053.獣人国(3) 防衛作戦(2) クラークケンタ
さて、また学園に行く暇がなくなった。まあ座学も実技も試験は難しくないし。国を守るのが優先だ。
まず漁村の対応だ、可能性が低いとは言え無いとは言えない。
湾の入口両側に、監視塔を作る。ヴァルハラで作ったものと同じで良いだろう、クラフトスキルがあるので素材があれば簡単に作れる。砲台と監視員と駐留軍は代官に手配を依頼した。
次はヴァルハラ平原の西の森に監視塔を増やした。ここは一時的に占拠される可能性が高いのでバリア機能を強化して設置した。自爆装置も付けた。
そして恐怖の罠。西の森のいたるところに落とし穴を設置した。落ちる先はダンジョンの『牢獄』階層だ。
出口は無い。魔物も落ちるので、まあ頑張ってくれ幸運を祈る。捕虜協定も無いしあったとしても罠に落ちただけでまだ捕虜ではない。しばらく放置で良いだろう。
ダンジョン機能で穴の周りを偽装しているので周りと区別がつかないし何度でも使用できる、また罠を踏むと周囲5メートルが落ちる対象になる。罠が木の場合もある、猿人とかが木の枝を伝って移動しても罠に落ちる。
鳥人対策は、監視塔からネバネバ弾を発射出来るようにしておく。また飛龍を交代で3頭常駐させることにした。場合によっては獣人食べ放題。兵が悪いわけじゃないけど侵略を許す気はない。
監視塔には閃光弾と炸裂弾を大量に配備した。監視員は領軍の管理で運用する事にした。もちろんヴァルハラ鉱山の街に直結しているので移動は楽で寝食は街で出来る。孤立することは無いので精神的にも楽だ。
更に西の森との境に堀を作っていく、平原側にはマキビシを撒いた。飛び越えるやつがいても着地点にはマキビシが待っている。もちろん堀の底にもマキビシを撒く。
そして塀を作り、その内側を掘りにしておく、その底にもマキビシを撒く。
マキビシの材料は鉱山で大量にゲットした鉄。有効利用出来た。
堀と塀はマギドラにも手伝ってもらった。長いから一人では大変。
さて防衛ラインは出来た。堀とか塀を錬金術で作っていたらいつの間にか土魔法のスキルがついた。それからは早かった。ブロック構造にすればクラフトスキルでも出来るみたいだ。
次は海上での対策だ、クラーケンをティムしよう。
ドーラに乗っけてもらい海の上空からクラーケンを探した。なかなか見つからない、深海に居るのかな。
だいぶ沖合に言ったところで発見した。
風精霊の腕輪で海中でも呼吸が出来ると聞いていたがまだ試したことがなかった。
「ちょっと行ってくる」
ドーラからダイブする。
しまったすぶ濡れだ。呼吸が出来るだけで濡れるのは濡れる。そうだ水精霊の指輪で撥水出来るかも。
今更だがやってみた、水の中なのにサラサラになった不思議な感触だ。シルフとアクアありがとう。
更に潜りクラーケンの所まで来た。でかいタコだね、イカだと思ってた。隠密を発動してそっと近寄り
「ティム、名前は『クラークケンタ』」水の中でも喋れた。
〈だれだぁ〉
〈エランといいます、よろしく〉
〈何をした〉
〈ちょっと仲間になってもらった〉
〈嫌だ〉
〈手遅れね〉
〈どうする気だ〉
〈大した事はお願いしないわ、獣人の船が通ったら襲ってほしいの〉
〈言われなくても襲う〉
〈特にたくさん来た時にお願いできるかしら〉
〈問題ない〉
〈また何かあったらお願いに来るわ〉
〈面倒だな、だがどうやら逆らえんようだ〉
〈気にしないで〉
〈じゃあな〉
よしっ、海上防衛も対策できた。




