003.ぽしょなれの日々(3) すき焼き
今日はすき焼き屋に連れてこられた、社長ではない、忘年会だ。
忘年会は嫌いだ、飲み放題を付けてくれても、俺は飲めない。
無駄に割高のお金を払ってまずい料理を食べるのは苦痛だ。
忘年会の定番、すき焼きも嫌いだ、嫌いと言っても一般的な普通のすき焼きが嫌いなだけだ。
なぜ砂糖を節操なくガバガバと入れるのだ。
なぜ生卵に入れて美味しい肉の味をコーティングして封じ込めてしまうのだ。
それって昔、牛肉が獣臭くてまずい時代に肉を食べる為の対策ではないか。
現代の美味しい牛肉と甘い野菜を使用していれば砂糖は全く不要なのだ。
従って、現代に住む俺は肉と野菜の味を楽しむタイプのすき焼きは好きだ。
そういう店は少ないのが残念なことだ。
すき焼きは嫌いだが、しゃぶしゃぶは好きだ。
旨味が出てしまうと言う人がいるが、俺は肉の出汁を取っていると考えている。
アク取りをこまめにして食べていると、最終的に透き通ったスープが出来上がる。
締めのラーメンのめんつゆとしては最高のものとなる。
が、アク取りの手を抜くとドロっとしたコロイド状の物体が出来上がってしまうので注意が必要だ。
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余談だが、テレビの食レポも嫌いだ。
『美味しい』と言う言葉は情報量ゼロだ。まずいとは言えないんだから。
従って『美味しい』という言葉は全て排除して聞く。
それから口に入れてすぐに美味しいと言うのはおかしい。
『見た目』『口当たり』『味わい』『後味』を評価して初めて美味しいとならなくてはいけない
また、『美味しい味がいつまでも口に残る』という表現を美味しいという表現に使うのも嫌いだ、それは味の切れが悪いというとことで良いことでは無い。それは『くどい』という事だ。
後味がさっと去ってまた次のひとくちを食べたくなるのが美味しいという状態だと思う。
まあ、美味しいと聞いて取り寄せてみたものが不味くて後悔することを何回か経験すれば、そういう番組は見なくなる。
まあとにかく世の中はいい加減なことが多い。それを信じて受け入れてしまっている。
商品のプレゼンで実際に使っている人を呼んでその良さをアピールする事がある、これも企業側に良い印象をもたせる前提の話である。そのまま信じてはいけない、嘘は言っていないだろうが、言っていないことは多いと思う。いや多いと言い切っても良い。
カレーは当たり外れが少ないだと? 嘘だデマだ、当たりは少ない。
何が入っているかわからないハンバーグも嫌いだ。牛肉100%?肉以外の物はいっぱい入っているんだよね、どんな質の肉かも不明。ただし食品ロスの軽減には役立っていると思うので否定はしない。
寿司は立派なジャンクフードだよね。もちろんラーメン・うどん・蕎麦もジャンクフード。別にジャンクフードが悪いわけではない、つまりジャンクフードという言葉自体誤解を招く不要物。食事全体で評価しなくては意味がない。
結局は偏った情報から自分で判断するしか無い。
映画やドラマは良いね、最初から嘘だとわかっているから安心して見られる。