上限突破で強い。
通常の鑑定では、人類上限を超えたものは何も表示されないので、レベルだけで判断され弱いと思われてしまう。
名前
エラン・ドジデス(ドジデス王国第七王女、獣人国国王)
称号
駄神の被害者、女神に救われし者、一生独身、剣聖を凌ぐ者、ドラゴスレーヤー、
エンシャントドラゴンの友、世界樹を救いし者、水精霊の救済者、
ダンジョングランドマスター、真龍の救済者
Level 13(−13)
HP 120(−120(ダメージが加わる事によってマイナスされる))
MP 170(−170(使用した魔力でマイナスされる))
ステータス
STR 170(−170 (人族の上限100))
AGI 280(−280 (人族の上限100))
INT 130(−130 (人族の上限100))
LUK 160(−160 (人族の上限100))
加護
女神の加護(マイナス補正、魔法適正、スキル取得条件緩和、レベルアップ条件緩和)、
真龍の加護(水魔法神級)
稲荷神の加護(植物魔法、商売運、狐人族のためにありがとう)
異常状態
駄神の加護?(ステータスなどのマイナスを邪神が肩代わりする)
スキル
生活魔法(全属性、ライト(LV5)、火種(LV10)、プチウォーターボール(LV10))、武神(LV6)、従魔術(LV3)
賢者(LV6)[バリア(LV2)、転移(LV4)、アイテムボックス(LV5)、重力魔法(LV6)、隠密(LV3)、鑑定(LV5)、
精神魔法(LV2)、幻術(LV1)、イメージトレーニング(LV2)]、
錬金術(LV8)、探索(LV6)、クラフト(LV2)、水魔法神級(LV100)[回復(LV2)]、
聖魔法(LV1)[光魔法(LV2)]、稲荷魔法(LV0)[植物魔法]
装備
ゴブリンの大剣(ゴブリンの魂)、魔剣ドラゴンソード『エンドラ』(エンシャントドラゴンの魂)
魔弓『ユグドラ』(古の世界樹の魂)、風精霊の羽(シルフの分体)、水精霊の指輪(アクアの分体)
ダンジョンマスターキー(シーランド、ヴァルハラ、エンドラ)、
ダンジョンショートカットキー(シーランド、ヴァルハラ、エンドラ)
ダンジョンマスターキー(エランダンジョン)、
ダンジョンショートカットキー(エランダンジョン専用)、龍玉(2)、商売繁盛のお守り




