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ぽしょなれ異世界  作者: ぽしょなれ


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15/909

015.長期休暇(1)※

長期休暇は2ヶ月ある。遠くから来ている者も多く移動も馬車しか無いからだ。

多くの者は帰郷する。

私とエレンとその従者、そして帝国皇子と従者1と2、と護衛たち大勢の

馬車7台騎馬15のキャラバン大移動だ。

大きな街でないと宿泊できないのでテント泊が基本である。毎日キャンプだ。楽しい。

魔の森超えを何度かしないといけないので、普通は危険ではあるがこの護衛の人数だとそれほどでもない。

以前皇子たちが地竜に襲われたのは極稀な出来事だ。鑑定したことは無いがLUKが低いのだろう。

私は護衛依頼で来ているので、また地竜などが出たら助けてやらなければならない。

皇子の護衛だから従者は対象外だ。楽勝依頼だ。

今回の依頼で長距離護衛任務の条件をクリア出来るので、Bランク冒険者に昇格できる。これまでは門限があるので長距離護衛が受けられなかったため保留になっていたのだ。試験はAランクまでクリアしているので、必要条件クリアだけで昇格できる。Aランク昇格には指名依頼をあと2つこなさなければならないが、あの『暁の星』のダンでもAランクになれたのだから大した事では無い。

Sランクには更にギルド推薦と国王推薦と国家的危機への対応任務が必要になる。悪徳貴族の排除では実績としては少し弱いが、これらの条件もそのうちクリア出来るだろう。


まったりと馬車の車窓を楽しんでいたらエンドラが話しかけてきた。

〈主よ、進行方向に大型魔獣が居るぞ〉

えっ、探索魔法を発動して確認してみると、2キロ先に何か居る

大所帯なので回避は難しいだろう。とりあえず護衛隊長である騎士団団長に知らせた。

魔力反応も大したこと無さそうなので任せよう。

おっ飛龍かぁ、飛ぶからちょっと厄介かな。

「隊長、飛龍だけど助けて欲しい?」

「やっかいだな、エラン出来るか?」

「はーい」

ふふっ、このときのために『賢者の書』にあった重力魔法を使える様にしたんだよ。

近づいてきたな、飛んでると面倒なのでまず重力魔法で地上に落とすっと

ドドーン、バタバタ

そこへゴブリン大剣をアイテムボックスから飛龍に落とすっと

ガガーン、ドタッ

よし、終わり。素材と化した飛龍はアイテムボックスへ直行っと。

ミッションクリア。

「隊長、終わりました」

「ありがとうまた来たら頼む」


「もはや作業だな」

「エラン様すごいです」

「賢者エランですからこの程度は何でもありません

 護衛ですし」

「彼ら必要か?」

「盗賊とか人間は面倒だから彼らに任せるわ」


しばらくするとまたエンドラから

〈主、今度は人が沢山居るみたいだぞ〉

ありがとう、エンドラ役に立つね、まだドラゴンソードとして使ったこと無いけど

「隊長盗賊みたいですよ」

「規模は?」

「20人ぐらい、剥いでもいい?」

「やってくれ」


「ちょっと行ってくるね」

わざわざ出向くには理由がある、この規模の盗賊はアジトを持つ、そしてお宝を隠しているはずだ。

小遣い稼ぎだ。


瞬く間に鎮圧しアジトを聞き出しお宝を全て没収する。盗賊は犯罪奴隷として売れるそうだから次の街で売ってしまおう。身ぐるみ剥いで縄で縛り引きずっていく。少し遅れるが小遣いのためだ。

「隊長、終わった、次の街で売っておいて」

「了解」


金貨200枚ぐらいにはなるかな。お宝は金貨で1000枚ぐらいと、宝石や武器などは元の持ち主が居るので持っていると盗賊と間違われるかもしれないのでギルド預かりにして持ち主から礼金をもらうのが基本。


〈主、結界があるぞ〉

本当だ、結構広いな隠れ里か?

