025.学園(9) 後期長期休暇(2)
とりあえず、アルスの近辺警護は私、周りを『暁の星』にお願いすることにした。
どの様な形で暗殺者が来るのかわからないので、広範囲探索を私か行い、個別対応を斥候のスラーダに対応してもらうことにした。連絡を密にしたいので、魔道具の修行で作った通信機を各自に持たせることにした。これも盗聴器と同じく1つ金貨100枚ぐらいするので、彼らには注意して扱う様に言い聞かせた。
暗殺で考えられるのは
毒(飲食物・針・矢・虫)、
罠(落とし穴・落下物・矢・槍・転移・郵便物・地雷)、
呪い(遠隔・接触)、
爆発物(荷物・広範囲に爆破)、
狙撃(弓、ライフル?)
直接攻撃(刃物、剣戟、拳、魔法)
ぐらいかな
毒は解毒剤を準備しておこう、『錬金王の書』にあった毒消しポーションのレシピで作る
あと、賢者の書を参考に魔道具化した腕輪型シールド発生機
呪い対策は同じく賢者の書にあった解呪を習得する。実験のために呪いを習得したので呪うことも出来る様になった。動物実験しか出来なかったので最後はアルスで実験だ。
爆発物はマジックバッグを利用した爆発物処理機を作った。実験したところマジックバッグは無傷だったが一回で使用不能になった。とりあえず安全に処理できる事はわかった。
専門家ではないので『暁の星』に確認してみたが、同じく専門家ではないのでわからないと言われた。
専門家は暗殺者なので知り合いが居たとしても聞けない、そいつが刺客の可能性高いしね。
暗殺回避に失敗しても少しは報酬出るし、対策準備のコストは経費だ
シールド発生機は金貨1000枚、通信機6個で金貨600枚だ
爆発物処理機が1つ金貨10枚で3個作った、毒消しポーションが上級なので金貨一枚で各自1本で
合計で金貨1、636枚の経費。
「アルスちょうだい」
「少しは自重しろ」
「大事な友達の命がかかっているんだ、自重はしない
解呪は魔道具化しないで私がするから経費は抑えているのよ、その他は必需品
解決したら加害者側から貰えば良い、または奪えば良い」
「いつ暗殺者がどれだけの人数くるのかが不安だな」
「まだ情報は無いわ
警備を無効化してから暗殺に入るはずだから周囲の異常を感じたらすぐにシールドを張ってね
火事の混乱に乗じて来るかもしれないし」
よくいる場所、居間、書斎、ダイニング、馬車の窓にはシールドを張った
「使用人の家族親戚に異常がないかも確認して、人質をとられて言うことを聞かされたりするかも
出入りの医者とか業者とかも、
警戒しているのを悟られると余計に難易度が上がるから気づかれないようにお願いします
もし刺客を捕らえたら拘束しておかないといけないので牢屋とか自白剤とか・・・」
「頭痛がする」
「そう思って薬を作っておきました、どうぞ」
さて、一応考えられる対策はしたから、キーワードから考察をしてみよう。
まずジークの言っていた『アルスを消せば扉が開かれる』という事から考えてみよう。
宗教儀式であると仮定したら、アルスを生贄としてなにかの扉を開ける、例えば魔界への扉とか、神界への扉とか。ダーシン教ってそういう儀式があるのかどうかは知らないけど、もしあるとしても公にはしていないだろう、従ってどこか隠れた施設で行われるはずだ、例えば屋敷の地下とか、洞窟とか、神殿とか。
とりあえずジークの行動範囲で探してみよう。これは斥候のスラーダに頼もう。屋敷の外に出ないのであれば屋敷の地下、または地下から通じる場所の可能性がある。まず屋敷の中を探索魔法で調べてみよう。
『消せば』とは『殺せば』なのか、死んだら生贄にはならない。死んでも良いのか?暗殺するということは死んでも良いのだろう。生贄でなければ儀式は無いか。そうすると探す場所が違うな。
アルス自体が封印になっているとか、アルスの存在が封印をとどめているとか。巫女とか、いや男だから禰宜か。
おそらく帝都にいる間に暗殺者が来るだろう、街中のほうが暗殺は容易い。
夜中、隠密を発動してジーク邸の近くに行き探索魔法とエンドラ・ユグドラとの感覚共有でくまなく探した。地下室に祭壇があるぐらいで秘密の通路とか秘密の部屋とかは無かった。裏帳簿らしきものはあったのでもらっておいた。皇帝にプレゼントしよう。
あっアルスが鍵だとしたらアルス邸になにかあるとか。
同じく探査してみると地下室から地下通路が繋がっているのを発見した。その入口は壁に隠されている様だ。
んー、作りがなにかに似ている、ダンジョンだ。屋敷の地下にダンジョン?アルスは知っているんだろうか?




