016.長期休暇(2)
「お前の装備がすごいことになっているな、強い上にその装備では」
「どう?戦争する?」
「俺は逃げるぞ」
「大丈夫、私は平和主義だから」
「どこがだ」
「封印されたドラゴンを救い、か弱い世界樹を救い、民をいたぶる貴族を排除したり、日夜平和のために努力しているわ」
「つまり立ち位置の問題って事か」
「そのとおり、みんなそうでしょ、絶対的なものなんて無いのよ
私はただ、エンドラの友でユグドラの友、そしてエレンの友よ」
「私は入って無いんだな」
「当然、あなたは単なる帝国の手先でしょ、目的は?と聞いても答えないでしょ
護衛は帝国までよね」
「そうだ、だが城までは来てもらう皇帝から話がある」
「任務外よね、危険な任務ね、追加依頼を要求するわ」
「ランクアップ要件か」
「もちろん、それがなければ来てないわ、護衛も同席してもらうわ」
護衛を守りやすい様にだけどね、護衛を人質にされたらやりにくいし
「了解した」
これで指名依頼があと一件だけね
「あと、私は友のためなら全力で対応するからそのつもりで」
「俺の役目は連れてくるだけ、例の魔道具屋には案内してやる」
「ありがとう、一応学友って事にしておくわ」
帝国領には入った、皇子と同伴なのでもちろんすんなりと入国出来た
あと一週間ほどで帝都だ
装備は増えたけど従魔とか欲しいな召喚実験をしたら、魔王様みたいのが出てきて叱られたのでそれ以来やってない。召喚中は魔力を消費するが、私は呼び出したままでも問題ない。
久々にやってみるか
野営時に少し離れて召喚魔法を発動する
「またおまえか、儂は忙しいんじゃ」
「それなんだけど、大丈夫なんですよあなたは召喚体で現物はちゃんと仕事進めてますから」
「そうなのか?魔王といっても忙しいだけでつまらんのだ、ここに居て良いか」
「良いですよその代わり私の言うことは聞いてね、まあ逆らえないんだけどね」
「楽しそうだから居てあげる」
「そう、ありがとね、そうだあなたこれ使える?」
コブリン大剣を渡すと、ぴゅんぴゅんと振った。
「これ良いね使ってもいいの?」
「良いわよ、あなたも仲間ね、名前は?」
「召喚体で本体と別ならお前が名付けてくれ」
「そう、じゃあ名前は『マギドラ』、強そうでしょ」
どらシリーズだ
「主、よろしく頼む」
野営地に戻り皆に新しい仲間を紹介する
皆さんドン引き
浅黒い肌に筋肉ムキムキの巨体、大剣が短剣に見える。
まだゴブリンソード大量にあるからもっとでかい剣作ってあげようかな。
魔王だから魔法も使えるらしい。頼もしいな。
護衛として働いてもらおう。居るだけで効果がある。
「お前は何と戦おうとしているんだ?」
「何とも、彼が居れば争いは起きない
私の外見が弱っちいから絡まれたりするんだわ、彼はあなたよりは必要」
「私は不要か?」
「そんな事は無いわ、魔道具屋に案内してもらわないと行けないし、帝都へも入るのに苦労しないわ
すごく有用だわ」