あっ誰か来た使者かな?


「エラン様、エルフの使者です、話があるそうです」

「何だろ、戦闘じゃなく話だよね、私に話?」

「盗賊の押収品に関してだそうです」

「そうなの行くわ、エレンも来る?」

「俺は置いてきぼりか?」

「危ないかもしれないから護衛対象は待機で」

「一緒の方が安全だろ」

「まあいいわ、貴方はおまけね」


「私はエルフ族の使者です、盗賊からの押収品に我々の宝があるはずです

 お返し願いたい」

「どんな物?」

「魔弓だ」

「ふーんこれかなぁ?」

「それだ、返せ」

「命令?されるのは嫌いだな」

「礼はする、お返し願いたい」


〈・・主・・〉

また聞こえたエンドラじゃないな

ひょっとして魔弓?

〈そうだよ、古の世界樹の魂だよ〉

エルフの元に帰りたい?

〈嫌よ、あいつ嘘をついているわ、私は世界樹の祠からエルフに盗まれたのよ

 あなたが所有して、名前を付けてね〉

そう、じゃあ『ユグドラ』

〈ありがとう、契約成立ね〉

魔弓が光輝く


「悪いな、帰りたくないそうだ、エルフに盗まれたと言っている」

「なんだと、それは・・・ぐわっ」

魔弓に弾かれた。主を得て力を発揮できる様になったみたいだ

「悪いが私は魔弓の味方だ、魔弓自ら所有権を認めた」

「そんなぁ、里のものは誰も主になれなかったのに」

「そういう事だ諦めなさい」

「待てっ、お願いがある、その弓でなさねばならぬことがあるんだ、せめてその力を貸して欲しい」

「内容によるわ」

「里を守るためにゴーレムを倒さなければならないのだ、普通の武器では効かないのだ」

「私が居なければ駄目だったんじゃないの?ユグドラは里が滅んだ方が良かったんじゃない?」

「ユグドラとは?」

「この魔弓の名前、私が名付けした」

「お願いだ里を助けてくれ」

「ユグドラを持っていっても良いならいいわ、ユグドラもそれでいい?」

〈嫌だけど平和的に解決するならそれでいいよ〉

「わかった、頼む」


「隊長、ちょっと用事ができたので此処で野営してて」

「了解、そろそろ日が暮れるのでちょうどよい」

「じゃあ行ってくるね」


「エレンは危ないかもしれないからここに居て」

「俺は行くぞ」

「見たいだけでしょ」

「そうだ悪いか」

「まあいいわ」


「エルフの使者、案内して、名前は要らない討伐したら終わりだし」

「我々をばかにするのか?」

「知らないのなら教えてあげる、世界樹はあなた達を受け入れていないわ寄生虫だと思っている」

「うっ嘘だ」

「あなたは世界樹と話したことあるの?」

「長老しか話せない」

「そうよね、実は嫌がっているなんて言えないもの、おそらく長老たちの禁断の秘密だわ」

「そんなぁ」

「それとおそらくはゴーレムは世界樹を守る者よ」

「それじゃ討伐するって」

「そう、エルフを討伐するのよ」

「駄目だ、お願いだ助けてくれ」

「じゃあ全員里を離れなさいそしたら許してあげるわ」

「長老たちは拒否するだろう、どうしよう」

「そうね、若い者を連れて逃げるといいわ、長老たちは処分する」

「感謝したくないが感謝する」

「早く行きなさい、結界は壊すわよ」


ユグドラ、壊せる?

〈全く問題ないわ、1矢でいけるわ〉

矢は魔力で作られるのか魔力がある限り放てる。私の場合無限の矢だ。

巨大な矢が生成される

〈ちょっと大きすぎない?〉

ごめんちょと張り切りすぎた、まあいいか

矢が放たれる

スガガーガガーン

結界が壊れた里の家もほぼ崩壊、エルフ達が逃げ惑う

やりすぎたかな

〈大丈夫誰も死んでないわ、長老たちはあの大きな崩れかけた集会所よ

 若いエルフ達は逃げていったわ〉


「世界樹の願いを聞き、害虫駆除に来た、長老は居るか?」

「なんじゃお前は」

「世界樹の依頼で来た」

〈私は開放されたわ、もうあなた達の自由にはさせない〉

「黙れ」

バリア!

