014.学園(2)
「あなた、公爵家のエレンかしら、横に座ってもいい」
「エラン様、私の横だと虐めのとばっちりを受けますわ」
「大丈夫よ、私の近くには誰も来ないわ
私の目的はいくつかの貴族を潰す事よ、悪徳貴族をひとつ潰す毎にお小遣いがもらえるの
そうね、数日後には虐めは無くなるわ」
「えっそうなんですか? そんな事して大丈夫なんですか?」
「いじめっ子の方は大丈夫じゃないと思う、前回は失敗して廃嫡までしか出来なかったけど
今度は失敗しないわ。
名前も似てるし、同じ苛められっ子だから仲良くしましょ」
何日かして侯爵家含む数家の貴族が取り潰しになった。悪徳貴族の子息はやはりその悪徳ぶりの影響でいじめっ子になってしまった様だ。爵位剥奪財産没収、私はその全てをもらった。
今回の報酬だ、めでたく?領地持ちになった、悪徳貴族の後始末をするという条件付きなので大変だけど。
どの領地の民も重税に疲弊して経済が低迷していた。
そしてSクラスは10名に減った。よし、偶数だ。パーティー戦であぶれることは無い。
「おれ要らなかったよね」
「期待してないから大丈夫よ
それより次の対抗戦5人パーティだからあと2人連れてきて」
「俺の従者が2人なのでちょうどだな」
「ところで名前何だっけ?」
「そこからか、俺は隣国ステライズ帝国の皇子アルストリア・ステライズ、アルスでいい
従者は同じく帝国伯爵の・・・」
「従者の名前は要らない、従者その1と2だな」
「大概だな」
「覚える必要ある?」
「無いかもしれんな」
「じゃあ問題ない、覚えなくてはならなくなったら覚える」
文字数が無駄に増えるんだよ、あっこれは小説じゃなくて現実だった
「前の話の続きなんだが、国を出てどうするんだ?」
「魔道具師になりたいの、だから帝国に行って修行して魔道具師になってまたこの国に返ってくるつもり
領地持ちになったしね、代官に任せっきりは良くないよね」
「それなら力になれる、工房を紹介しよう」
「もう伝はあるんだけど、そちらを断るわけにはいかないわ師匠の伝だもの」
「お願いだからなんかお礼らしいお礼になることさせてくれないかな、ちょっと無力感を感じてしまってね」
「どおーーしてもって言うんなら、私の店の客になってくれないかな簡単な魔道具なら作れるし、
冒険者ギルドに指名依頼してくれたらそれも助かる
実績にもなるし嬉しいわ」
「わかった、俺に出来るのはその程度の事なんだね」
「ほらぁ帝国の皇子だって悲観すること無いわ、私達学友じゃない頑張ろっ」
なんかしょんぼりして帰っていった。
ーーーーー
「アルス様どうでした?」
「駄目だ、学友としてしか見てくれていない、秘策の魅了も感づかれた、それに効かないらしい」
「次の長期休暇で帝国に帰る時に護衛に雇えば?」
「指名依頼すれば良いそうだが、条件を付けられそうだな」
「いいではないですか、理不尽なものでない限りは
目的は、『武神と賢者を連れてくる』だけですから
すぐに帰っちゃっても、暴れられても殿下には関係ないことです」
「だが暴れられたら帝国は終わりだ、お前たちは絶対に逆らうな、絶対に機嫌を損なうな
取り扱い注意、危険物、爆発物と思って当たれ」
「「え゛ー」」
「それからお前たちは、従者1と2だそうだ、眼中に無いから大丈夫だ空気になれ」
「「ひどーい」」
ーーーーー
「エラン、次の長期休暇で帝国に行くが護衛依頼を受けてくれるか」
「外泊許可が出ない、国王と相談して」
「だぁめだぁー、帝国皇子のお願いでも聞けん、エランは行かせん」
「護衛の護衛も付けます、馬車も専用のを準備します。お友達も同伴で構いません
軍隊を付けても構いません
私が安全を保証します。
是が非ともご許可を」
「そこまでして何が目的じゃ」
「私の使命を果たすためです。訪問いただくことだけが私の目的です」
「もし傷1つでも負わせたら戦争じゃぞ、それからこれは貸2つじゃ」
「2つ? 普通は貸し1では」
「ん?」
「あっはいっ、それで結構です」
「剣聖と騎士団小隊と騎士団長と宮廷魔法師小隊と団長を付けて、従者と学友を同伴させる
あと冒険者ギルドから護衛もつける」
「エラン、許可を取った、同伴者を決めてくれ」
「エレン? 休暇で帝国行かない? 多分安全よ私が守るし
こんな機会はめったにないわよ」
「エラン様に一生付いていきます。
実は家に帰っても両親が厳しいし、兄弟にも辛く当たられていて休暇が不安だったんです」
「きっと良い旅になるわ、学園を卒業して行くところがなければうちに来てね、力になるわ
私が引き取ると言えば多分文句は言えないから大丈夫」
「はいよろしくお願いします」
美女ゲットだぜぃ
「それにしても護衛の護衛とか、意味不明なのによく許可されたな
従者1と2、何があっても我々はエランの味方だ、それが帝国の安全のためだ、わかったな」
「「その呼び方なんとかなりません?」」
「移動の2週間はその呼び名だ、慣れろ、それから本国に連絡を入れておけ」




