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ビビり魔王、冒険者になる  作者: 藤谷 葵
初稿(第七章)

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第一話

 ダンジョンの数多の苦難を乗り越え、やっと抜け出すことができた。

 まあ、数多の苦難は、我だけが体験したのかもしれないが……。



「「「ふぅ~」」」



 みんなも暗いダンジョンから抜け出せた解放感か、大きく深呼吸をした。




「みんな静かに!」



 ソフィアさんが、みんなに聞こえる程度にボリュームを下げて、指差す。

 全員が視線をそちらに向けると、巨大なドラゴンが、すやすやと眠っていた。



「魔王との戦いは目前だし、なるべく戦闘は避けて行こう」



 アランの提案に、みんなは息を潜めて先に進む。

 みんなについて行くとき、コツンとつま先が小石に当たった。


 その小石は、地面を跳ねていき、ドラゴンの鼻先に当たった。

 ドラゴンは、不快に感じたようで、ぎろりと目を見開く。



(ひぃ~、ごめんなさい! ごめんなさい!)



 心の中で、ドラゴンと仲間に謝った。



「ドラゴンが起きたぞ!」



 アランの掛け声に、みんなが武器を構える。

 我はみんなに見つからないように、岩陰に隠れる。

 だが、小石に我の匂いがついていたらしく、ドラゴンは石をぶつけた人物が、我であるということを確信しているようだ。


 こちらに向かって襲い掛かってくる。

 岩から飛び出して、我は逃亡しようとした。

 だが、それより早く、ドラゴンに尻尾で叩かれた。


 宙を舞う我。ドラゴンの真上で、逆さまの状態になってしまった。

 すると、剣が鞘からすっぽ抜ける。我は慌ててそれを回収しようと握りしめる。

 握りしめたまま落下した我の剣は、ドラゴンの心臓にぐさりと刺さった。



「ぐおぉぉぉ~!」



 悲鳴をあげて、ドラゴンは暴れる。ぶんぶんと振り回される我。振り落とされないように、しっかとり剣の柄にしがみついた。ドラゴンは命尽きたのか、その場に倒れこんだ。


 少しの間、静寂が訪れる。



「マオさん凄いです! 流石は将来の英雄ですね!」



 マリアさんが、褒め称える。

 それに調子づいて、顔がにやける。



「いや~、それほどでもありますよ」



 唖然としていた他のメンバーも、騒ぎ出す。



「マオさん、凄い強い! ドラゴンを一撃で倒してしまうなんて。これなら、魔王ビビマオールも楽に倒せそうですね」



 その言葉で、浮かれて上気していた顔が、一瞬にして青ざめる。



(困難な冒険の旅のはずが、サクサク進んじゃってるじゃないか!?)



 自分の余生が後どのくらいだろうと、頭の中で計算をした。

いつも読んで頂きありがとうございます。


プロット(設計図)の練りが甘いのか、今回は短くなってしまった気がします(汗)。

まあ、伸びしろです……(言い訳)。


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― 新着の感想 ―
いつも楽しく拝読させて頂いています。 アダマンタイト製の武器で良かったです。 重みも加わって貫いたんでしょうね。 そう言えば魔王様って運が凄くよかったんでしたっけ?(笑)
感想一覧
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