魔法が放たれたが全て弾いた。

「あとはゴーレムに任せよう、さらばだ」

ゴーレムの仕事を奪ってはいけない、逃げなければ駆除されるだけだ。結界は壊した

ゴーレムくんやってしまいなさい。

帰ろう。


「お前が容赦ないやつだと理解した」

「今頃?

 エルフの秘密は守ってあげてね」

「優しいところもあるな」

「優しさしか無いわ、対象が違うだけで」

〈ゴーレムから連絡よ、無事追い出したそうよ〉

良かった無事ミッションクリアね


名前

 エラン・ドジデス(ドジデス王国第七王女)

称号

 駄神の被害者、女神に救われし者、一生独身、剣聖を凌ぐ者、ドラゴスレーヤー、

 エンシャントドラゴンの友、世界樹を救いし者

Level 9(−9)

 HP 90(−90)(ダメージが加わる事によってマイナスされる)

 MP 70(−70)(使用した魔力でマイナスされる)

ステータス

 STR 80(−80) (人族の上限100)

 AGI 200(−200) (人族の上限100)

 INT 70(−70) (人族の上限100)

 LUK 110(−110) (人族の上限100)

加護

 女神の加護(マイナス補正、魔法適正、スキル取得条件緩和、レベルアップ条件緩和)

異常状態

 駄神の加護(ステータスを邪神が肩代わりする)

スキル

 生活魔法(全属性、ライト(LV2)、火種(LV10)、プチウォーターボール(LV10))、

 武神(LV3)、賢者(LV5)[バリア(LV2)、転移(LV3)、アイテムボックス(LV3)、重力魔法(LV5)]、

 錬金術(LV5)、探索(LV3)

装備

 ゴブリンの大剣(ゴブリンの魂)、魔剣ドラゴンソード『エンドラ』(エンシャントドラゴンの魂)

 魔弓『ユグドラ』(古の世界樹の魂)



名前

 エラン・ドジデス(ドジデス王国第七王女)

称号

 駄神の被害者、女神に救われし者、一生独身、剣聖を凌ぐ者、ドラゴスレーヤー、

 エンシェントドラゴンの友、世界樹を救いし者

Level 9(−9)

 HP 90(−90)(ダメージが加わる事によってマイナスされる)

 MP 70(−70)(使用した魔力でマイナスされる)

ステータス

 STR 80(−80) (人族の上限100)

 AGI 200(−200) (人族の上限100)

 INT 70(−70) (人族の上限100)

 LUK 110(−110) (人族の上限100)

加護

 女神の加護(マイナス補正、魔法適正、スキル取得条件緩和、レベルアップ条件緩和)

異常状態

 駄神の加護(ステータスを邪神が肩代わりする)

スキル

 生活魔法(全属性、ライト(LV2)、火種(LV10)、プチウォーターボール(LV10))、

 武神(LV3)、賢者(LV5)[バリア(LV2)、転移(LV3)、アイテムボックス(LV3)、重力魔法(LV5)]、

 錬金術(LV5)、探索(LV3)

装備

 ゴブリンの大剣(ゴブリンの魂)、魔剣ドラゴンソード『エンドラ』(エンシャントドラゴンの魂)

 魔弓『ユグドラ』(古の世界樹の魂)



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スピンオフ作品も宜しく。
『みゃー探偵社』URL https://ncode.syosetu.com/n5763kn/
545.御神幸(245) ミルナリア帝国(65) エルナミア防衛軍(16) 移動中(3)
に登場する猫ちゃんのみゃーちゃんが探偵になって、主であるジーン達の助けを得ながら活躍します。
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